環境構築というやつは、作る前はすごくシンプルに見える。
「セットアップスクリプト作って、設定読んで、実行すれば動くでしょ」
そんなノリで始めたのが、例の“開発地獄ツアー”の第一歩だった。
最初は順調だった。
設定ファイルも書いた。
Validate-Config もちゃんとOKを返した。
ログも綺麗。
そして、ついに“Step 3 completed.”
いい風が吹いてる。これはいける。
……と思った直後、やつが現れる。
「The term 'winget' is not recognized…」
最初の反応は「なんで?」だった。
だって winget を使うつもりでセットアップしてるのに、そもそも“存在しない”と言われる。
真夏の屋台で「焼きそばはありません」と言われるくらい衝撃的。
そこからチャットGPTとのやりとりが始まった。
「winget が動かないのですが」
「おそらく Windows の PATH かバージョンの問題です」
「いや、そんなはずは……」
「では PowerShell の実行環境を見直しましょう」
「(再実行)……動かない」
そして、何度も出てくる
「Failed: Microsoft.VisualStudioCode」
というエラーメッセージ。
VSCodeって、いつもなら誰よりも軽快にインストールされる“陽キャ”なのに、なぜかこの日は拗ねていた。
このあたりから、自分のテンションはだんだん“笑うしかない”方向に傾いていく。
チャットGPTもそれに合わせて“探偵モード”になり始める。
「設定ファイルを見せてください」
と送ると JSON がずらり。
自分で書いたのに、チャットGPTに読み上げてもらわないと理解できなくなってきている。
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そして謎のコード断片が残る事件
開発中には、さらに奇妙な事件があった。
"winget": [
"Microsoft.VisualStudioCode",
"Git.Git",
"Google.Chrome",
"7zip.7zip",
"Notepad++.Notepad++"
],
"choco": [
"sysinternals"
]
}
会話の途中で、突然この断片だけが送られてきて
「あれ……どこから飛んできたんだこれ?」
と軽いホラーになった瞬間もある。
チャットGPTも内容を見て
「これはパッケージ一覧の部分だけ抜けていますね」
と、なぜか妙に落ち着いている。
“冷静なAI”と“混乱する人間”のコントラストがひどくシュールだった。
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そして最終的には
何度もエラーを食らいながらも、パッケージ管理の修正、PATH の確認、PowerShell の見直し……。
少しずつ形が整っていった。
気づけば、最初の chaos(混沌)はだいぶ減り、スクリプトはなんとか走ってくれるようになった。
振り返ると、この環境構築は「実装の難しさ」ではなく
“予期せぬ挙動との根比べ”だった。
そして不思議なことに、終わってみると達成感よりも
「次はどう壊れるんだろう?」
という謎の冒険心が芽生えていた。