僕がアメリカの会社で働き始めた2005年当初は、世間的にWeb 2.0というのが流行り始めた時期で、僕が担当した仕事は、今までWindows上で動作しているプログラムをブラウザー上に移植するという物でした。
そのプロジェクトを担当しているのは僕一人だったので、最初の内は一人で黙々と作業していれば良かったのですが、徐々に今まで動作してたWindowsのプログラムを確認する必要が出てきました。
僕の隣の席にはトニーという僕より年上のシニアエンジニアが座っていたのですが、彼も真剣に作業しているので、「Excuse me.」と声を掛けたぐらいでは、僕が話しかけようとしている事に気づいてくれませんでした。
社長は社長室にいるので、社長とコミュニケーションを取る時は二人きりになるのですが、複数いるエンジニアの中で特定の人物に気づいてもらうには名前を呼ぶしかないということが分かった時には、正直、ビックリしました。😱
日本の職場では「あの~」とか「すみません」とか声を掛ければ済ような場面でも、アメリカの職場だと、他の作業に集中している時に、こちらに注意を向けようとしても「Excuse me.」ぐらいだと「自分には関係ない」と思われるのか、なかなかこちらを向いてくれません。
特定の人物を呼ぶ時も、日本の職場だと「役職名」や「名字」を使って「~さん」と呼ぶと思うのですが、アメリカの職場ではそもそも下の名前(もしくはニックネーム)しか知らされていないので、下の名前で呼び合うしかありません。
最初は、自分より年上の人を「Tony」と呼び捨てにするのは抵抗があったのですが、そのうち徐々に慣れました。
日本は縦社会で、人間の上下関係に敏感ですが、アメリカは役職や年齢の上下にはこだわらないフラットな社会なんだなぁと気づかされました。
社長の名前はトーマスというのですが、社長に対しても「Hi, Thomas.」と名前で呼べるようになりました。
(それまでは名前を呼ばず、「Excuse me.」と声を掛けてました。😅)