セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年間、営業事務として働いています。
長い間、同じ会社で働く中で、私が肌で感じてきたことがあります。
前回は「上司に好かれる人」、
前々回は「自分の身体を守れる人」が出世していく、
という話を書きました。
今回は、この2つのテーマについて、
もう一歩踏み込んでお話ししたいと思います。
■仕事は減らない。むしろ増えていく
同じ会社に勤め続けていると、
後輩ができたり、部署に人が増えたりしますが、
だからといって自分の仕事が減ることは、ほとんどありません。
むしろ、勤続年数が長くなるほど、
担当する仕事は自然と増えていきます。
そして、信頼を得るほどに、
その仕事は「重み」と「責任」が増していきます。
新卒入社から数年の間は、
• 与えられた仕事をミスなくこなすこと
これが主な役割です。
しかし3年を過ぎたあたりからは、
• 仕事の本質を理解する
• 過去の経験を踏まえて判断する
といった要素が求められるようになります。
さらに、
• 後輩指導
• 自身の業務
• プロジェクト参加
といった役割はどんどん広がっていきます。
気がつけば、仕事は「足し算」で増え続けているのです。
■例外は「体を守るとき」だけ
仕事量が減るケースはほぼ限られています。
それは、
• 大きな病気をしたとき
• 育児や介護で時短勤務になったとき
といった、「自分の生活や身体を守る必要があるとき」です。
ただしその期間は、 期待値も新卒レベルまで下がるという現実があります。
とはいえ、それはマイナスではありません。
また通常通り働けるようになってから、改めて頑張ればいいのです。
だからこそ重要なのが――
「自分の身体を守るために、仕事のバランスを取ること」
これは本当に大切なポイントだと、私は感じています。
■若いうちは「全部やる」が正解
では、どうすればいいのか。
私の結論はシンプルです。
20代~30代前半は、頼まれた仕事は基本的に全部引き受けるべきです。
好き嫌いで選ばず、とにかく経験する。
なぜなら――
学生時代の得意・不得意は、社会人でもそのまま通用するとは限らないからです。
実際の仕事の現場では、
• 思わぬ分野が楽しかったり褒められたりする
• 苦手だと思っていたことが、成功体験により強みに変わる
こういった変化はよく起こります。
■得意・不得意は「やってみて」初めてわかる
大事なのは、
• わからなければ聞く
• 遠慮せず教えてもらう
• 回数をこなす
この積み重ねです。
質問の量や質によって、
• 自分自身の得意分野・不得意分野の理解が深まる
• 周りも「この人の特性」を見ている
ようになっていきます。
そして10年ほど経つ頃には、
自然と「得意な仕事」が依頼されるようになる
これが理想的な状態です。
■もしミスマッチが起きているなら
もし、「苦手な仕事ばかり任される」と感じているなら、
自分の認識と、周りの評価がズレている可能性があります。
この場合、
• 全て完璧にやろうとしている
• 苦手な仕事でも無理にこなしてしまっている
こういったことが原因になっていることもあります。
全てにおいて、ミスしないことに注力することが評価につながると思っていませんか?
■若いうちは「ミスしていい」
ここで大切なことを一つ。
若いうちは、ミスしていいのです。
なぜなら、
• その時期は大きな責任のある仕事は任されていない
• 多くのミスは、先輩や上司も経験済み
つまり、ある程度は「想定内」の範囲だからです。
それよりも重要なのは、
• 自分はどんな仕事でミスをしやすいのか
• どこに弱みがあるのか
これを自分自身が理解することです。
■苦手の伝え方
そしてもう一つ、会社内でよく聞く言葉があり、
私はそれを聞くと強く感じることがあります。
それは
「それ苦手なんですよね」
いきなり、自分の感情や一方的な意見で断るのではなく、
• 現在の業務量で時間が取れないことを伝える
• 過去に躓いた経験を具体的に共有する
• 適任と思われる人を提案する
といった形で伝えた方が、関係も崩れません。さらに言えば、
「一度引き受けてから、質問を重ねていく」
質問が多いと自然に、
「この分野はあまり得意ではない人だ」
と周囲に伝わっていくのが現実です。
これは少しテクニックな要素が含まれていますが、
長く働くうえではとても有効な方法だと私は思っています。
■仕事が増え続ける職場で潰れない働き方
仕事は、続ければ続けるほど増えていきます。
だからこそ、
• 若いうちは経験を増やす
• 自分の特性を知る
• 大病、大怪我、時短勤務の期間は、評価よりも“回復と継続”を優先する。
• 関係を壊さない断り方を身につける
このバランスがとても重要になります。
そしてそれが、前回お話しした
「上司に信頼されること」や「ストレスを溜めすぎずに長く働けること」
にもつながっていくのです。
自分の特性を知る方法は、次の記事にも書いています。
よかったら読んでみてください。