「ちゃんと落ち込めていますか?」 ──気分が下がることは、回復の準備です
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「ちゃんと落ち込めていますか?」
──気分が下がることは、回復の準備です
日々、患者さんを診ていると
「気持ちが凹んではいけない」
「落ち込むのは悪いこと」
「気分が優れないのは病気」
そう思い込んでいる方が、とても多いと感じます。
中にはそれが、強迫観念のようになっている方もいます。
私は、そんな方にこう伝えています。
「ちゃんと落ち込んでください」と。
人は、生きていれば
ずっと右肩上がりで気分が上がり続けるものではありません。
上がれば下がり、下がればまた上がる。
その波を繰り返しながら、
結果として「少しずつ上がっていく」くらいがちょうどいいのです。
かつて「うつは心の風邪」というキャンペーンがありました。
言いたいことは理解できます。
しかし、問題は“うつ”ではなく
**「風邪の認識」**にあると私は思っています。
国が示した風邪の認識は
「風邪=病院へ行く」
一方、私の認識は
「風邪=休養=まず休む」です。
気分が落ち込み、上がらない状態は
誰にでも起こります。
むしろ、気分が上がり続けるほうが異常です。
調子に乗るなら、乗り続けてもいい。
ただし、必ず限界が来て、気分は下がります。
その経験を通して、人は
【いい加減】を、身をもって知るのです。
だから私は思います。
「うつ」になったなら、徹底的に落ち込んでいい。
急激に上がれば、急激に下がる。
徹底的に下がれば、徹底的に上がる。
この理屈を知っていれば、
落ち込むことは「悪」ではなく
再浮上の準備になります。
あなたは「うつ」ですか?
実は、人は誰でも
「いつでも、うつになる状態」を生きています。
大切なのは、それを
再び浮上するきっかけにできるかどうかです。
●相談をしたい方は
もし今、
✔ 気分が落ち込む自分を責めている
✔ 元気でいなければと無理をしている
✔ この状態が「病気なのか」わからず不安
そんな思いがあるなら、
一度、今の状態をそのまま話しに来てください。
当院では
「落ち込んでいる理由」ではなく
**「なぜ今、落ち込む必要があるのか」**を一緒に整理します。