こんなことありませんか?
「机の下に猫がいる」って英語で言えない…
「本が2冊、机の上にあります」これは少し考えた人も多いかもしれません。
実はどちらも、
英語では “There is / There are” 構文 を使って表現します。
日本語訳にするとき、どちらも「〜が」という助詞が使われていますよね。
でもなぜ「が」なんでしょうか?
今日は、
・There構文がどんな文型か?
・どうして日本語では「が」で訳されるのか?
・英語と日本語の発想の違い
この3つを、There構文にうんざりしている方に解説していきます。
1. There 構文って何?(ざっくり)
There is / There are 構文は、
英語で「〜がある」「〜がいる」と教わる文型。
「Thereは訳さずに〜」
「意味上の主語が〜」
など言われますが、そんなややこしいもんじゃありません。
"There"の意味は「そこ」です。
be動詞は簡単に言えば「イコールの関係の動詞」です。
要は説明をするんですね。
Ken is a teacher. ケンは先生です。
ケンの説明をしているのが分かりますか?
There is / There are はThere の説明をするんです。
There is a man waiting for you.
「男性があなたを待っていますよ」
『There「そこ」=「男の人があなたを待っている状況」』
これがThere is / There are 構文なんです。
2. 日本語の「が」との関係
There 構文を勉強していると、
「〜が」がやたら出てくるのに気が付きましたか?
実はThere 構文と日本語の助詞である「が」と意外な関係があったのです。
ここで日本昔ばなしの有名な一文を思い出してください。
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさん “が” 住んでいました。
続きは…?
おじいさん “は” 山へ芝刈りに、おばあさん “は” 川へ洗濯に行きました。
「が」と「は」の違い
なぜ「が」と「は」は先ほどの昔話では
入れ替えると不自然になってしまうのでしょうか?
秘密は「新/旧情報」にあります。
新情報(聞き手が初めて聞く情報)には「が」を、
旧情報(聞き手が知っている情報)には「は」を使うのです。
先ほどの文章を英訳すると面白いことがわかります。
📌 Once upon a time, an old man and an old woman lived...
📌 One day, the old man went to the mountain...
つまり、日本語でも英語でも、
✅ 新情報 → 「が」 / a・an
✅ 旧情報 → 「は」 / the
という“情報の流れ”が共通しているんです!
だから、『定冠詞”the”はThere 構文には使えない』と言われるのです。
❌There is the man waiting for you.
⭕️There is a man waiting for you.
3. There 構文 の語順
1. There で舞台を用意してあげる。
“There”
でもすっからかんの舞台だとなんの演技か分からないので、
2.【その舞台っていうのは…】という意味も含めてbe動詞。
“There is / are”
あとは状況の説明。
「2階の部屋の机の上にある本」だと
“a book on the table in the room upstairs”
となります。
一言で言えば全く逆になるのです。
これはThere 構文に限った話ではないのですが、
英語は伝えたいことをまずピンポイントで話す。
→近い順で説明が入る傾向があるのです。
これはまた後日お話ししますね。
4. There 構文 が伝える情報
今までの説明でいくと、
There 構文は相手に「新情報を与える構文だ」ということなんです。
さらに、【1. There 構文って何?】でお話ししたのは、
「状況を説明している」ということ。
この2つを引っ付けると、
【There 構文 は「聞き手にとって新しいであろう情報(状況)を伝える構文」】です。
There is a man waiting for you.
「なんか男の人待ってたで」
There is a book on the table, can you give it to me?
「机の上に本があるねんけど、取ってくれない?」
Look! There are lots of people over there!
「ほら!あそこにめっちゃ人がいる!」
どれも話し手は「聞き手は知らないかもしれない」というテンションで話しているのがわかりますか?
英語はただの言葉じゃない。
「世界の見方」がそこにある。
そして、あなたが何気なく使っている日本語もまた、
思っている以上に、深く、曖昧で、そして面白い。
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