はじめまして。
この「心の相談室」で、あなたのお話を聞かせてもらっている、きょうちゃんです。
今日は、なぜ私がここで人の心の話を聞いているのか、少しだけ、私自身の話をさせてください。
私は、いわゆる「恵まれた家庭」で育った人間ではありませんでした。
子どもの頃の記憶は、どちらかというと「安心」よりも「不安」が先に浮かびます。家は決して裕福ではなく、お金のことで大人が本気で悩んでいる空気を、子どもながらに感じ取っていました。
「将来、大丈夫なんだろうか」
そんな不安を、小学生や中学生の頃から、ずっと抱えて生きていました。
貧しさは、ただお金がないという話ではありません。
選択肢が少ないこと、自分の可能性を信じきれなくなること、そして「我慢」が当たり前になることです。
私は、早くから「自分で何とかするしかない」と思うようになりました。
節約を覚え、無駄にお金を使わず、少しずつ学費のことを考え、安い家に住みながら、子どもなりに必死で踏ん張ってきました。
周りが遊んでいる時間に、私は資格の勉強をしていました。
「勉強すれば、人生は変えられるかもしれない」
その一心でした。
けれど、人はどれだけ頑張っていても、心が折れるときがあります。
私も例外ではありませんでした。
気づけば、眠れない夜が増え、理由のない不安に押しつぶされそうになり、ある日、心と体が限界を迎えました。
うつ病でした。
朝が来るのが怖くて、夜が長すぎて、
「このまま生きていて意味があるのか」
そんな言葉が、頭の中を何度も何度も巡っていました。
誰にも弱音を吐けず、強くあろうとすればするほど、心はどんどん孤独になっていきました。
あの頃の私は、生きているのに、どこか地獄の中にいるような感覚でした。
それでも私は、どこかで「このままでは終われない」と思っていました。
そして、自分の人生を変えるために、思い切って海外へ出ました。
アメリカを1か月ほど旅し、その他の国々にも足を運びました。
言葉も文化も価値観も違う世界で、私は初めて「世界はこんなにも広い」ということを、肌で知りました。
完璧じゃなくても、成功していなくても、人は笑って生きていい。
国が違えば、生き方も正解もまるで違う。
そんな当たり前のことに、心から救われたのです。
あの旅がなければ、今の私はいないと思います。
苦しかった過去も、うつ病になった経験も、貧しかった幼少期も、ただ「つらい記憶」で終わらせたくなかった。
それらすべてを抱えたまま、それでも前に進んでいる自分が、今ここにいます。
だから私は、人の「絶望」や「地獄」の話を、きれいごとではなく、現実として理解することができます。
「わかるよ」と軽く言うのではなく、「ああ、そこまで追い詰められたんだね」と、深いところで感じることができます。
私は、誰かの話を、ただ同調するために聞いているわけではありません。
ちゃんと理解したい。
ちゃんと向き合いたい。
その人の人生の重さを、軽く扱いたくないのです。
だからこの「心の相談室」では、アドバイスを押しつけません。
正論で黙らせることもしません。
ましてや、「気にしすぎだよ」なんて言葉で片付けることもしません。
あなたが見てきた景色。
あなたが感じてきた痛み。
あなたが抱えてきた後悔や怒りや悲しみ。
そのすべてを、私は「あなたの人生」として、尊重して聞きます。
もし今、あなたが
・もう頑張れないと思っているなら
・誰にも本音を言えなくなっているなら
・生きている意味がわからなくなっているなら
それは、あなたが弱いからではありません。
それだけ、本気で生きてきた証拠だと、私は思っています。
私は、完璧な人間ではありません。
今も迷いますし、悩みますし、不安になることもあります。
けれど、地獄のような夜から、何度も立ち上がってきました。
だからこそ、今ここで、あなたの話を聞いています。
「一人で抱えなくていい」
その言葉を、私はただの言葉で終わらせたくありません。
あなたが、少しだけ心を下ろせる場所。
少しだけ正直になれる場所。
その一つが、この相談室であれたら、私は本当に嬉しいです。
あなたの話を、聞かせてください。
どんな話でも、どんな感情でも、大丈夫です。
私は、あなたの味方として、ここにいます。