認知症になったおばあちゃんと家族の記録

記事
コラム

「物がなくなった、盗られたと言い始めた祖母と疲れていった母の話」



祖父が亡くなったのは
私が第一子を妊娠している最中でした。
当時はコロナが出始めた頃で
病院勤務だった私は休職し
出産まで自宅で過ごしていました。

祖父は89歳。
「しんどいから昼寝する」と言って横になり、
そのまま息を引き取りました。

祖父と祖母は
一人娘である母が結婚してから
ずっと二人で暮らしてきました。
昭和の亭主関白な祖父と
それを支えてきた祖母。

私の中では、
祖父が主導し、祖母がついていく
そんな関係性の夫婦でした。

お葬式を終えた頃から
祖母の言動に違和感を覚えることが増えていきました。

「通帳がない」
「カードがない」

夜中であろうと
失くし物があるたびに
母へ電話がかかってくるようになったのです。

最初は
葬儀の疲れが出たのだろう
気持ちが不安定なのだろう
家族はそう思っていました。

けれど、その訴えは
次第にエスカレートしていきました。

失くしたはずの物が
ある日を境に
「盗られた」という話に変わったのです。

通帳も、カードも、お金も、
「全部、娘と娘婿が盗った」
そう言うようになりました。

その訴えは家の中にとどまらず
親戚や近所
やがて警察にまで及びました。

母はそのたびに、電話越しで
「カバンの中を見て」
「タンスを開けてみて」
と、必死に探し方を伝えていました。

けれど、
自分が犯人にされている状況が続き
親戚中に電話をかけられるようになった頃から
母は明らかに疲弊していきました。

この頃の母は
丁寧に説明すれば分かってもらえると信じ
状況を一つひとつ説明することに力を注いでいました。

失くし物を一緒に探し
事実を訂正することが
大切だと思っていたのです。

けれど
それは家族側の心を少しずつすり減らしていく
関わり方でもありました。

今、
・何度も失くし物の電話が来る
・「盗られた」と責められる
・どう対応したらいいか分からない

そんな状況にいる方は
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。

状況を整理し
ご家族が少しでも楽になる関わり方を
一緒に考えるお手伝いをしています。

個別のご相談は
ココナラでお受けしています。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら