人の話を聞くことが嫌いなわけではない。
むしろ、困っている人がいたら放っておけなかったり、少しでも楽になってほしいと思ったりする。
だから気づけば、いつも聞き役になっている。
相手の悩みを聞いて、気持ちを考えて、言葉を選んで返して。
話が終わる頃には、相手は少しすっきりしている。
でも、自分の中には何かが残っている。
「私は、誰に話せばいいんだろう」
そんなふうに思うことはありませんか。
聞き役になることが多い人は、自分の話をするタイミングを逃しやすいです。
相手の方が大変そうだから。
今は自分の話をする空気ではないから。
こんなことを話しても困らせるだけかもしれないから。
そうやって、自分の気持ちを少しずつ後回しにしてしまいます。
けれど、聞いている側にも疲れる日はあります。
誰かの気持ちを受け止め続けていたら、心の中がいっぱいになることもあります。
それは冷たいわけでも、優しさが足りないわけでもありません。
ただ、自分の心にも置ける場所が必要なだけです。
いつも人の話を聞いている人ほど、自分の話をすることに慣れていないことがあります。
何から話せばいいのか分からなかったり、途中で「こんな話をしてごめん」と思ってしまったり。
でも本当は、きれいにまとめなくてもいいんです。
結論がなくてもいい。
同じことを何度話してもいい。
自分の中にたまっているものを、少しずつ言葉にしていくだけでも、心は少し呼吸しやすくなります。
いつも聞き役になっていると感じたら、たまには自分の気持ちを先にしてもいい。
今日は少し疲れた。
本当は寂しかった。
私だって、聞いてほしかった。
そんな気持ちを、自分の中でなかったことにしなくていいんです。
今度は、あなたが話していい番です。