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目次
ITコンサル?総合に行け
ITベンチャーとのどのように異なるか?
それでもITコンサル?以下を自分のメインプロジェクトとして持っていけ
・ドメイン知識:「製造業」・「金融」
・機能:「クラウド」・「セキュリティ」
資格ホルティング必須
・クラウド資格
・セキュリティ資格
ITコンサル? 悪いことは言わない、総合コンサルに行け
「ITコンサル? 悪いことは言わない、総合コンサルに行け」
「プログラマー(実際に作れる人間)以外、ITコンサルにいる意味はない」
これが、業界の内部を知る者からの残酷なアドバイスです。
本レポートでは、ITコンサルティング業界の構造、歴史、そして未来を分析し、それでもこの業界で戦う場合の「生存ルート」を提示します。
1. 業界の構造:二つの顔
ITコンサルティングファームは、大きく二つの系統に分類されます。この違いを理解せずに飛び込むと、キャリアのミスマッチが起きます。
① テクノロジー特化型(IBM、NTTデータ系など)
特徴: ITの専門家集団。最新技術、インフラ、大規模開発に強み。
人材要件: 理系出身やエンジニア上がりが中心。「プログラミングができる」「アーキテクチャが描ける」ことが前提。
実態: ここでは「技術がわからないコンサル」は無価値です。
② 業務・業種特化型(フューチャー、ISIDなど)
特徴: 特定の業界(金融、流通など)の業務知識とITを掛け合わせるスタイル。
人材要件: 文系でも参入可能。顧客の業務フローを理解し、IT要件に落とし込む通訳的な役割。
実態: 総合コンサルに近い動きをしますが、あくまで起点は「システム実装」にあります。
2. 起源と価値:高度な「テクニカルサポート」
ITコンサルの起源は、実は総合ファームや電子機器メーカーの「テクニカルサポート」にあります。
本来、ITツールは説明書を読めば使えるはずです。しかし、規模が大きくなると話が変わります。
事例:3DCAD導入のパラドックス
あるメーカー(A社)が、設計ソフト「3DCAD」を導入するとします。
1人の場合: ソフトを買ってインストールすれば終わり。コンサルは不要。
1000人のエンジニアが使う場合:
「全員分のライセンス費用はどうする?」
「データのバージョン管理は?」
「PCのスペック不足で動かない場合は?」
「機密データが持ち出されたら?」
ここでITコンサルの出番です。
「共有PCサーバー(VDI)を構築し、データは中央管理。ネットワーク帯域を拡充し、セキュリティ権限を設定する」
こうした業務設計とインフラ構築をセットで行うこと、そしてその後の保守・運用まで面倒を見ること。これがITコンサルの本来の価値です。
ITベンチャーとのどのように異なるか?
よく混同されますが、両者はビジネスモデルが根本的に異なります。
ITベンチャー: 「自社プロダクト」を売り、スケールさせるビジネス。リスクは高いが、当たれば利益率は青天井。
ITコンサル: 「人の労働力(時間)」を売るビジネス(準委任・請負)。収益は安定するが、労働集約型でスケールしにくい。
しかし後述するように、ITコンサルはこの「労働集約」からの脱却を迫られています。今後、純粋な「ITコンサルティング(助言と導入支援)」だけを行うファームは淘汰されます。理由は2つあります。
インフラのコモディティ化: クラウド(AWS/Azure)やSaaSの普及により、複雑なカスタマイズが不要になりつつある。
巨人の参入: Amazon(AWS)やSAPなどのプラットフォーマー自身が、コンサルティング部隊を持ち始めている。
生き残り策:独自プロダクトの保有
これに対抗するため、IT系ファーム(特にフューチャーやISIDのような独立系)は、「自社プロダクトを持つIT事業者」へと変貌しつつあります。
他社のツールを導入するだけの「代理店」的な立ち位置ではなく、自社で開発した特化型ソリューション(独自の金融システムや物流システムなど)を持ち、それを武器にコンサルティングを行う。つまり、ITベンチャー的な要素を取り入れ始めているのです。
それでもITコンサル?以下を自分のメインプロジェクトとして持っていけ
総合コンサルの方が業務範囲が広く、上流工程に携わりやすい現状で、あえてITコンサルを選ぶ、あるいは留まるのであれば、以下の「武器」を持たなければ市場価値はゼロになります。中途半端なジェネラリストはITコンサルには不要です。以下の「ドメイン(領域)」×「機能(技術)」の掛け合わせで、尖った専門性を持ってください。
必須装備:メインプロジェクトの選び方
【ドメイン知識(業界)】
誰でも参入できる業界ではなく、規制や業務が複雑で参入障壁が高い業界を選べ。
「製造業」: SCM、PLM、生産管理など、現場の泥臭い知識とITの結合が不可欠。
「金融」: 勘定系システム、FinTechなど、ミッションクリティカルかつ法規制が厳しい領域。
【機能(技術スキル)】
「なんとなくIT知ってます」ではなく、現代のインフラとなる技術を極めろ。
「クラウド」: オンプレミスからの脱却案件はまだ山のようにある。
「セキュリティ」: 守りの要。ここが分からないコンサルはインフラを語れない。
【資格(証明書)】
言葉だけでなく、客観的な証明を持て。
AWS/Azure/Google Cloudの認定資格(プロフェッショナルレベル)
CISSP、情報処理安全確保支援士などの高度セキュリティ資格