『キャリコン試験対策』<理論(3)>:キャリア発達②~「自己概念×職業的役割」の真価~

記事
法律・税務・士業全般
前回は「キャリア発達」について
ドナルド・E・スーパーの理論を中心に
お届けしました。

今回はその続編として
スーパーのキャリア発達理論を
より深く掘り下げていきます。

試験でも頻出の重要テーマですので
実際の過去問を交えながら
確実に理解を深めていきましょう。
スーパー(Super.D.E.)のキャリア発達理論の基本的な考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 個人の行動は、その人のパーソナリティと環境の特徴との相互作用によって決定される。

2. 個人は多様な可能性を持っており、さまざまな職業に向かうことができる。

3. 人々が意味あるキャリア・ナラティブを構築し、実行するのを支援することが重要である。

4. 目まぐるしく環境が変化する時代には、いかなる環境にあっても新しい状況に合わせて適応し、キャリアを作り上げていく能力が重要となる。

出典:第27回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験

✅ 正解は…記事の途中で!

1. 「キャリア発達」は可能性の理論


スーパーの理論は

「人は発達する存在であり
 その発達とともにキャリアも
 変化・成長する」

という前提に立っています。

✅ 正解は…2です!

選択肢2の
「個人は多様な可能性を持っており…」という
考え方はスーパーの核となる思想に
合致します。

🔍 ポイント:
キャリアは固定された「レール」ではなく
自らの成長と選択によって
築かれる「軌跡」です。

2. 「自己概念×職業的役割」


スーパーは
「自己概念(self-concept)」を
キャリア発達の中心に置きました。

人は「自分とはどんな人間か」を理解し
それを表現できる職業的役割を選び
そこに自分らしさを投影しながら
発達していくのです。

この考え方は
「キャリアは自己実現の場である」という
視点にもつながります。

3. 試験で問われやすい「理論の切り分け」


選択肢を見ていくと
他の理論家の考えと混同しやすい
内容が含まれています。

選択肢1:シャイン
→環境との相互作用を重視(相互作用モデル)

選択肢3:サビカス
→ナラティブ・キャリア構築理論

選択肢4:クランボルツ
→適応力・偶発性への対応を重視

🔍 ポイント:
試験では「誰の理論か」を
的確に見極めることが正答のカギになります。

4. 支援の現場ではどう活かす?


スーパーは人生を5つの発達段階
(成長・探索・確立・維持・解放)に
分けましたが

これは単なる年齢区分ではありません。

それぞれの時期に求められる
心理的課題や社会的役割を示したものであり
支援現場ではその理解が実践的に
活きてきます。

例)
① 30代の「確立期」なら
  仕事への定着やスキルの深化が課題
② 50代の「維持期」なら
  役割の再確認や自己承認がテーマに

キャリア支援の現場ではこうした視点が
相談者の現在地を理解する手がかりに
なります。

次回はスーパーの理論の続きの
「ライフステージと発達課題」を
お届けします!
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