はじめに
トレーニングを続けていると、
・「種目数を増やした方がいいのか」
・「好きな選手や目標にしている選手のトレーニングを、あれもこれも取り入れたい」
と悩むことがあります。
実は私自身も、
気が付くと膨大なトレーニング種目を詰め込んでいました。
しかし時間も体力も回復力も有限です。
だからこそ、
「何をやるか」
と同じくらい、
「何をやらないか」
も重要になります。
そんな時に参考になる考え方が、
**POF(Positions Of Flexion)**
という理論です。
POFとは?
POFとは、
筋肉に対して
* 伸びた位置
* 中間の位置
* 縮んだ位置
という3つの角度から刺激を与える考え方です。
難しく聞こえるかもしれませんが、
要するに
「筋肉をまんべんなく使う」
ということです。
3つのポジション
ミッドレンジ
最も大きな重量を扱いやすい種目です。
例えば胸なら、
ベンチプレス
ダンベルプレス
などが代表例です。
POFではまずここでしっかり負荷を与えます。
ストレッチ
筋肉が伸ばされた位置で負荷がかかる種目です。
胸なら、
* ダンベルフライ
などが代表例です。
筋肉を深く伸ばした状態で刺激を与えます。
コントラクト
筋肉が縮んだ位置で負荷がかかる種目です。
胸なら、
* ケーブルクロスオーバー
* ペックデック
などです。
最後にしっかり収縮を感じ取ります。
大胸筋ならこう考える
例えば胸の日なら、
① ベンチプレス
② ダンベルフライ
③ ケーブルクロスオーバー
これPOFトレーニングとなりますね。
* 重い負荷
* 深いストレッチ
* 強い収縮
をすべて網羅していますね。
私がPOFを参考にしている理由
私がPOFを評価しているのは、
「多くやるため」
ではありません。
むしろ逆です。
POFを理解すると、
トレーニング後に
「本当は他にも種目をやった方が良かったのではないか」
という迷いが減ります。
胸のトレーニング一つとっても、
* ベンチプレス
* インクラインベンチプレス
* スミスマシンベンチプレス
* チェストプレス
など、魅力的な種目は数多くあります。
もちろん、どれも素晴らしい種目です。
しかしPOFという考え方を参考にすると、
「今回はミッドレンジ種目としてベンチプレスに集中しよう」
と判断しやすくなります。
私はこの
"やり切ったという納得感"
をとても大切にしています。
明日から実践できること
次回トレーニングするときは、
種目名ではなく、
「この種目は何の役割なのか」
を考えてみてください。
例えば、
* 重い負荷を与える種目なのか
* 深く伸ばす種目なのか
* 強く縮める種目なのか
それだけでも種目選びは大きく変わります。
最後に
成果が出ない人の多くは、
努力不足ではありません。
理解不足によるミスマッチであることが少なくありません。
私自身、
トレーニング時間の質を高める中で、
「何をやるか」より、
「なぜそれをやるか」
を重視するようになりました。
POFは単なるトレーニング理論ではなく、
種目選びを整理するための考え方です。
もし今、
種目数ばかり増えていると感じるなら、
一度立ち止まって、
それぞれの種目の役割を考えてみてください。
トレーニングで成果が出ない人の多くは、
頑張りが足りないのではなく、
判断材料が整理されていません。
私のコーチングでも、
まずは種目を増やすことではなく、
「なぜその種目を行うのか」
を整理するところから始めています。
理解は、継続を支えます。
そして継続は、理想の身体へと繋がっていきます。