『キャリコン試験対策』<理論(2)>:キャリア発達理論①~生き方に寄り添う「発達の地図」~
記事
法律・税務・士業全般
前回は「キャリア」について
テーマにさせていただきましたが
今回のテーマ「キャリア発達」も
試験でよく問われる超重要トピックです。
「人はどう成長し、どう生きていくのか」
その流れを理論として整理したのが
ドナルド・E・スーパーです。
今回は、試験にもよく出る
スーパーの「キャリア発達理論」について
実際の過去問と一緒に見ていきましょう。
スーパー(Super.D.E.)が提唱するキャリア発達に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
1. キャリアは、単なる職業だけでなく、個人が経験する多様な役割とそれらへの取り組み方によって構成される。
2. キャリアは、心理社会的成熟や環境適応についての課題を達成するに伴い発達していく。
3. キャリアの発達段階の間には移行期があり、移行期には新たな段階へ進むための意思決定の過程が含まれる。
4. キャリア発達をとおして形成されるキャリア自己概念は、「個人が主観的に形成してきた自己についての概念」(主観的自己)を中心とする。
出典:第25回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
1. スーパーの理論とは?
スーパーは
「キャリアは人生の全体である」と考え
人の一生を「時間の流れ」として捉える
ライフスパンと人が担う「複数の役割」
(ライフロール)を重視しました。
彼の理論は「ライフキャリア・レインボー」や
「キャリア発達段階モデル」が知られています。
2. キャリア発達の5段階モデル
スーパーは人のキャリアを
以下のように分類しました。
成長(0〜14歳) :自我や将来への関心が育つ
探索(15〜24歳) :進路選択、試行錯誤
確立(25〜44歳) :仕事への定着、スキルの熟成
維持(45〜64歳) :地位の維持、役割の再確認
解放(65歳〜) :仕事からの引退、再構築
🔍 ポイント:
各段階には「移行期」があり
決断や自己理解が求められます。
3. 「キャリア自己概念」とは?
スーパーは、キャリアの中核に
「キャリア自己概念」を置きました。
これは、「自分とはどんな人間か」という
認識=自己概念がキャリアの方向性や
選択に影響するという考え方です。
つまり、人は自分らしさを
表現する手段としてキャリアを
発達させていくという理論です。
そう考えると
冒頭の問題の答えも見えてきますね。
✅ 正解は…4です!
一見正しそうな選択肢4ですが
「キャリア自己概念=主観的自己」と
単純に置き換えるのは不正確です。
つまり…キャリア自己概念とは
「自己とは何か」を土台に
構築された人生のビジョンであり
「キャリア自己概念=主観的自己」という
単純な置き換えは不正確で
「主観的な印象」ではなく
「自己理解と社会的役割を
結びつけるプロセス」なのです。
次回は
この流れをさらに深めながら
「キャリア発達」の続きをお届けします!