タレントが出る広告は最強──人は「知っている顔」に抗えない

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ビジネス・マーケティング
芸能人が出てくるCM素材というのは、
それだけで圧倒的なパワーを持っています。

同じ15秒でも、タレントが出ているか出ていないかで、
視聴者の反応はまるで違う。

では何が違うのか?
実はその差は、明確に3つのポイントに整理できます。

① 視認率
② 記憶保持率
③ 行動喚起率

①「みんなが知っている顔」は、注目される宿命にある

芸能人の最も強い点は、
すでに知られている存在”であることです。

人間の脳は、未知のものより既知のものに反応しやすい構造をしています。
原始時代、人類は「見慣れた果物を食べた方が安全」だった。
この「知っている=安全」という本能が、
現代の広告にもそのまま引き継がれているのです。

だからこそ、テレビやSNSで見かけたことのある芸能人が
広告に登場した瞬間、
私たちは無意識に目を奪われてしまう

しかも、それが果物やモノではなく、
“人間”であるならなおさらです。
「感情を伴う対象」として、脳が反応してしまうんですね。


② 記憶のフックになるのは、企業ではなく「人」

タレントを起用したCMの記憶保持率が高い理由は、
人の記憶が「ネットワーク構造」でできているからです。

たとえば、中高時代に聴いていた音楽を聴くと、
当時の恋愛や部活の記憶が蘇る。
これは、音楽と記憶が有機的につながっているから。

同じように、
「好きな俳優」「よく見る芸人」「憧れのモデル」など、
すでに自分の中に“感情の紐づいた存在”がいると、
その人が出ているCMも強力に記憶に残るのです。

だから「あの企業のCMだ!」ではなく、
「あの人が出てるCMだ!」と覚えられる。

結果として、
企業やブランドの名前もその記憶にくっついて残る
これが、タレント広告の圧倒的な記憶効果です。


③ 「信頼されている人=信頼できる企業」という錯覚

そしてもう一つの大きな効果が、行動喚起率です。

私たちは「親近感のある人」や「信頼している芸能人」が出ていると、
その企業まで信頼してしまう傾向があります。

「この人が出てるなら、悪いサービスじゃないだろう」
そう思うだけで、
検索したり、公式サイトに行ったり、
購入を検討する確率が上がります。

逆に、無名ブランドだと
「今検索したりサイト来訪したりしているこの時間は、
全く無駄な時間になるかもしれない」という
時間損失リスク」を感じてしまう

タレントの存在は、
検索前から“信頼性を前借りできる”という意味で
超強力な武器なんです。


ただし、デメリットも存在する

ここまで読むと「最強すぎる」と思うかもしれませんが、
タレント起用にもリスクはあります。

まず単純に高い。
人気タレントを起用するとなれば、
1,000万円〜数千万円単位のコストがかかります。

そのため、場合によっては
タレントを起用するより、その分の費用で露出量を増やした方が良い
というケースもあります。

さらにもう一つの注意点が、
ヴァンパイア効果(Vampire Effect)
タレントの存在感が強すぎて、
「何のCMだったっけ?」となる現象です。

CMの記憶が“人”に吸い取られて、
企業や商品が印象に残らないという罠。

だからこそ、
タレントCMに接触した後の検索導線・店舗誘導設計が重要になります。
ここがマーケターの腕の見せどころです。


どんな企業がタレント起用すべきか?

以上を踏まえて考えたとき、どんな会社がタレント起用すべきなのか。
結論、「認知を広げたい企業」は迷わずタレント素材を作るべきです。

ただし「めっちゃお金かけてバズったけど、売上にはつながらなかった」
という地獄を見るリスクも十分にあるので
ちゃんと有能なマーケターを付けた方が良いです。

一方で中小企業やまだ売上規模が小さい段階では、
無理に芸能人を使う必要はありません。

このフェーズでは、
制作費よりもメディア費(露出量)に投資する方が効果的

タレントなんか使わなくても、
もともとサービスに強い興味を示してくれる。
そんなポテンシャルのある顧客層に、
まだアプローチできていない可能性の方が高いからね。

つまり、“質より量”の段階です。


まとめ:タレント素材は、諸刃の剣

タレント広告は、確かに最強。
視認率・記憶保持率・行動喚起率、
すべてにおいて一般的な素材を凌駕します。

しかし同時に、
コスト・設計・導線の失敗によって
「成果に繋がらない豪華な花火」にもなり得ます。

タレントは信頼を前借りする存在。
ただ、借りた信頼を“自社の信用”に変換できるかどうかが、
マーケターの腕の見せどころなんですね。


■Summary
・芸能人は「既知性」で注目を集める(視認率)
・記憶ネットワークに紐づきやすく、忘れにくい(記憶保持率)
・信頼性が転移し、行動が促される(行動喚起率)
・ただしコスト・ヴァンパイア効果に注意
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