「やっぱりお願いできますか?」が生まれる理由。
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■ 仕組みはあるのに、なぜか進まない。
そんな瞬間が、EC運営にはあります。
機能は揃っている。
環境も整っている。
それでも、止まる。
止めているのは、いつも派手な部分ではありません。
ほんの少しの“整っていない部分”です。
■ 5店舗目のご依頼ということ
あるECモールの出品代行として、
5店舗目のご依頼をいただきました。
単発ではなく、継続。
これは何よりありがたいことです。
「またお願いしたい」と思っていただけること。
それが一番の信頼だと感じています。
■ 一度、案件は終了した
作業を進めている途中、状況が変わりました。
新しくデータ移行機能が実装されたとのことで、
「今回は自社で対応します」とご連絡をいただきました。
それはとても前向きな変化です。
仕組みが整うことは、運営にとって大きな前進ですから。
私は「かしこまりました」とお伝えし、
いったん案件は終了しました。
それで問題はありませんでした。
■ それでも、戻ってきた理由
しばらくして、再びご連絡をいただきました。
データ移行には
データ成形が必要だったのです。
ここに、この仕事の本質があります。
■ 「機能がある」と「通る」は違う
システムがあることと、
データが通ることは、別問題です。
・列のズレ
・必須項目の不足
・フォーマットの違い
・半角全角の混在
・微妙な表記ゆれ
ほんの少しの差で、止まります。
仕組みと実データの間には、
必ず“整える工程”があります。
そこは目立ちません。
でも、誰かがやらなければ前に進みません。
■ 実は、CSVは使っていません
少し意外かもしれませんが、
私は今回CSVを使っていません。
1件ずつ、確認しながら対応しています。
効率だけを考えれば、
一括処理の方が早いかもしれません。
でも、私はあえてそうしていません。
理由は単純です。
1件ずつ見ることで、提案ができるからです。
■ 整えるだけで終わらせない
作業をしていると、
「ここは揃えた方がいい」
「この表記は統一できる」
「この情報は整理した方が分かりやすい」
そういった“改善の種”が見えてきます。
一括処理では見えにくい部分です。
私は、
ただ流すのではなく、
通す仕事をしています。
■ 手作業=非効率ではない
もちろん、
非効率なままやっているわけではありません。
PC2台体制での分業。
作業手順の固定。
マニュアル化による再現性の確保。
判断のブレを減らし、
精度を落とさず、
安定させる。
「早く終わらせる」ではなく、
「止まらない状態を作る」ことを優先しています。
■ なぜ、再依頼が来たのか
今回、案件はいったん終了しました。
それでも再度お声がけいただいた。
それはおそらく、
作業者としてではなく、
整える人として見ていただけたから。
価格ではなく、
信頼で選んでいただけたからだと思っています。
本当に、感謝しかありません。
■ 裏側の仕事
私はフロントに立つ人間ではありません。
売上を作る人がいて、
戦略を描く人がいて、
ページを作る人がいる。
その裏側で、
整合を取り、
データを通し、
止まらない状態を作る。
それが私の役割です。
■ 「やっぱりお願いできますか?」
この一言は、
派手な成果よりも、
ずっと重い。
自動化が進んでも、
AIが進んでも、
最後に止まるのは
いつも“例外”です。
例外を潰せる人がいるかどうか。
そこに、裏側の価値があります。
■ 最後に
もし、
・機能はあるのに進まない
・CSVで止まっている
・データ移行がうまくいかない
・細部が整わない
そんな状況があれば、
整える部分からお手伝いできるかもしれません。
流す人ではなく、通す人として。
静かですが、
確実に前へ進める仕事です。