これ、なにか効果があるの? ~ボイトレで「変化を感じない」と思う理由~

記事
音声・音楽
ボイストレーニングを続けていると、

「思ったほど変化を感じない」
「本当に上達しているのかな?」
「これ、本当に効果があるの?」

と感じる時期が、誰にでも一度はやってきます。

さらに、ボイストレーニングを始めると、
必ずと言っていいほど

「以前より歌が下手になった気がする」

という感覚に陥ることがあるものです。

今まで喉だけでコントロールして出していた声を、
突然、今まで使ったことのない体のいろいろな部分で支え、
コントロールしようとする。

これは、今まで右手で字を書いていた人が、
突然左手で書こうとするようなものです。

最初は、線を引くだけでも難しく感じます。

体全体を使って声を出すのも、それと同じ感覚です。
最初からうまくバランスよく働いてくれるわけではありません。

今まで力んでいたのは喉だけだったのに、
慣れないフォームによって、全身で力んでしまうこともあります。

その結果、
かえって声が出しにくくなったり、
以前より歌いにくく感じたりすることがあるのです。

そして、「これ、本当に効果があるの?」と感じるのにも、
大きな理由があります。

トレーニングというと、
「力を入れる」「頑張る」というイメージを
持つ人が多いものです。

力を入れて声を出すと、
「今、トレーニングしている」
という感覚になりやすいからかもしれません。

ただ、ボイストレーニングでは

「力を入れる」よりも
「力を抜く」

という言葉がよく使われます。

そしてこの力を抜くというのが、実はとても難しいのです。

力を抜くというのは、
力が入っている自覚があるからできること。

無意識に入っている力は、
なかなかコントロールできません。

さらに、

「息を送り出す」
「音程をとる」
「声の大きさを変える」

といったことを、
これまで喉だけで行っていたとすると、
その役割を体に分担していくことになります。

しかし、
その役割を担う体の筋肉がまだ育っていない状態で
ただ力を抜こうとすると、どこにも支えがないため、
声はうまくコントロールできません。

それが
「本当に上達しているのかな?」
「思ったほど変化を感じない」
という感覚に繋がってしまうのです。

声のトレーニングは、
筋力トレーニングのように
すぐに変化が見えるものとは少し違います。

最初に変わるのは、
声そのものではなく、
体の感覚であることも多いのです。

たとえば、

「前より楽に声が出る気がする」
「息の流れが少し分かってきた」

そんな小さな変化から始まることがあります。

また、
「できている感覚」と「実際に出ている声」が
一致していないこともよくあることです。

自分ではうまくできていないように感じていても、
実際には少しずつ変化していたり、
逆に、うまくできているつもりでも
体の使い方がまだ安定していなかったり…。

だからこそ、力を抜く意識を持ちながら、
これまであまり使ってこなかった筋肉を鍛え、
体の機能を少しずつ整えていくことが大切です。

この二つを同時に進めていく中で、
うまく噛み合わない時期が出てくることもあります。

ボイストレーニングは
やればすぐに効果が出るというものではありません。

それでも、
発声時の体の感覚に目を向けてみると、
3か月くらいの単位で少しずつ変化を感じられることが多いものです。

声のトレーニングは、
小さな変化が積み重なって、
ある時ふとつながることがあります。

焦らずに、
自分の体の小さな変化に少しずつ目を向けていくことが、
上達への近道なのではないかと思います。
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