『キャリコン試験対策』<理論(13)>:意思決定理論②~迷いに寄り添う意思決定力~
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法律・税務・士業全般
前回は、ジェラットが提唱した
「意思決定理論」の基本的な考え方と
その中核となる3つのシステム
(予期・価値・決定)について取り上げました。
今回はその続編として
さらに過去問を活用しながら
ジェラット理論の理解を深め
試験対策としても確実に押さえていきます。
「選ぶこと」に迷いや不安はつきものですが
支援者としてその「迷い」にどう寄り添い
選択をどう支えるのか―
ジェラットの理論は
そのヒントを私たちに与えてくれます。
今回も、試験にもよく出る
ジェラットの「意思決定理論」について
実際の過去問と一緒に見ていきましょう。
ジェラット(Gelatt,H.B.)の意思決定理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. 予期システム、価値システム、調整システム、決定システムという4段階でキャリアの意思決定が行われる。
2. 予期システムとは、選択可能な行動とその結果の予想を行うことを指す。
3. 価値システムとは、可能な選択肢を目的や目標に照らし合わせて評価し、決定基準にあっているか評価することを指す。
4. 決定システムとは、予期される結果がどれくらい自己にとって望ましいか決定することを指す。
出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
1. ジェラットの理論とは?
前回に引き続き、ジェラットの
「意思決定理論」にフォーカスしていきます。
ジェラットは
「キャリア選択=意思決定の連続」と捉え
合理的なだけでなく、主観や偶然も含めた
「柔軟で創造的な意思決定」を提唱しました。
その中核となるのが
「意思決定の3つのシステム」です。
・予期システム(Predictive System)
→選択肢の結果を予測する(事実や情報の収集)
・価値システム(Value System)
→その結果が自分にとって
どれだけ価値があるかを評価する
・決定システム(Decision System)
→情報と価値判断を踏まえて
意思決定に至る
さらに後年、ジェラットは
「積極的不確実性(Positive Uncertainty)」
という考えを提示。
これは、「すべてを合理的に決めようとしすぎず
予測できない未来も楽しもう」というものです。
直感(右脳)と論理(左脳)のバランスを大切にする姿勢は
現代のキャリア支援にも通じる重要な視点です。
2. 過去問をチェック!
ジェラット(Gelatt,H.B.)の意思決定理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1. 予期システム、価値システム、調整システム、決定システムという4段階でキャリアの意思決定が行われる。
2. 予期システムとは、選択可能な行動とその結果の予想を行うことを指す。
3. 価値システムとは、可能な選択肢を目的や目標に照らし合わせて評価し、決定基準にあっているか評価することを指す。
4. 決定システムとは、予期される結果がどれくらい自己にとって望ましいか決定することを指す。
出典:第26回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
選択肢1:誤り
→「調整システム」という用語は存在しません。
3つのシステムが正解です。
選択肢2:正しい
→ 選択肢とその結果を予測し、意思決定の
材料にするのが「予期システム」です。
選択肢3:誤り
→ 一見正しそうに見えますが
「評価」はするが「目的や目標に照らす」
という表現はややズレています。
選択肢4:誤り
→ 価値判断をするのは「価値システム」であり
「決定システム」は「決断する」段階です。
3. 支援の現場ではどう活かす?
意思決定に迷っているクライエントに対して
以下のような場面で活用できます。
① 将来の選択肢に悩んでいる若者には…
→ 情報を集め(予期システム)価値観を
整理(価値システム)するサポートを。
② 迷いの多い社会人には…
→「今ここで正解を出すことがすべてじゃない」
という「積極的不確実性」の考えを伝える。
③ 完璧主義の方には…
→「直感も立派な判断材料」と声をかけ
柔軟な意思決定を後押しする。
次回はクランボルツの
「偶発性理論」を取り上げていきます!