【数秘術・誕生数11】見えないものを見つける人 ――【宵の明星(よいのみょうじょう)】のお話|12の数字の物語 第10回

【数秘術・誕生数11】見えないものを見つける人 ――【宵の明星(よいのみょうじょう)】のお話|12の数字の物語 第10回

記事
占い
霜降も過ぎて、朝に霜の便りが届くようになったわね。
紅葉は山のほうから、少しずつ里へ降りてくるころ。

そろそろ障子の張り替えやら、火鉢の支度やら、冬の仕度を始める時季だわ。
日が落ちてすぐ、まだ空が青いうちから、西の低いところに星がひとつ光っているの。

今日はね、【宵の明星(よいのみょうじょう)】のお話をしましょうか。

◆ 【宵の明星】は、こんな人

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生年月日の数字を足していって、11になった方。

まだ夜になりきらない空に、いちばん先に光る星があるでしょう。
あれのように、誰より早く、人がまだ気づいていないものを見つけてしまう。
そういう星回りを持って生まれた方が多いのよ。

職場でね、部屋に入った瞬間に「あら、今日は何かあったのね」とわかってしまう方がいるでしょう。
誰も何も言っていないのに、空気の色が違って感じられるの。

会議でも、理由はうまく言えないのに「これは少し様子を見たほうがいい気がします」と口に出して、後になってそのとおりだった――
そんな覚えがおありでしょう。
筋道を立てて考えたわけではないのに、答えのほうが先に来てしまうのよね。

暮らしの中でもそう。
電話が鳴る前に、その人のことを思い出している。
お友だちの「大丈夫」という返事の、声の高さがいつもと半音違うことに気づく。

お買い物でも、理屈ではなく「これだわ」と手が伸びて、たいてい当たっている。
人混みや騒がしい店に長くいると、どっと疲れてしまうのもこの方たちだわね。

11の人の性格を一言でいうならね、「言葉になる前のものを、受け取ってしまう人」。

気のせいではないのよ。
あなたのその感じ取る力に、まわりはずいぶん助けられているものだわね。

◆ ときどき、こんなことでつまずくの

受け取る力が強い方だから、受け取らなくていいものまで拾ってしまいがちだけれどね。

誰かの不機嫌も、人混みのざわめきも、言われていない気持ちまで入ってくる。
それで帰り道にぐったりして、「私はどうしてこんなに疲れるのかしら」とご自分を弱いように思ってしまうことがあるのよ。
あれは弱さではなくて、戸が広く開いているだけだわね。

それに、感じたことをうまく説明できないでしょう。

「なんとなくそう思うの」としか言えないから、人に伝えるのをあきらめてしまう。
わかってもらえなかった覚えが重なると、だんだん口に出さなくなって、ひとりで抱えるようになるの。
気づいてしまう自分のほうが面倒なのだと、思い込んでしまう方もいらっしゃるわ。

でもね。あなたの勘は、鈍らせて直すものではないの。
戸を少しだけ閉める加減を覚えればいいだけだわね。

◆ 【宵の明星】のあなたへ、お守りをひとつ

家に帰ったら、何より先に手を洗って、その水の冷たさをひと呼吸だけ感じてごらんなさいな。

急がなくていいのよ。
手首のあたりまで水を当てて、「冷たいわ」と思う。それだけ。
上着を脱ぐより先、鞄を置くより先にしてしまうのがいいわ。

たったこれだけ。でもね、これが効くのよ。

あなたは外で拾ったものを、気づかないまま持ち帰ってしまうでしょう。
水にふれて、冷たさという自分の感覚に戻ると、そこで一度、外と内の境目ができるの。
「ここからは私の家」と体に教えてあげるようなものだわね。

忘れて上着を脱いでしまう日があってもいいのよ。
三日坊主で結構。
思い出した日に、また水に手を当ててちょうだいね。

◆ こんな季節、こんなとき

冬の支度が始まると、家の中の空気が入れ替わる時季だわね。

【宵の明星】の方は、この季節、ことに夕暮れどきに心が揺れやすいはずよ。
あの時間に大事な返事をしないこと。
一晩おけば、だいたい答えは落ち着くものだわ。

日が暮れたら縁側の戸を閉めて、熱いお茶を一杯。
うちの黒猫の縁(えん)は、寒くなるとぴたりと膝に乗ってくるの。
重たいけれど、あの重みが、ずいぶん地に足をつけてくれるものだわね。

◆ 次のお話

来週の水曜日は、22【礎(いしずえ)】のお話をするわね。

大きな絵を思い描いて、それを一枚ずつ形にしていく方。
あの静かな粘り強さと、背負う重さのことを、ゆっくりお話ししましょうね。

◆ 12の数字の物語・目次

順番に読まなくてもいいのよ。
ご自分の数の回だけ、のぞいてくださってもいいわ。

1【一番槍(いちばんやり)】
2【二人連れ(ふたりづれ)】
3【三日月笑い(みかづきわらい)】
4【四方固め(しほうがため)】
5【五街道(ごかいどう)】
6【六花むすび(りっかむすび)】
7【七色の井戸(なないろのいど)】
8【八方繁盛(はっぽうはんじょう)】
9【九重の実り(ここのえのみのり)】
11【宵の明星】← 今日はこのお話
22【礎】近日
33【慈雨の手(じうのて)】近日

ご自分の数の出し方は、おひろめの記事に書いてあるわ。
生年月日の数字をたどるだけの、やさしい占いよ▼

◆ 縁側からのお知らせ

あなたが生まれ持った数と、今日引いた一枚。
このふたつが重なると、また違うものが見えてくるものなのよ。

・全体運鑑定▼
お申し込みのときに生年月日をお知らせいただけたら、持って生まれた星回りのことも、あわせてお手紙に添えられるわ。

お手紙の形でお届けしますから、その場で急かされることはないの。
おかげさまで、これまでいただいたご感想はどれも★5の評価をちょうだいしているのよ。

それからね、いずれ、数のことをじっくり見るご鑑定も、支度をしているところなの。
整ったら、またこの縁側でお知らせするわね。

◆ おことわり

このお便りはね、あくまで読み物として書いているものよ。
お体のことや、法律や金銭にまつわる大事なご判断は、それぞれのお医者様や専門の方にちゃんと相談してちょうだいね。
私からのお話は、その隣に置いておく湯呑みくらいの位置にいさせてくださいな。

あなたの一週間が、やわらかくほどけていきますように。

東雲みのり


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