『キャリコン試験対策』<理論(12)>:意思決定理論①~「迷い」とどう向き合うか~

記事
法律・税務・士業全般
前回はホランドを取り上げました。

今回は進路やキャリア選択の
「迷い」に光をあてた
ジェラットの意思決定理論を
ご紹介します。

キャリア支援において
「どう選ぶか」は非常に重要な視点。

その選び方に明確な考えを示したのが
ジェラットの理論です。

「積極的不確実性」など
キャリコン試験にも
よく出るキーワードが多数あります。
ジェラット(Gelatt,H.B.)の意思決定理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1. 教育現場におけるガイダンスの際の枠組み構築を目的として、意思決定論的アプローチの立場からキャリア発達における意思決定の仕方を提供するための理論を展開した。

2. 「予測システム」、「価値システム」、「経験システム」、「決定システム」の4段階からなる連続的意思決定システムを提唱した。

3. 探索的意思決定を繰り返し、最終決定へ至ることもあるが、現代のような変化の激しい時代においては最終決定はあり得ないとも考えた。

4. 客観的で合理的な戦略(左脳)だけでなく、主観的で直感的な戦略(右脳)を統合する「積極的不確実性(Positive Uncertainty)」の概念を中心とした意思決定の枠組みを提示した。

出典:第25回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

✅ 正解は…記事の途中で!

1. ジェラットの意思決定理論とは?

ジェラットはキャリア選択を
「意思決定のプロセス」として捉えました。

特に注目すべきポイントは以下の2つです。

✅ 意思決定の4つのシステム
(連続的意思決定モデル)

1. 予測システム:
将来に起こりうる結果を予測(情報収集)

2. 価値システム:
自分の価値観に照らして
どの選択肢が望ましいかを判断

3. 経験システム:
直感・感覚・過去の経験などを活用

4. 決定システム:
予測・価値・経験をもとに意思決定を行なう

✅ 積極的不確実性
(Positive Uncertainty)

現代のように変化が激しく予測が難しい社会では
「完全に合理的な決定」は不可能かもしれない。

だからこそあえて不確実性を受け入れた上で
柔軟に考え続ける姿勢が必要―

それが「積極的不確実性」の考え方です。

2. 過去問をチェック!
ジェラット(Gelatt,H.B.)の意思決定理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1. 教育現場におけるガイダンスの際の枠組み構築を目的として、意思決定論的アプローチの立場からキャリア発達における意思決定の仕方を提供するための理論を展開した。

2. 「予測システム」、「価値システム」、「経験システム」、「決定システム」の4段階からなる連続的意思決定システムを提唱した。

3. 探索的意思決定を繰り返し、最終決定へ至ることもあるが、現代のような変化の激しい時代においては最終決定はあり得ないとも考えた。

4. 客観的で合理的な戦略(左脳)だけでなく、主観的で直感的な戦略(右脳)を統合する「積極的不確実性(Positive Uncertainty)」の概念を中心とした意思決定の枠組みを提示した。

出典:第25回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

選択肢1:正しい
→ ジェラットは教育現場での
  キャリアガイダンスを意識して理論を構築した。

選択肢2:誤り
→「4段階」ではなく正しくは3つのシステム
 (予測・価値・決定)による意思決定モデルが
  原型です。のちに経験システムを加えた
  拡張モデルもあるが原則としては3つで捉えます。

選択肢3:正しい
→ 「最終決定に至らないこともある」という
  柔軟な考え方はジェラットの特徴のひとつです。

選択肢4:正しい
→ 左脳的(論理)と右脳的(直感)の統合
  =「積極的不確実性」という現代的な
    意思決定観を提示した。

3. 支援の現場ではどう活かす?

意思決定に迷っているクライエントに対して
以下のような場面で活用できます。

① 「正解が分からない」と悩んでいる場合
→ 不確実性を前提とし
  柔軟に考え続けてよいという安心感を伝える

② 完璧な情報が揃わない中での選択に迷う場合
→「経験システム」や直感も
  意思決定の大事な一部だと伝える

③ 進路選択で情報収集ばかりして
  決めきれないケース
→ 価値システムと照らして
  「何が大切か」に焦点を当てる

次回もジェラットの意思決定理論の続きを
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