知的障害&自閉症スペクトラム児の子育て②イヤーマフ使用を学校に認めてもらうまで

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※サムネイルの画像は、私が描いた「あじさい」です。
実は、パステルアートインストラクターの資格を持っていたりします。
色と遊んでいると没頭できて、気分転換になります。




皆さん、こんにちは。hanaです。
ココナラブログを始めてから、メッセージをいただいたり、サービスやブログをお気に入りに入れていただいたりと、大変ありがたく思っております。

今日もざっくばらんに、娘のことを書いていこうと思います。



私の娘は、たぶん生まれた時から過敏だったんですね。
抱っこされるとのけぞるし(親でも、ですよ。最初はショックでした。)、外に出るようになってからは耳ふさぎが多かったですし。

でも、「この耳ふさぎは、生活を破綻させる!」と思った決定的な出来事があったんです。



小学校3年生のときのことです。
娘は特別支援学級に在籍していましたが、音楽や体育の授業は交流学級(いわゆる普通学級ですね)で受けていました。

夏休み前だったと思います。授業参観に行きました。
その日は道徳の授業で、娘は交流学級で受けていました。

娘の様子はどうかな?授業に参加できているのかな?と楽しみに見に行ったのですが・・・

そこには、私まで耳をふさぎたくなるような、何なら目もふさぎたくなるような光景が広がっていました。

「学級崩壊」です。

子どもたちは誰も、先生の話を聞いていなくて、好き勝手に大きな声でおしゃべりをしています。

先生は子どもたちの私語に負けないようにと、大きな声を張り上げて授業をやっています。

誰も聞いていないのですよ。

私の娘はどうしていたのか?

もちろん、聞いていないですよ。しっかり耳をふさいでいます。

聴覚過敏ですから、ざわざわした話し声とか、先生が怒って出す甲高い声とか、痛いようなのですよね、耳が。

そこへ、支援に入っていた別の先生が、娘に声をかけたんです。

「ほら、先生が黒板に書いたこと、ここに書くんだよ。」

指をさしてくれていますが、書けません。

だって、両手がふさがっているんですよ、耳をふさいでいますから。
勉強どころではありません。

娘は静かにパニックになり、小声でずっとぶつぶつ言っていました。


その日以来、交流学級の授業への行き渋りが始まり、特別支援学級で過ごす時間が長くなりました。




私にとってもあの授業参観での光景は大変ショッキングで、夏休みの定期通院の際に主治医に相談をしました。

すると、主治医が「イヤーマフ」を勧めてくれました。いろいろ種類があるそうなので、娘の特性に合ったものを調べました。

これまでの観察から、娘は大きすぎる音(大太鼓や打ち上げ花火など、振動が強すぎる音)や、高めの声(特に怒った時の、力のこもった高めの声)、人ごみのようなざわざわした声が苦手です。

これらの音を軽減できるイヤーマフを探して注文しました。



さっそく学校に持たせようと思って、夏休み明けに特別支援学級の先生に伝えたら、
「前例がないから、使っていいかわからないです。管理職に確認します。」
と言われました。


「目が悪いから眼鏡をかけたい」のと、何ら変わりないと思うのですが、「前例がない」とは・・・。

そこから、イヤーマフの使用を認めてもらうまで、1年近くかかってしまいました。
最後はスクールカウンセラーが管理職を説得したと聞いています。



イヤーマフは確実に娘の生活を良くしましたし、娘をとりまく環境(社会、というと大げさですが)も良くなりました。


イヤーマフをつけた娘が教室に入ると、少し空気が落ち着くというか、みんなが気を遣って少し静かになるようになった、と、個人面談の時に担任の先生が教えてくれました(笑)。

そういえば、近所に住んでいる娘の同級生が
「〇〇ちゃん(娘)が教室に来るとね、クラスが平和になるんだ」
って言っていました(笑)。


苦しいお友達の気持ちがわかってくれる同級生がいてくれたことに、親としては安心しました。




イヤーマフ。

今でも、先生方や同級生の親御さんたちに「どうしても使わないといけないの?」と聞かれることもあります。


イヤーマフを使うかどうかは、今では娘の選択に任せています。使う必要がない、と判断したときは、使っていません(蒸れて暑いし、圧迫されるからそれなりに窮屈なようです)。

道具一つで、生活しやすくなるのなら、それもいいかな、と私は思っています。




今日も思いがこもって長くなっちゃいました。

また書きます!











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