コーチングとは何か?

コーチングとは何か?

記事
コラム
プロになったとはいえまだまだ駆け出し、絶賛売り出し中のコーチとして。ずっと答えの出ない問いがある。問いというか、伝え方というか。

それは...

そもそも、コーチングって何?って聞かれて端的に答えられないということ。

世の中には解像度が低くても伝わる仕事はたくさんある。

コンサルティング・・・なにかを教えてくれる、課題を解決してくれる機能、人
デザイナー・・・WEBとかチラシをデザインする人
ライター・・・文書を書く人

だいぶ、解像度低いとは思うけど、それぞれの業界にいなければたぶんだけど、その業界以外のまたは、その業界とは無縁な人からのイメージはこれくらいだと思う。

ただ、コーチングとなるとさらにむずかしくなる。

1. なぜ「コーチングとは何か」の言語化はこれほど難しいのか?

「心の底からやりたいことに気づくセッション」
「目標達成に向けて進む伴走者」
「自分と対話して本当の自分を取り戻すこと」……。

それっぽいキラーワードはいくらでも作れる。でも、どれを並べてもどこか漠然としていて、その価値の本当の意味が相手に伝わらない。

そんなもどかしさを、僕自身がいまだに抱え続けています。

なぜ、コーチングの本質はこれほどまでに伝わりにくいんだろうって考えてみる。 理由は大きく分けて3つくらいかなと。たぶんもっと細分化したらいろんな理由はあると思うけど。

① 自分の思考を「100%聞いてくれる人」が世の中にいないから
僕たちは日々、誰かと会話をしていますが、そのほとんどは「アドバイスの出し合い」か「日常の雑談」です。自分の話をただただジャッジされずに聞いてもらい、思考の癖を鏡のように映し出してもらうという体験そのものを、多くの人が人生で一度もしたことがないからです。

② 自分の思考は「100%自分の中から出ている」と思い込んでいるから
僕たちは、自分の判断や常識を「当たり前のもの」として捉えてる。でも、実際には、過去の経験や他人の価値観によって作られたバイアス(思い込み)に縛られていることがほとんど。

コーチングを受けるまで、人はその「自分の認知のバグ」に気づくことはすくないと思う。
もちろん、コーチングでできることにも限界はあるし、合う合わないも正直あると思う。
内省が上手な人は別にコーチなんていなくても自走できると思うけど、少なくとも完璧に内省できている人は僕はみたことないですが…

③ 世の中が「わかりやすいライフハックやノウハウ」を欲しがっているから
多くの人は、手っ取り早く現状を変えてくれそうな「仕事のスキル」や「効率的なやり方」を知りたがる。

もちろん、僕もそう。毎日それっぽいYOUTUBEみてはモチベがあがった感じになって、でも動けないとか、気づいたら一週間何も変わってない!!みたいなことは今でもざらにある。

でも、それに価値があると思い込んでお金を払ったりする。それ自体にも価値はあるし、それを否定する気はまったくない。方法論としては間違ってない。

でも、どれだけ優れたノウハウ本を読んでも、多くの人が元の日常へと吸い込まれてしまうのには、ある決定的な原因があるからかなと。

2. 小手先の「電池交換」では、人生の根本的なバグは直らない

たとえば、自宅の家電製品が突然動かなくなったとき、あなたならどうします?

取扱説明書(取説)を読まないまま、とりあえず本体を叩いてみたり、ボタンをガチャガチャ押してみたり、電池交換をしてみたりして、なんとかその場をしのごうとするはずです。

人から「ああ、それは電池交換すれば直りますよ」と言われれば、深く原因を疑うこともせず、新しい電池を入れてみるでしょう。

しかし、それでも一向に動かない。

なぜなら、その故障の原因は電池切れではなく、「内部の基盤がショート」しているから。

基盤が壊れているのだから、外側のパーツをいくら小手先で取り替えたところで、絶対に直るはずがない。

人生における「わかりやすいノウハウやライフハック」に飛びつくのは、まさにこの「原因を無視した電池交換」に近いなって。

そもそも、そのノウハウを受け入れるための「自分自身の前提(マインドセット)」が整っていなければ、どんな素晴らしいやり方を学んでも機能しない。

コーチングとは、心の「取扱説明書」を読み直す作業
では、コーチングでは一体何をするのか。 一言で言うなら、「ノウハウを詰め込むのを一回やめて、あなたの人生のどこにバグが起きているのかを知るために、自分の『取扱説明書』をじっくりと読み直す作業」です。

いや、余計にわからなくなった気がするけど。前提(エピソード0)を知らないまま進めば、とりあえず現状のままで使えているからいいや、となってしまう。

しかし、人生がどうしても好転しない。その瞬間に初めて、「あ、前提のほうが違っているのかもしれない」と気づいた人が、コーチングの扉を叩くのかも。

3. なぜ人は目標を立てても「コンフォートゾーン」に戻ってしまうのか?

「心の取扱説明書」を開くと、僕たちが無意識に避けていた脳の仕組みが見えてきます。それが、現状維持バイアス(ホメオスタシス)です。

ホメオスタシス(恒常性維持)
本来は「体温を一定に保つ」といった、生命を維持するために状態を一定に保とうとする生体機能のこと。

現状維持バイアス
心理学の用語で、「変化すること」を「リスク(危険)」と捉え、未知の成功よりも現在の安定を優先してしまう心理的な偏りのこと。
「髭剃り」を買った本質的な欲求に気づいていますか?
少し突飛な例ですが、あなたが「髭が綺麗に剃れる機能」を求めて最新のシェーバーを買ったとします。確かに髭は綺麗に剃れるから、その機能自体には不満はない。

でも、どこか満たされない。

ここでコーチは、あなたにこんな問いを投げかけます。 「そもそも、あなたはなんでそんなに髭を綺麗に剃りたかったんですか?」

「もう一度、彼女にかっこいいと言われたかったから」
「清潔感のある、自信に満ちた理想の自分でありたかったから」

たぶん、何かを購入するときこんなこと考えないと思う。思うけど、無意識の欲求としてはこういうのが本当は隠れてたりする。意識に上がってこないから、たぶん本当に気づかないと思う。

世の中の本やYouTubeは「髭の綺麗な剃り方(ノウハウ)」を網羅的に教えてくれますが、「あなたが本当に欲しかったもの」までは教えてくれません。だからこそ、ノウハウばかりを集めていると、自分がそもそもなぜその機械を買ったのか(なぜその目標を立てたのか)がわからなくなってしまうのです。(わからないというか、知らないというか)

ホメオスタシスという脳のブレーキ
本当に達成したい目標に向かおうとするとき、私たちの脳は「別にいまのままで良くない?」という声がウィスパーボイスで聞こえます。これがコンフォートゾーン(快適な領域)に引き戻そうとするホメオスタシスの仕業です。

コーチングは、この脳の強力なブレーキを一緒に止め、偽物の目標を剥ぎ取り、「心の底からやりたいこと」へ向かって迷わず進むためのエネルギーを補給する場所かなと思ってます。

4. 劇的なことは起こらない。だからこそ、コーチングには効果がある

また最初に戻りますが、やっぱりこの価値を他人に理解してもらうのは極めて難しいと感じる。なぜなら、コーチングには派手な「即効性」がない、感じにくいから。

「セッションを受けた翌日に、世界がガラリと変わった!」なんて劇的なことは起こりません。(起きる時もあるけど)

変化は、いつだって恐ろしいほど「静か」です。

潜在意識が書き換わり、当たり前の前提が変わる
脳を少しずつ騙しながら、グラデーションのように変わっていくため、クライアント自身ですら、変化した自分に気づけていないケースが多々あります。いつ見ても「自分は自分のまま」だと感じているのです。

しかし、過去の自分と比べたとき、明らかに何かが違っています。

努力することが、いつの間にか「当たり前」の前提になっている。

昔の自分では考えられないような、圧倒的に高い目標を立てている。

会社の経営状態や、個人の年収の桁が変わっている。

劇的な魔法は起こらない。代わりに起こるのは、「ああ、そうか」という静かな気づきです。そして、その静かな気づきが持っている「質量」と「熱量」は、何ものにも代えがたいほど圧倒的に高いのです。

5. まとめ:どんな課題でも、それを解決できる「自分」になれる

心の前提(基盤のショート)にアプローチするからこそ、コーチングはどんな課題でも扱うことができます。人間関係、キャリア、組織マネジメント……あなたが本気で望むなら、どんな課題でも解決できる「新しい自分」へと生まれ変わることができます。

ただし、前提思考がどこまで凝り固まっているかによって、時間はかかります。お金もかかります。

僕は基本、エグゼクティブや中小企業の経営者向けにコーチングを提供してますが、大学生もクライアントにいます(※これは自分のためでもあるのでちょっと通常の費用テーブルとはことなります。)
孤独な決断を迫られ、分厚いロジックの鎧を着込んで戦っている経営者の方にこそ、資格と実績のあるプロのコーチを、一社に一人、心強いパートナーとして契約してほしいと願っています。

具体性がないから、やっぱり伝えるのは難しい。 それでも、私はこの「難しさ」の先にある、静かで猛烈な変化の価値を信じています。

あなたも一度、立ち止まって、自分の人生の「取扱説明書」を一緒に開いてみませんか?

【なりたい自分へ繋ぐ、今日の「問い」】 

「あなたが今、必死に変えようとしている『外側の問題(電池)』の奥で、本当に悲鳴を上げている『あなたの基盤(本音)』は何と言っていますか?」

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す