慶應経済の英作文は英語全体で200満点のうち、110点の配点を占める重要パートで、この出来如何で合否が決まると考えて間違いありません。採点基準に関するお問い合わせをよくいただきますことから、ここでお答えいたします。
入試問題本体に以下の記述があります。
Should
the Japanese government
encourage citizens
to adopt a minimalist lifestyle?
Why or why not?
(1) 箇条書きは不可。
(2) 自分の意見と異なる見解に言及し、それに反論すること。
(3) 問題文1、2または3で言及されている見解やことがらを最低一つ引用して、自分の意見をまとめること。引用する際には下の例を参考にすること。
引用例
・ In her 2030 article "Against Zoos",
Faerrer claims , "Nature is not ours
to control". She argues that ... However,
I strongly disagree with that statement,
because...
・ I agree only to a certain extent
with Eve N. Suzuki who argues,
"Schools do not protect the rights
of students enough" in the essay
by Foane (2035). Her claim that
X is Y may be true, but...
・ According to O'Werke (2029),
paragraph 7), one opinion is
indirect taxation. Although this
argument....
Yes/No question に対して受験生本人に Yes か No で答えさせ、その理由を描かせるあたりは英検各級の英作文に酷似しています。英検との違いは、(2) と(3)で、特に(3) はかなり長い長文問題の本文から受験生が引用すべき部分を抜き出して引用することが求められています。
採点基準
求められている要件がはっきりしているので、採点基準を予想するのは容易です。要件は以下の4つです。
1. Should
the Japanese government
encourage citizens
to adopt a minimalist lifestyle?
→ Yes / No で答える。
2. Why or why not?
→ その理由を述べる。
3. 自分の意見と異なる見解に言及し、それに反論する。
4. 問題文1、2または3で言及されている見解やことがらを最低一つ引用して、自分の意見をまとめる。
この4つをもれなくきちんとやれば満点です。1. ができている答案のみを採点対象とし、2.ができていれば例えば20点加点、3.ができていれば20点加点、4.ができていれば20点加点、というように加点していきます。4. については、「最低一つ」とありますので、以下のように二つ引用してある答案であればおけばより安全です。
慶應英作文にはこの自由英作文のほかに、和文英訳もありますので、自由英作文の配点は英作文全体110点中60点ぐらいだろうと想定しました。
以下、満点答案の一例を見ていきましょう。
I believe the Japanese government
should encourage citizens to adopt
a minimalist lifestyle. According to
Clare Yermesse (2030) in her article
"Minimalism: Less is Better",
minimalism helps reduce waste and
environmental impact by limiting
consumption and focusing on only
what is truly necessary. She argues that,
"purchasing fewer things means that
less will have to be produced and,
over time, less waste will result"
(Yermesse, 2030). This focus on
sustainability is crucial, especially
in today's world where environmental
issues are growing.
However, some may argue that
promoting minimalism could harm
the economy, as it could lead to
reduced consumer spending, which
is essential for maintaining supply
chains and local businesses. While
this concern is valid, minimalism
does not call for the end of
consumption, but rather
encourages more conscious
consumption. As Yermesse (2030)
explains, minimalists support
ethically produced and locally sourced
goods, which can actually benefit local
economies.
In conclusion, while there are concerns
about the economic impact of
minimalism, I believe the environmental
and financial benefits outweigh these
worries, making it a lifestyle
worth encouraging.
私は日本政府が市民にミニマリストのライフスタイルを奨励すべきだと考えます。Clare Yermesse(2030年)の「Minimalism: Less is Better」という記事によると、ミニマリズムは消費を制限し、必要なものだけに焦点を当てることで、廃棄物と環境への影響を減らすことができます。彼女は「物を少なく購入することは、少ない生産と少ない廃棄物を意味する」と述べています(Yermesse, 2030)。環境問題が深刻化する中で、これは非常に重要な考え方です。
しかし、ミニマリズムを促進することで消費者の支出が減少し、供給チェーンや地元のビジネスに悪影響を与えるのではないかという懸念もあります。この意見には一理ありますが、ミニマリズムは消費の終了を求めているわけではなく、むしろ意識的な消費を推奨しています。Yermesse(2030年)は、ミニマリストは倫理的に生産された地元の製品を支持し、これが地元経済に利益をもたらす可能性があると説明しています。
結論として、経済への影響に対する懸念は理解できますが、環境面や財政面での利益がこれを上回るため、ミニマリズムは奨励すべきライフスタイルであると考えます。
1. Yes / No question に対する明確な答え (これで採点対象に)
冒頭「私は ... と考えます。」とはっきり自分の見解を Yes / No question に答える形で明示していますので、上記1.をクリアし、この答案は採点対象になります。
2. Why or why not ? (20点)
その理由も「Clare Yermesse ... は「物を少なく購入することは、少ない生産と少ない廃棄物を意味する」と述べています(Yermesse, 2030)。」という引用を交えながら、「環境問題が深刻化する中で、これは非常に重要」だから、というようにきちんと明示しています。これにより上記2.をクリアしていると判断し、20点を与えます。
3. 自分の意見と異なる見解に言及し、それに反論する。(20点)
第二段落で上記の
3. 自分の意見と異なる見解に言及し、それに反論する。
部分が満たされています。
しかし、ミニマリズムを促進することで消費者の支出が減少し、供給チェーンや地元のビジネスに悪影響を与えるのではないかという懸念もあります。
というように自分の意見と異なる見解に言及し、
この意見には一理ありますが、ミニマリズムは消費の終了を求めているわけではなく、
というようにそれに反論しています。これで3.がクリアされたと判断し、20点を与えます。
4. 問題文1、2または3で言及されている見解やことがらを最低一つ引用して、自分の意見をまとめる。(20点)
第一段落と第二段落で1箇所ずつ、問題文からの引用が行われています。これにより4.がクリアされ、20点を加点します。
一つ一つ要件をクリアしさえすれば、実はかなり易しい問題です。
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