縁側に、朝夕の風がすうっと通るようになったわ。
まだ昼間は蝉がにぎやかだけれど、日が落ちるとどこかで鈴虫が鳴きはじめてね。
お盆が過ぎて、季節がひとつ息をつく頃だわね。
黒猫の縁(えん)が膝にのって、クリームあんみつの黒蜜を、じいっと見ているわ。
今日はね、ちょっと新しいお話をはじめようと思うのよ。
今夜から毎週水曜の夜に、12回にわたってお届けするお便り。
題して「12の数字の物語」。
あなたが生まれたときから、そっと携えている数のお話よ。
まずは、その入口をご案内するわね。
◆ タロットは今日の風、数はあなたの生まれ持った季節
ふだん私が机に広げているタロットはね、「そのとき引くもの」なの。
今日と明日で、めくれるカードはくるくる変わるわ。
けれど今日お話しする数秘術は、少し違うのよ。
生年月日から出す「あなたの数」は、生まれた日から決まっていて、変わらないの。
日々の風向きではなくて、あなたが持って生まれた季節みたいなもの、と思ってちょうだいね。
どちらが上ということはないの。
見えるものが違うだけよ。
それにね、数が決まっているからといって、運命が決まっている、という話ではないのよ。
「こういう性質を持って生まれた方が多いのよ」という、やわらかい目印。
それくらいに受け取ってちょうだいね。
◆ あなたの数の、出し方
さあ、ここがいちばん大事なところよ。
電卓を出さなくても、指で足せる範囲だから、ゆっくりついてきてちょうだいね。
きまりは、たった3つ。
1.生年月日の数字を、全部ひとつずつ足す(西暦で書いてね)
2.答えが2桁になったら、もう一度その2桁を足して1桁にする
3.ただし、途中で「11」「22」「33」が出たら、そこで止めてそのまま使う
この3つだけよ。
例を4つ、並べておくわね。
【例1:1桁になる場合】
1988年3月7日
1+9+8+8+3+7 = 36
3+6 = 9
→ あなたの数は「9」=【九重の実り】
【例2:11になる場合】
1990年5月14日
1+9+9+0+5+1+4 = 29
2+9 = 11
→ 11で止める
あなたの数は「11」=【宵の明星】
【例3:22になる場合】
1980年3月1日 1+9+8+0+3+1 = 22
→ 22で止める
あなたの数は「22」=【礎】
【例4:33になる場合】
1966年4月7日 1+9+6+6+4+7 = 33
→ 33で止める
あなたの数は「33」=【慈雨の手】
11・22・33で止めるのはね、この3つが「2桁のまま意味を持つ」珍しい星回りだから、なの。
理由はおいおいお話しするから、今は「止めるものなのね」と覚えてくれれば十分よ。
◆ 12の数字、それぞれの名前
あなたの数はどれだったかしら。
名前だけ、先に並べておくわね。
1 【一番槍(いちばんやり)】 先頭を切って、道を拓く人
2 【二人連れ(ふたりづれ)】 そっと寄り添い、間をつなぐ人
3 【三日月笑い(みかづきわらい)】 笑顔で、場を明るくともす人
4 【四方固め(しほうがため)】 こつこつと、土台を築く人
5 【五街道(ごかいどう)】 どの道へも、軽やかに行ける人
6 【六花むすび(りっかむすび)】 みんなを包む、雪の結晶のような人
7 【七色の井戸(なないろのいど)】 深く静かに、真理を汲む人
8 【八方繁盛(はっぽうはんじょう)】 実りを巡らせ、豊かさを呼ぶ人
9 【九重の実り(ここのえのみのり)】 すべてを受けとめ、実らせる人
11 【宵の明星(よいのみょうじょう)】 夜空に先がけ、光を見つける人
22 【礎(いしずえ)】 大きな夢を、現実に築く人
33 【慈雨の手(じうのて)】 等しく雨を注ぐ人
6の【六花むすび】について、ひとつだけ添えておきたいの。
六花(りっか)というのはね、雪のことよ。
ひとつひとつ、ちっとも同じ形はないの。
それでいて、みんなちゃんと6つの角を持っているのよ。
愛というものも、そういうものだと私は思うの。
気になった名前があったら、覚えておいてちょうだいね。
来週から、ひとつずつゆっくりお話ししていくわ。
◆ これから12週、ゆっくりお話ししていくわね
毎週水曜の夜9時、全部で12回。
11月半ばまでの、長いお便りになる予定よ。
来週8/26の夜は、まずは【一番槍】から。
まっさきに駆け出していく、あの数のお話ね。
順番に読まなくてもいいのよ。
ご自分の数の回だけつまんで読んでも、気になった名前の回だけのぞいても、どちらでも構わないわ。
あなたのペースで、ゆっくりつきあってちょうだいね。
◆ 縁側からのお知らせ
あなたの数と、今の流れを、あわせて見ることもできるわ。
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今のあなたの状態と、これから3ヶ月ほどの流れをまるごと見る鑑定よ。
お申し込みのときに生年月日をお知らせいただけたら、持って生まれた星回りのことも、あわせてお手紙に添えられるわ。
鑑定はすべて、お手紙の形でお届けしているの。
その場で急かされることはないから、眠れない夜にでもお茶を横に置いて、ゆっくり読み返してちょうだいね。
おかげさまで、これまでいただいたご感想はどれも★5の評価をちょうだいしているのよ。
それからね、いずれ、数のことをじっくり見る鑑定も支度をしているところなの。
整ったら、またここでお知らせするわね。
◆ おことわり
このお便りはね、あくまで読み物として書いているものよ。
お体のことや、法律や金銭にまつわる大事なご判断は、それぞれのお医者様や専門の方にちゃんと相談してちょうだいね。
私からのお話は、その隣に置いておく湯呑みくらいの位置にいさせてくださいな。
あなたの1週間が、やわらかくほどけていきますように。
東雲みのり