こんにちは。
精神科の現場で長く働いてきた、看護師のるいまみです。
今日は、少し自分の話から始めさせてください。
私の休みの日は、なぜかいつも予定でびっしり埋まっています。
クリニックの受診。歯医者。
これはまあ、仕方ないとして。
接骨院にも行きます。
体のメンテナンスは必要ですからね。これも、いちおう言い訳が立ちます。
問題はここからです。
コストコに行って、大量に買い物をする。
帰ってきたら、買ってきたものを冷蔵庫や棚に必死で詰める。
そんなに毎回行かなくてもいいのに、気づくとまた向かっている。
正直、ちょっとした依存症だなと自分でも思います。
それから、たまっていた書類の整理。
部屋の片づけ。
DVDやサブスク、YouTubeで動画を観る。
そして、副業も少し進めておく。
……こうして書いてみて、気づいてしまいました。
これ、休んでいませんよね。
疲れている人に「休んでくださいね」と声をかけるのが、私の仕事のような立場です。
それなのに、自分の休みの日には、予定をひとつも空けていない。
「休む」と言いながら、ずっと何かをしている。
このことに気づいたとき、少し背筋が寒くなりました。
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休みの日に休めない人には、二つのタイプがいる
現場でいろんな方の話を聞いていると、休みの日の過ごし方で悩む人には、正反対に見える二つのタイプがいることに気づきます。
ひとつは、休みの日に何もできなくなる人。
洗濯もできない。
買い物にも行けない。
気づいたら夕方になっていて、自分を責めてしまう。
もうひとつは、私のように、休みの日に予定を詰め込まずにいられない人。
何も予定がない日があると、なんだか落ち着かない。
ぼんやりしていると、時間を無駄にしている気がして焦ってしまう。
つい、用事を作って動き回ってしまう。
一見、まるで逆のように見えますよね。
でも、多くの方を見てきて思うのです。
この二つは、根っこのところでつながっています。
どちらも、心がずっと気を張ったままなのです。
動けない人も、止まれない人も、休めていない
休みの日に何もできない人は、平日のあいだに電池を使い果たしています。
気を張って、人に合わせて、失敗しないように気をつけて。
目に見えない疲れがたまりにたまって、休みになった瞬間に、体がブレーキをかける。
これは、まだわかりやすいです。
でも、私のように予定を詰め込んでしまう人は、少しやっかいなのです。
なぜなら、動いているあいだは「疲れている」と気づきにくいから。
止まると、いろんなことを考えてしまう。
仕事のこと。職場の人間関係のこと。これからのこと。
だから、無意識に予定を入れて、考える隙間をなくしている。
コストコに行って、大量に買って、それを片づける。
あの作業に没頭しているあいだは、何も考えなくて済むんですよね。
冷静に振り返ると、私はあれを「買い物」だと思っていましたが、本当は「止まらないための予定」だったのかもしれません。
動き続けることで、自分の疲れから目をそらしていた。
そういう休み方は、体は動いていても、心はずっと緊張したままなのです。
なぜ、何も予定がない日が落ち着かないのか
予定を入れずにいられない人には、いくつか共通する感覚があります。
何もしていないと、自分に価値がない気がする。
休んでいると、まわりに置いていかれる気がする。
ぼんやりしている自分を見ると、罪悪感がわいてくる。
真面目で、責任感が強い人ほど、この感覚を持ちやすいです。
「ちゃんとしていなければ」という気持ちが、休みの日にもついてくる。
だから、休日なのに頭の中は「やらなきゃ」でいっぱいになります。
ひとつ終わらせても、ほっとするどころか、次の「やらなきゃ」が出てくる。
これでは、いつまで経っても気が休まりません。
私自身、長いあいだそうやって過ごしてきました。
休む日まで成果を出そうとしていたのです。
でも、休む日まで成果を求めると、人はどんどんすり減っていきます。
休みは「取り戻す日」ではなく「整える日」
ここで、考え方を少し変えてみてほしいのです。
休みの日は、平日にできなかったことを取り戻すための日ではありません。
すり減った心と体を、整えるための日です。
何もできなかった日は、「何もできなかった日」ではなく、やっと体が止まれた日。
予定を詰め込んでしまった日は、「がんばれた日」ではなく、止まるのが少し怖かった日。
どちらの自分にも、責める必要はありません。
ただ、ひとつだけ自分に問いかけてみてください。
その予定は、本当に今日やらなければいけないことですか。
それとも、止まるのが不安だから入れた予定ですか。
私はこの問いを自分に向けてみて、思い切って一日だけ、予定をまったく入れない休みを作ってみました。
最初の数時間は、そわそわして落ち着きませんでした。
でも、夕方になるころには、ふっと体がゆるんだのです。
ああ、私はこんなに気を張っていたんだな、と。
あの感覚は、予定を詰め込んでいたら一生気づけなかったと思います。
こんな状態が続くなら、少し気にかけてほしい
ただ、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。
たまに休めない日があるくらいなら、それは自然なことです。
でも、
予定を入れていないと不安で仕方がない。
休んでも、まったく疲れが抜けない。
休日の朝から、仕事のことが頭を離れない。
夕方になると、翌日の出勤が怖くなる。
好きだったことにも、気持ちが動かなくなってきた。
こういう状態が続いているなら、ただの疲れとして片づけないほうがいいと思います。
現場で本当に限界に近い人を見てきて思うのは、そういう人ほど自分の状態を軽く見積もるということです。
「まだ大丈夫です」
「みんなもがんばっているので」
そう言いながら、心も体もかなり疲れている。
予定を詰め込むことで、その疲れに気づかないようにしているとしたら、それは少し心配な休み方かもしれません。
今日のあなたへ
今日、予定を詰め込みすぎて、くたくたになったとしても。
逆に、何もできずに一日が終わってしまったとしても。
どちらの自分にも、こう言ってあげてください。
「よくがんばってきたな」
「今日は止まってもよかったんだな」
休みの日は、何かを成し遂げるためだけにあるのではありません。
あなたが壊れないために、必要な時間です。
予定で埋めることが休みなのではなく、心がゆるむ時間が、本当の休みです。
次の休みは、ひとつだけ予定を減らしてみませんか。
その空いた時間に、何も起きなくても大丈夫です。
何も起きないことこそ、いちばんの回復だったりするのですから。
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最後に、少しだけ。
休みの日まで仕事のことが頭から離れない。
止まりたいのに、止まり方が分からない。
自分が疲れているのか、ただ甘えているだけなのかも、分からなくなっている。
そんなとき、誰かに話してみるだけで、少し肩の力が抜けることがあります。
私は、職場の人間関係や心の疲れについて、電話でお話を聴くサービスをしています。
アドバイスを押しつけたり、無理に結論を出させたりはしません。
ただ、あなたが今どれだけ気を張ってきたのかを、一緒に確かめるだけでも大丈夫です。
もし、ひとりで抱えるのがしんどくなったときは、よかったら頼ってくださいね。