「ハクキンカイロ」ってご存知ですか?
アウトドア好きな人やキャンパーさんには超おなじみのハクキンカイロ。
私はアウトドアも苦手だし、キャンプなんてしたこともありませんが、数年前にこのハクキンカイロのなんとも言えないレトロな可愛らしさに一目惚れして、購入しました。犬の散歩時によく携帯していますが、びっくりするほどあったかくて、真冬のこの時期とても重宝してます。
使い捨てカイロの約13倍もの熱量を発生するその仕組みは、カイロ内の中綿に染み込ませたベンジン(燃料)が気化する際に、火口にあるプラチナ触媒と触れることで化学反応(酸化)が起こり、炭酸ガスと水に分解されるのですが、その時に発せられる「酸化熱」をカイロとして利用するという「触媒燃焼」です。
最近は、この可愛いハクキンカイロにせっせとベンジンを補給する日々が続いているのですが、補給している時によく思うのが、人間関係や対話って、触媒と燃料の関係に似てるなーと。「触媒型の人」と「燃料型の人」がいるんじゃないかなと思ったんです。
燃料型の人は、自分から話を持ってくる人。エネルギーを供給する側。話し上手で、ぽんぽん話題を出したり、質問したり、場を動かしていく人です。
触媒型の人は、それを受けて反応する人。燃料があって初めて熱が生まれるタイプ。聞き上手とも言えますが、受け身とも言える。でも受け取る力はちゃんとあって、反応する準備はできてるんです。
燃料と燃料、触媒と触媒で向き合うと、どちらかがその性質を一時的に変えたりするんです。結局、触媒と燃料、両方がないと熱は生まれないってこと。どっちか一方だけじゃダメなんですよね。燃料だけあっても触媒がなければ反応は起こらないし、触媒だけあっても燃料がなければ冷えたまま。
私はたぶん、触媒型なんだと思います。
誰かが話しかけてくれて、初めてあたたかくなれるタイプ。自分から熱を生み出すのは、あんまり得意じゃないです。 だから、誰かのたったひと言が、こちらの触媒に触れた瞬間、一晩中消えないほどの温もりに変えることができるんですよ 笑。
ただ、一度その温もりを知ってしまうと、冷え切ったときの金属の冷たさが、いっそう身に染みるような気がします。冷たい金属の塊にはなりたくないの。だから燃料を補給して欲しいなーって。
......そんな風に思うことも、たまにあります。
まぁ、のんびり待っていれば、そのうち燃料は補給されるんですけどね。
今日も、ハクキンカイロにベンジンを補給しながら、そんなことを考えていました。このカイロみたいに、またあたたかくなれるといいなー。
本日の一曲は、中村一義『キャノンボール』です。
僕は死ぬように生きていたくはない
そこで愛が待つゆえに
この曲の歌詞って、ほぼこの2つのフレーズだけで構成されているんですが、ポップなメロディにこの言葉たちが乗ると、ほんと潔くて、美しくて、強いなーと思うんです。
聴く時のコンディションによって感じ方も変わるんですけど、
今回はなんとなく、この2つのフレーズ「以外」の言葉にやられまして。
今が二千なん年だろうが、
死ぬように生きてる場合じゃない
ほんとこれ過ぎて、もう何も言えない 笑。
そんな感じです。