【これまでのあらすじ】
長女の
「ママ、私クラスにお友達いないんだ」
から始まった我が家の大冒険。
気づけば7人の鬼達(失礼)が闊歩する地獄へ突入。
クリティカルヒットもあれば、じわじわHPを削ってくる毒魔法のような攻撃もあり、母娘共々HPは残りゲージ2㎜。
もはや風が吹いても倒れそうな状態でした。
初めて読んでくださる方は、こちらからどうぞ👇🏻
前編𓂃˚‧ 𓆸
中編˚‧ 𓆸
4年生の秋ごろから始まった長女のお友達とのあれこれ。
あれから約2年。
6年生になり2か月が過ぎた今、長女は毎日元気に学校へ通っています。
そして驚くことに‥
まさかの。
本当にまさかの。
あれだけ深く傷ついたにも関わらず。
長女の楽しい学校生活を彩る仲間の中に、当時のメンバーが今もいます。
7人の鬼達(言い方)のうち、ご家庭の事情で転校した2人を除いて。
˚‧ 𓆸 新クラス
新クラスは先生方の「ひねくれた素行は許すまじ」という意気込みを感じずにはいられない構成。
長女と同じクラスには、長女を擁護してくれた2名が。
残りのメンバーは1人ずつ違うクラスへと振り分けられる。「さあ、一から交友関係を築いてごらんなさい」というメッセージが透けて見えるような。
長女の担任は以前娘の通っていた習い事の先生、奇跡のような再会。
5年生という多感な時期を最後の最後まで、爽やかな兄のような人格で常に手を差し伸べ、時に娘の盾となり、学校での居場所の一つとなってくださいました。
そして4年生でお世話になり倒した元担任も異例の持ち上がり、愛情深いが曲がった生徒には非常に恐ろしいと有名な女性のベテラン先生方が担任として名を連ねる。
(心強…)
最初のうちは子供達(「鬼」なんて失礼な呼び方はここからはやめにしましょう)、変わらず休み時間の度に廊下へ集まっては「こしょこしょ、えー、あいつきっしょー、キャハハハハハハ」である。
(まだ小学生だよ🥺?どんな闇を抱えたらそんな事になる🥹💔)
授業が始まっても席に戻らないのは当たり前。
授業を始めようとするクラスに居座り授業妨害も当たり前。
それを注意する生徒を「うるせー」と睨み、先生には「じじー○ね」と暴言を吐く。(ベテラン女性先生には絶対やらないらしい。賢明な判断。)
˚‧ 𓆸 地獄から生還した娘
相変わらずなグループ女子達とは打って変わり、
様変わりしたクラスメイトと担任との毎日で長女は少しずつ、一歩ずつ、以前のような明るさと活発さ、そして自信を取り戻し、完全復活を果たす。
新しく進み出した長女が気に食わないのでしょう、個人的に関わる事がなくなったにも関わらず、聞いていて胸が締め付けられるようなちょっかい(お手柔らかな言い方をしています)は変わらず定期的にかけられたものの、大変ありがたい事に長女は心から笑い合えるお友達との充実した毎日の真っ只中、本人はさほど気にしていない様子。
一方の私は、傷心したり、ハラワタを煮え繰り返したり、気もそぞろになったり。
心を乱しては整え、乱しては整えを繰り返した一年でもありました。
(太ったり痩せたりを繰り返すと肉が垂れるのと一緒で
乱れては整えってやってると顔面が老ける)
˚‧ 𓆸 全員からまさかの謝罪
そして5年生の3学期。
「〇〇(長女)、ごめんね。」
一人、また一人と数日に渡り謝罪があったと。
そんな態度が5年生にもなって通用するわけもなく、
クラスメイトからの冷たい視線と担任からの叱責、
クラスメイトの保護者からの苦情の電話の数々、
本グループメンバーの両親と本人、学年担任交えての話し合いも数知れず、
(なぜこれを知っているか?担任が教えてくれた🤫)
学年全体からの疎外感や孤立感、
それによる焦燥感、
彼女達にどんな心境の変化があったのかは不明ですが、それは私には関係ない話で、わたしの関心ごとは謝罪に対しての娘の返事。
娘「うん、いいよ。もうしないでね」
だそうです。
娘「でもねママ、Cちゃんにだけは「絶対許さないから」って言ったんだ」
あ、そうですか。
私は自分を褒めた。素晴らしい、よくやったよと大いに褒め称えた。
私自身の感情は切り離し、「許す」ことを選んだ娘の判断を黙って聞けたこと、貴女はとても心が広くて立派だと伝えられたこと、そして娘がその子達を再び受け入れると決めたなら…生ぬるすぎるぞ娘よと悔しさに両奥歯を噛み締めながら「謝る」ことの出来るその子達の勇気も素敵だと伝えたられたこと。
娘がその子達を許すならせめてポジティブな言葉を掛けたかった、それは自分自身をなだめるためでもあったかもしれません…
娘「じゃ、久しぶりにみんなと公園行ってくるね〜ママ大好き!」
娘を笑顔で見送り私は早速、心の中で置いてきぼりになってしまった可哀想な感情達をA4用紙に書き殴る。言語化された5枚に及ぶ私の邪悪な化身は家族の目に触れぬよう厳重に封印した。
˚‧ 𓆸この経験を経て思う事
この出来事は、娘だけではなく私自身を深く知る機会にもなり、
改めて様々なことを学ばせて頂いたと感じます。
子供の問題を、自分の問題にしないこと。
我が子といえど別の人間であり、彼女は彼女の人生の主人公です。
心配のあまり土足で踏み込んだり、娘の人生に登場するモブキャラにまで心を振り回されたりしないこと。
簡単なことではないと今でも思いますが、それでも親として出来ることは、
「それは辛かったね」と寄り添うこと。抱きしめて安心を届けること。
何より「大丈夫。あなたなら乗り越えられるよ」と、
奈良の大仏様のようにどっし〜り構えていることなのかもしれません。
私はずっと、娘は繊細で傷付きやすい子だと思っていました。
それは間違いではなかったと思います。
娘は傷付きやすい。けれど回復も早い。
弱いし強い。
柳のようにしなやかで、折れそうだけど折れない。
私は今でも娘からその子達の名前が出るたびに身構えてしまう。
人は簡単には変わらない。
また同じことが起きたらどうしよう。
そんな不安も正直まだある。
でもあの地獄の日々を生還した娘を、一番信じられていなかったのは私だったのかもしれないと。