♣︎34 なぜ保育者は行事で悩むのか

♣︎34 なぜ保育者は行事で悩むのか

記事
学び
それは能力の問題ではない

「行事が近づくとなんだか気持ちが重くなるんです」

保育者がそう話した

運動会
発表会
夏まつり
作品展

どの行事も子どもたちの成長を感じられる大切な機会

だけどその一方で

「今年はどうしよう」
「去年と同じでいいのかな」
「変えたいけど失敗したらどうしよう」

そんな気持ちが頭をよぎる

保育プランナーは静かにうなずいた

「実はその悩みを持っている先生は少なくありません」

そして続けた

「でも最初に知ってほしいことがあります」

その悩みは、能力不足ではありません
保育者が少し顔を上げる

プランナーは笑いながら話した

「先生たちは保育の専門家です」
「子どもの育ちを支えたり」
「発達を理解したり」
「保護者と関係を築いたり」

「でも」

少し間を置く

「イベントの専門家ではありません」

・運動会を作る人
・発表会を作る人
・地域イベントを作る人
・企業のイベントを作る人

世の中には“イベント設計”だけを仕事にしている人たちがいる

その人たちは保育のことを知らない
でも行事を作る技術を持っている

「保育者はその両方を求められているんです」

だから悩む
だから迷う
だから疲れる

プランナーはホワイトボードに大きく書いた。

行事が大変なのは保育者が悪いからではない
そして続ける

「多くの先生は『もっと頑張れば何とかなる』」
と思っています

でも実際は違います

行事は
頑張る量で良くなるものではなく
設計でラクになるものへ

保育者たちが少し考え込む

プランナーはさらに話した

例えば

「去年も大変だった」
「今年も大変そう」
「来年も同じかもしれない」

これは努力の問題ではなく“仕組み”の問題です

毎年ゼロから考える
誰が決めるか曖昧
目的が共有されていない

やることだけ増えていく

これではどんな優秀な先生でも疲れてしまう

だから必要なのは新しいアイデアではありません

・判断の基準
・考える順番
・やらないことを決めること

プランナーは笑いながら言った

「イベントのプロが最初に考えるのは実は“何をやるか”ではないんです」
「何をやらないか」
「何を残すか」
「誰のためにやるのか」

そこから考え始めます

そして最後にこうまとめた

行事で悩むのはあなたの能力が足りないからではありません

保育者は保育の専門家です
イベントの専門家ではありません

だから必要なのはもっと頑張ることではなくイベントの考え方を借りることです

・やらないことを決める
・迷わず判断する
・人を巻き込みながら進める

その仕組みができると行事はもっと軽くなります

「これならできそう」

そう思える行事づくりは実はここから始まるのです

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