進めビートはゆっくり刻む

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「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」

って、映画『魔女の宅急便』のポスターに添えられたキャッチコピーですが、実際映画の中でキキはこうは言ってないんですよね(実際のキキのセリフはちょっと違います)。糸井重里氏による秀逸なコピーです。

「落ち込んでます」だと人を心配させてしまうけど、「元気です!」と言うほど元気じゃない、そういう時に使える言葉だなーと。

「おちこんだりもしたけれど」と過去形にすることで、「いや、いろいろあってさー(察して!)」と言う代わりになる。「なんて便利な言葉なんだ!」と、糸井重里氏の凄さをあらためて感じている次第です。

ちょっと小狡い、甘え要素のある言葉だけど、前向きな言葉でもあるのかな。私はこういうの嫌いじゃないです。むしろ好きです。

毎年この時期に必ず思うことのひとつに「まだ2月」「やっと3月」というのがあります。

「一月往ぬる二月逃げる三月去る」という言葉がありますが、私の体感はまるで逆。特に1月2月は時間の進みが遅く感じるというか、毎日いろんなことがあってそこそこ疲れてるのに、ぜんぜん時が進んでなくてびっくりするというか。

そんな感じで「まだ2月」「やっと3月」と言っているうちに、いつの間にか「もう12月」ってなってびっくりする。そうやって1年が過ぎていくんだと思ってます。

ここ最近は、毎日の生活が俄かにざわざわしていて、なんとなく心が落ち着かないのですが、でもそんなに悪いことばかりじゃなくてですね。

去年は心配になるくらい元気がなかった人が、元気になって連絡をくれたり、遠方に住んでる人に楽しい頼まれ事をされたり、とんでもなく素敵な人とのご縁をいただいたり、涙が出そうになるくらいのうれしいお手紙やメッセージをもらったり、誰かが私と話す時間を作ってくれたり。

時の進みが遅い割には、いいことがたくさん起こっています。

めんどくさいことや嫌なこともぽつりぽつりと起きるけれど、なんだかんだでうれしいことの方が印象に残っているので、今のところは大丈夫そうです。

ざわざわした気持ちって、悪いことが起きてるときだけじゃなくて、いいことが起きてるときにも湧いてくるものなんだなって最近気づきました。変化があるときは、どっちにしろ心が落ち着かないんですよね。

だから「落ち着かない=よくないこと」じゃないんだって、自分に言い聞かせて。こういう日常のいろんな気持ちの揺れが、いつか、自分と誰かの役に立つといいなーと思っています。

誰かの気持ちを想像するって、結局のところ、自分自身がいろんな気持ちを知っていないとできないことだと思うので。日常の小さな感情が、いつかきっと誰かに届く。そんな気がしています。

まだ2月。
もうすぐ、やっと3月。

時間の進みが遅いなら、その分いろんなことを感じて、いろんな人に出会えて、いろんなことを体験できるってことですよね。そう考えると、ちょっと悪くないかもしれません。

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」



本日の一曲は、くるり『ロックンロール』

今日のブログのタイトル(進めビートはゆっくり刻む)は、この曲の歌い出しから拝借しました。

たった一かけらの勇気があれば
ほんとうのやさしさがあれば
あなたを思う本当の心があれば
僕はすべてを失えるんだ
この曲をはじめて聴いた日から、この歌詞が頭にこびりついて離れない人生を送ってます。

余談ですが、この動画は2004年の武道館ライブの映像なんですけど、私このライブに行っているんですよねー。流石に映ってはいないけど「22年前の私は確かにここに居た」って感じで、ちょびっとノスタルジー。

この頃くるりが大好きで毎年ライブに行ってたんですが、当時のツアータイトルが

2004年「安心しろ、秘孔ははずしてある」
2005年「はぐれメタル純情派」
2006年「はぐれメタル魔人斬り」

行ったライブのツアータイトルまで覚えていることって稀なんですけど、くるりのツアータイトルは、いちいちこうやって私の琴線に触れてきます。

しばらく行ってないですが、またこういうタイトルつけてツアーやってくれないかな。ちなみににゃもしが最後に行ったくるりのライブのツアータイトルは「金の玉、ふたつ」でした。あしからず。

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