『キャリコン試験対策』<理論(1)>:キャリアの意味~「本来の意味」は仕事のことじゃない!?~
記事
法律・税務・士業全般
国家資格キャリアコンサルタント試験では
この「キャリア」という言葉の定義が
毎回のように問われます。
「キャリア」って言葉はよく使うけれど
その意味をきちんと説明できますか?
実際の出題例をみながら
その本質に一緒に迫っていきましょう。
キャリアコンサルティングにおける「キャリア」の意味や意義に関する次の記述のうち最も適切なものはどれか
1. キャリアとは、「職業」や「職務」のことである。
2. キャリアは、ある時点での「転機」や「移行」を指す言葉である。
3. キャリアという概念は、「個人の内的世界」に焦点を当てている。
4. キャリアは、「時間的流れ」、「時の経過」という意味を含んでいる。
出典:第28回 国家資格キャリアコンサルタント 学科試験
✅ 正解は…記事の途中で!
キャリアという言葉を
どう捉えていますか?
仕事のこと?転職のこと?
それとも、経歴のこと?
でも実は、もっと深い意味が
この「キャリア」にはあるのです。
そう語ったのがスーパーでした。
「キャリアとは人生そのもの」
「時間とともに人は変化する」
仕事だけを指すのではなく
生き方すべてを含む考え方。
だからこそ「キャリア」は
試験でも毎回のように出題され
支援現場でも土台になる概念です。
今回はその「キャリア」について
基本を整理します。
1.「キャリア=仕事」ではない
「キャリア」と聞いて
「職歴」や「転職活動」を
思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、キャリアコンサルティングにおける
「キャリア」はもっと広くて
もっと深い意味があります。
2. 正しい定義は?
厚労省やキャリア理論の文献では
キャリアは次のように定義されています。
「キャリアとは、個人の生涯にわたる
仕事・学習・生活などの経験の連続的展開」
つまり、キャリアとは人生の時間的な
流れの中にある経験の積み重ねなのです。
また、キャリアの語源は
ラテン語の「轍」(わだち)であり
キャリアには
「経験、職業、成功、信仰、進展」などの
意味があり「人生の中でその人が積み
重ねてきたすべての体験」のようなものと
されています。
そう考えると
冒頭の問題の正解もおのずと出てきますね。
✅ 正解は…4です!
3. キャリア=「流れ」「ストーリー」
選択肢4が正解となる理由は
キャリアという言葉には
「過去から現在、未来へと続く時間の流れ」
という意味があるからです。
🔍 ポイント:
キャリアは点ではなく線で
転職や昇進など1つ1つの出来事も
それ以前・以後とつながっています。
4. ライフキャリアレインボー
(by スーパー)
「キャリアは人生そのもの」
そう考えたのがスーパーです。
彼はキャリアを
「仕事だけ」と捉えず
人生全体と定義しました。
人は「働く」だけでなく
親・配偶者・市民・家庭人など
複数の役割を生きています。
その役割の重なりを
「虹にたとえた図」が
ライフキャリアレインボーです。
🔍 ポイント:
キャリア=経歴ではなく
「生き方の全体」という視点が
キャリア支援の原点になってきます。
5. 内的・外的キャリア
(by シャイン)
キャリアには2つの側面があるとされます。
🔷 内的キャリア:
自分にとっての意味・価値・目的
(やりがい・成長・納得感)
🔷 外的キャリア:
職歴・職位・収入・肩書きなど
外から見えるもの
🔍 ポイント:
主観的なもの=内的キャリアという
組み合わせを覚えておくと
選択肢を見抜きやすくなります!
6. 支援の現場ではどう活かす?
面談の中で「今の悩み」を
「キャリアの1コマ」と捉えるのではなく
その人の人生の流れの中にある1つの
出来事として整理できるように
支援することが求められます。
「キャリア」はあなたの「職歴」ではなく
あなたがどう生きてきたのか
その軌跡そのものです。
だからこそ
キャリア支援は「転職支援」ではなく
「人生支援」と言えるのかもしれません。
次回はこの流れをもっと深く―
スーパーの提唱した「キャリア発達」を
テーマにしてお届けします!