何を言っているかわからない ~トレーナーの説明が、わかりにくく感じる理由~

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音声・音楽
◆ボイストレーニングが、ほかの楽器レッスンと少し違うところ◆

ボイストレーニングが、
ピアノやバイオリンなど、ほかの楽器レッスンと大きく違う点があります。

それは、技術以前に「言葉のズレ」が起こりやすいというところ。

その理由は、大きく分けてこの3つです。

・楽器が目に見えない
・楽器が人それぞれ違う
・楽器をつくるところから始まる

当然ですが、
ボイストレーナーの「楽器」と、生徒さんの「楽器」は別物。
しかも、その楽器は目に見えません。

そのため、扱い方を伝えるときは、
どうしてもイメージの言葉に頼ることになります。
この「イメージ」が、実はなかなか厄介です。


たとえば、胃の調子が悪いとき。
「どんな痛みですか?」と聞かれると、

・シクシク痛む
・ムカムカする
・差し込むように痛い

こんな言葉で表現することが多いですよね。

でも、この「シクシク」や「ムカムカ」は、
同じ言葉でも、人によって指している感覚が少しずつ違います。

その人の体に実際に乗り移ってみない限り、
本当のところ、同じ痛みを同じようにイメージできているかどうかは分かりません。


ボイストレーニングでよく出てくる、
声を出したとき(息を吐いたとき)のおなかの状態も、これとよく似ています。

おなかを引っ込める
おなかを絞る
おなかで支える
下腹を引き上げる
丹田に力を入れる
お腹が背中側にひっつく感じ

ボイストレーナーによって、表現はさまざまです。

おそらく、
ボイストレーナー自身が体感していること自体は、
そこまで大きく違わないのだと思います。

ただ、
「感じたことを言葉にする」段階で、
どうしても表現の違いが生まれる。

その結果、
同じイメージを持てなかった生徒さんは
「何を言っているのかわからない」
という状態になってしまいます。

これは、❝共通言語❞がまだないために起こること。

初期のレッスンで大切なのは、
正解を覚えることよりも、
この「共通言語」を少しずつ増やしていくことだと、私は思っています。

もし、ボイストレーナーの説明がよくわからなかったら、

「おへその下がキュッとなる感じで合っていますか?」
「胃が引っ込んでも大丈夫ですか?」

こんなふうに、
自分の感覚を言葉にして伝えてみてください。

そうすると、たとえば
トレーナーが「おなかで支えて」と言ったときに、
「おへその下にキュッとした感覚があればOK」
と、自分用に変換できるようになります。

共通言語を持つ、というのは、
ボイストレーナーの言葉をそのまま正解として覚えることではありません。

「今の感覚でいいよ」と言われたものを、
自分のイメージに置き換えて、腑に落とすこと。

それができると、
「なんだか、しっくりこない」
そんな違和感は、少し軽くなるはずです。

次回は、
「相性がよくないかも?」と感じる理由のひとつ、
トレーナーの指導スタイルと、
自分の得手・不得手のズレについて書こうと思います。
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