白馬村の近況から考えるインバウンド需要

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最近はインバウンド旅行客が増加し続け、過去最高数を更新しています。JNTOの「訪日外客数(2025 年 2 月推計値)」によると、2月の訪日外客数は325万8,100 人となり、2月(単月)として初めて300万人を突破しました。

2月はウィンターシーズンの需要により、特にオーストラリアやアメリカの旅行客が増加しました。東南アジアについては、タイ(11万6,800 人)やベトナム(7万3,700 人)において単月で過去最高の数値を更新するなど、勢いを感じます!

これほどの月収を稼いでるドライバーは一部かもしれないけど、インバウンド旅行客の影響が大きいことは確実です。

これまでウィンタースポーツとしては北海道のニセコが注目されていましたが、白馬村にもスポットが当たるようになったことが分かります。依然としてどちらの街も人気がありますが…

白馬村は、欧米人の高所得者を中心に現地のパウダースノウの質や体験アクティビティ、日本酒などの食文化が注目されています。

また意外と知られていないですが、白馬村では「Snow Machine」というウィンタースポーツと音楽をミックスさせたフェスを開催していることです。昨年の参加者は5,000人ほどで、そのほとんどが欧米人なのも面白い点かと思います!

久しぶりに東京に行く機会が増えたことで、生活ベースでもインバウンドに関する変化を感じました。

例えば、レストランの表記にアルファベットが増えたこと(多言語メニューの増加)、高級路線のレストランや体験型のレストラン・カフェ(おまかせの寿司屋など)の登場などです。

また日本を訪れる動機として、日本ならではの景観は欠かせないです。先日、上野恩賜公園に行くと多くのアジア系の若い人たちがいて、見てみると多くの桜の木がありました。そこで桜を背景に写真撮影をしているようでした。

ちなみに、シンガポール人の友人も観光を兼ねて桜を見るためにこの時期に日本旅行をしたと言っていました。

このような感覚は、海外移住をしたことで、一周回って納得でき気がします。日本にいると例年3月くらいから徐々に桜のニュースが増えて、4月〜5月で満開になるといった内容のものを目にします。

おそらくこれ自体には、そこまで特別感はないかもしれないです。これは海外現地でも同じことがいえます。

例えば、オーストラリアのグレートバリアリーフを観に多くの海外旅行客が来ています。現地の人にも人気のスポットですが、海外の人からするとグレートバリアリーフほどのきれいな海は少ないので感動する人が多いです。

次に日本へのインバウンド旅行客が急増している背景については、コロナウイルス後の渡航解禁や円安などの様々な要因があります。その中でもやはりSNSの影響力も大きく関係しています。

事例として、この記事では、京都の宇治市にある抹茶屋を海外インフルエンサーが紹介したことで、海外旅行客が訪れたというニュースが解説されています。

最近だと、東南アジアを中心にショート動画が流行っていたり、その影響で(この例だと)日本に行ったら抹茶を食べてみようと想起される人もいるでしょう。ちなみに、私の知り合いのタイ人インフルエンサーは、日本滞在時には抹茶は積極的にPRしやすいと言っていました。

東南アジアの大都市を中心に、抹茶関連のカフェやスーパーマーケットでも抹茶が売られています。ただ、宇治市という本場の抹茶ならではの、旨みは大きな強みでしょう。

もちろん、日本発祥の全てのものが流行るわけでないけど、SNSで自国の人が日本の観光地を紹介している(シンガポールならシンガポール旅行客によるもの)のを見て旅行に行く動機になるというケースも増えていくでしょう。
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