職場の方から、超音波式アロマ加湿器(HTF-1623) の修理依頼を受けました。
電源が入らないので、修理をして使えるようにしてほしいとのことでした。
状態確認
こちらがその本体です。
コンセントを挿して電源を入れても(ボリュームを回しても)全く動きません。
恐らく電源基板が故障しているのだろうと予想。
分解して、原因箇所を特定していきます。
裏にゴム足があるので、4ヶ所取り外します。
はめ込んであるので、指で引っ張ると取れます。
この4ヶ所でネジ止めされているので、取り外すと裏ブタが外せます。
修理箇所の特定
裏ブタを開くとこんな感じになっています。
電源基板と制御基板の2枚が入っていました。
電源基板にはコンセントからの線2本と、制御基板に電気を送るケーブルの3本だけだったので、それぞれのケーブルを抜き、本体から電源基板を取り外しました。
3ピンには、36V、12V、GNDのピンがあります。
コンセントからのケーブルを挿して電圧をテスターで計っても、電圧は出ていませんでした。
また、目視ですぐに②のヒューズが完全に切れているのが分かりました。
ヒューズの交換だけで行ける!と思ったのが甘かった・・・。
このヒューズ(250V 2.5A)を交換しましたが、残念ながら動かず。
周辺をテスターで調べた結果、①の整流用ダイオードがショートしてました。
整流用ダイオード(1N4007)を交換。しかし、それでも動かず。
次に目を付けたのが、⑤のパワーMOSFET (JCS4N60F)。
取り外して測定器でチェックすると、抵抗として認識されました。
スイッチング電源に使用されるので、壊れやすい部品ではあります。
これを交換しましたが、なお動かない・・・。
さらに周辺を調べてみると、③の定電流ダイオードがショートしているのと、④の抵抗も値がおかしいことが分かりました。
④の抵抗は0.56Ωのはずが、抵抗値が出てこない。
③の定電流ダイオードについて、型番を調べても出てこない。
こうなってくると、まだ他にも故障個所が波及していそうだ・・・。
直しても直してもこれでは埒が明かないと判断し、この電源基板の修理は一旦止め、次の一手を考えることにしました。
新しい電源基板の購入へ
なんとなくAliExpressでこれに似た基板売って無いかなぁ~と探してみたら、なんとありました・・・。
この加湿器、メーカーは違えど同じような製品が売られているようで、ほぼこの基板に近い状態のものが売られていました。
AliExpressで「ミストメーカー電源モジュール」と調べれば出てきます。
しかも、600~700円程度の価格です。安すぎでしょ!
修理のために、ダイオード、ヒューズ、パワーMOSFETを購入したけれど、それよりも安い・・・。
最初からこっちを買っておけばよかった・・・。
電源基板の交換における注意点
電源基板が届きましたが、そのままケーブルをつなげてはいけません。
基板や出力電圧が同じでも、コネクタの向きや配線が異なっています。
上のほうにある写真と、下の写真を比較してみると、その違いが分かると思います。
新しい基板につ見てみるみると、元の電源基板とコネクタの向きと12VとGNDのピン配置が異なっていました。
新しい基板には、34Vと12VとGNDがどれなのか刻印がありません。
裏面を見て、どの様につながっているかを見てみました。
配線が分かったので、あとはこの電源基板と制御基板とを接続するケーブルのコネクタについて手を加えていきます。
電源基板に挿すほうのコネクタです。
写真に書いてあるように、2つのピンを外して入れ替えればOKです。
このピンには外れないように「返し」があります。
その返しの部分をピンセットなどで上から押しながらケーブルを引っ張ると意外と簡単に外れます。
外れたらそのままピンを入れ替えて作業終わりです。
動作確認
最後に元通りに組み上げて動作確認を行います。
コンセントを挿してボリュームを回すとLEDが点灯し、無事に動き始めました!
問題なければこれにて修理完了になります!
部品についてのまとめ
元の電源基板の修理はできていませんが、故障部品をまとめておきます。
他にも壊れている部品はあるかもしれませんが・・・。
同じような状態の方で修理に臨まれる方は参考にしてみて下さい。
※新しい基板を買ったほうが時間と費用は短縮できます。
①整流用ダイオード(1N4007)・・・Amazon
②ヒューズ(250V , 2.5A)・・・Amazon
③定電流ダイオード( C18 5T という 18V , 0.5W の物)・・・AliExpress
④酸化金属皮膜抵抗 (0.56Ω) ・・・Amazon
⑤パワーMOSFET (JCS4N60F)・・・AliExpress