ポータブル折りたたみ式充電機能付き扇風機 の修理

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ポータブル折りたたみ式充電機能付き扇風機 の修理依頼を受けました。
修理依頼として受け取ったこの扇風機(型番:Q10)はもう販売しておらず、使い勝手が良かったが、ファンが回らなくなったので修理をして使えるようにしてほしいとのことでした。

状態確認

バッテリー搭載の扇風機ということで、充電器を挿してみると充電はできている。
風量ボタンを押すと音もするので、DCモータに異常があると予想しました。(後にこの予想が外れることになります。)

写真はありませんが、送られた時にはすでにモータ部分が取り外された状態でした。
ブラシレスDCモータということで、よくある扇風機の誘導モータとは違い、ICによって回転を制御するため、モータには基板が一緒についています。

テスターで各所を調べても特段気になる部分も無い状況。
可能性としてあるのは、FT8213Qという制御ICの故障。
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そういえば、そもそもこのモータを動かす電圧は来ているのか?と、ふと思いました。モータの故障ばかりと思っていたので、少し視点を変えて別の場所にも目を向けてみました。

すると、すぐに1ヵ所見つかりました。
メイン基板から伸びる線です。これが断線していました・・・。
残りの2つの線も断線しかかっています。
・赤い線が12V
・黒い線がGND
・青い線が制御(0V~5V)
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これが動かない原因か!と思い、すぐに断線している線を修復。
残りの2つの線も今にも切れそうなので、こちらにも手を加えました。
断線している線は、はんだで接続した後、熱収縮チューブで上から保護。
残りの2線も、切れそうな部分を切断し、はんだ付けした後に同様に熱収縮チューブで上から保護しました。

この3線は、伸ばしたり、曲げたりする場所に通っています。線が引っ張られたり、曲げられたり・・・と、どうしても負荷がかかってしまう場所なので、断線してしまったのでしょう。
補強はしましたが、物理的に脆弱な部分にあるので、今後この場所以外でも断線が起きる可能性はありそうです・・・。

断線を修復したので、「よし!これで動く!」と思い、モータにコネクタを接続し、意気揚々と電源ボタンを押しましたが、残念ながら動きませんでした。

次にチェックする部分は決めていました。
メイン基板からモータに伸びる線に、動力用12Vや制御電圧それぞれ来ているか?・・・です。

この予測は的中していました。
12Vの電圧が来ていない。
制御電圧はOK(風量を上げるにつれて電圧が上がっていきました。)

これでメイン基板に原因がある事が確定しました。
ということで、本体裏側を分解してメイン基板のチェックを行いました。

分解と原因箇所の特定

裏面には滑り止め用のゴムが4ヵ所ありますが、そのゴムの下にネジが隠されています。ゴム1カ所につき2個、合計8個のネジを取り外し、メイン基板へとアクセスしていきます。
ゴムは両面テープでくっついているだけなので、簡単にはがせます。
7880_2.jpg


裏蓋を外すと、下の写真のようになっていました。
メイン基板は1つだけ。基板につながっているコネクタと、4ヵ所のネジを外すだけでOK。
7881_1.jpg

取り出した基板の裏側のチェックを行いました。
見た瞬間、一発で破損場所が分かりました。
7871_1.jpg

拡大写真です。
7875_1.jpg


こんがり焼けちゃってますねぇ・・・。
A19Tという、バッテリー保護やスイッチング電源などの高速整流回路用に用いられるPチャネルMOSFETです。
刻印が見える状態だったので助かりました。見えないほどボロボロだったら、修理するのにもっと時間がかかったいたでしょう。

壊れた状態では1.2Vしか出力されていませんでした。
これではモータは動かないですよね。

修理とその後

部品を海外から輸入し、新たな部品へ取り換え、仮り組みをし、動作確認を行いました。
7882.jpg

元気よく回り始めました!!
これでさらに長くお使いいただけるようになりました!
原因が複数個所あったので、中々面白い修理になりました。
モータ制御ICの交換をしなくて良かった・・・。
無駄な費用が掛かってしまいますからね。
断線と言い、基板の部品焼けと言い、石を2個使って重しとしているとか・・・さすが中華クオリティというところでしょうか。

最後に各場所のチェックを行い、問題なければこれにて修理完了になります!





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