こんにちは。ボイストレーナーLapeco.と申します。
本日は主に話し方、電話口での対応でよく言われるものの1つ、声のトーンを上げるということについてです。
声のトーンを上げるメリット
基本的に現代の日本人の話し方は口角が下がり気味、舌が奥まりがちといった要因により声が暗くこもった声質になりやすいです。
特に電話口では相手の顔が見えないがために不愛想、怖いなどの印象を与えてしまうきっかけになりえます。
想像してみると営業の方やコールセンターに従事している方は悪い印象を与えないような声をしていることが多いです。
ついでに声の輪郭がはっきりするので単純に聞き取りやすいです。話しだけに限らず聞き返さなければいけないというのは双方ストレスになりますから、要点がはっきり伝わるようになります。この辺に関しては話術も関係してきますから上手いこと組み合わせていけると効果抜群ですね。
なぜ声のトーンが下がってしまうのか
上記にあるような要因もですがより細かく原因をお伝えします。
1.口角が下がり気味
シンプルに考えてみましょう。声(=音)は空気の振動が多方面にぶつかりあうことで振動を伝えていきます。
いうなれば全ベクトルにエネルギーを持ったボールですこのボールが投げ出され色んな場所にぶつかって拡散していきます。
口角が下がっている状態ですと唇が柔らかい壁となってしまいエネルギーを吸収してしまう結果となります。
そのエネルギー消費を回避するために口角を上げて歯という反射ができやすいかたい部分を作ってあげたいっていうイメージですね。
口角が上がっている人は声が明るいというのは容易に想像ができますよね。笑顔で話してる。みたいな。
2.舌が後ろに奥まりがち
舌の位置は声に対して多大な影響を与えます。ちょっと意外。
舌の根元には舌根と呼ばれる喉周りではかなり大きめな筋肉があります、舌が奥まるときこの舌根がどのような動きをするかが問題になります。
奥まるときはある程度動きが限定されています。
舌が力んだ時です。
舌が力むと舌根が固くなり丸く縮みます。その結果、咽頭腔の空間を潰してしまい声の反響するスペースが減ってしまいます。
舌根が口の出口への道をふさいでしまうため鼻声になりやすいというデメリットがあります。後述しますが鼻声に関しても話声では不利に働きます。
また、舌全体の動きが鈍くなってしまうため舌先を使う子音や舌根を使う子音などが曖昧になりやすいです。顕著なのがサ行やガ行ですね。
3.鼻声になってしまう
意外と見落としがちなポイントです。
簡単にいうと口腔と鼻腔は共鳴腔の形が似ているがゆえに共鳴のぶつかり合いのようなものを起こしやすくなる効果があり音の密度が下がり結果篭ってしまうといった具合です。
また、この状態になってしまうと母音が不明瞭になり「ん」以外の50音の形が崩れてしまう傾向にあります。
鼻声になってしまう原因としては主に2つです。先述した舌の力みによって口腔が潰れてしまい声が鼻へ流れやすくなってしまっている点、そしてもう1つが口が開いてないという点です。
先述では舌が原因でいくら口を開けても鼻に流入してしまうというお話でしたが、そもそも口が開いてなければ鼻に声が入っていきます。
口と違い固定の出口が常にある状態なので声の道筋的には安定してしまいます。
当然、口が開いていない分発音は小さくなりますので聞き取りという点においては不利に働きます。
4.鼻声(詰まった感じ)
どちらも鼻声ですが先に紹介した鼻声は開鼻声と呼ばれるものです。こちらでお話させていただくのは閉鼻声になります。真逆ですね。
本来、鼻を閉じる際は軟口蓋を上げて引っ張ってその柔軟性を生かして閉じていきます。ですがこの場合は上咽頭と呼ばれる部分が腫れてしまっている場合ですね。実際話すときは上咽頭は利用するので不利に働くので是非改善したいです。この上咽頭が腫れてしまっている状態を上咽頭炎と呼んだりしますが、こちらは基本的にボイトレで直すというより病院で治すものになります。
それ以外の要因ですと軟口蓋が上がりきってしまっているか何等かの理由で咽頭壁と鼻の入り口(軟口蓋側)が狭くなりすぎてしまっている状態です。
この場合はボイトレで改善の余地があります。
閉鼻になると音がこもってしまう原因としては共鳴空が広すぎる点です。想像していただきたいのですが、大きく広げすぎて音がボンボン言ってしまうようなイメージですね。また。鼻を使う子音MやNなどの発音が不明瞭になってしまいます。母音が大きくなりやすいという特性や子音が不明瞭になってしまう傾向にあるので全体的に滑舌に問題が起きやすいといったところです。
5.過緊張気味
側に言う喉声って系統です。
喉声というとかなり幅が広いように感じますが今回は筋肉が緊張して固まってしまう方です。
声帯が力みによって振動が制限されてしまう状態で、共鳴腔が狭くなってしまい増幅も起こしづらいといった状態です。こちらは人によって力みの箇所が違うので是非1度レッスンお越しくださいませ。1度で力みの位置とその改善について話しできますので。
6.声帯が委縮気味
基本的に人間の体はある一定の年齢から筋肉が衰え、粘膜は減り始めます。よく言われるのが25歳からですね。声帯は内側から筋肉・靭帯・粘膜という3層で構成されています。このうち筋肉が声帯を厚く閉じる役割を持ち、粘膜が保護をして主に振動する部分となります。
改善方法
全体的に問題が起こりうるのが口に原因があります。細かく分けると唇と表情筋、舌、軟口蓋周辺になります。
今回は簡単な解決と練習方法をお伝えして終わりにしようと思います。
「Ba」
唇を使った破裂音です。またBという発音は鼻を閉じる(軟口蓋を上げる)効果があり鼻声も同時に改善が見込めます。同じ音で何度も「Ba」というだけでも効果があります。また、こちらはスタッカートでエクササイズをすると効果が最も見込めます。
リップロール
声が震えてしまう方や閉鎖が強すぎて声がか細くなってしまう方向けです。リップロールには適度なリラックス効果があるとされており、声帯の締め付けや息の吐きすぎを阻止する効果も見込めます。また鼻声の改善にも一役買ってくれるエクササイズですので鼻声の方には効果が覿面です。
ハミング
リップロール同様リラックス効果が見込めます。こちらは少々注意が必要なトレーニングです。ハミング自体が鼻だけを使うトレーニングなので開鼻の癖がある方がこのトレーニングを行うと鼻声を助長してしてしまう結果に落ち着いてしますので控えましょう。
鼻だけを使うという特性上、閉鼻には大きな効果をもたらしますので積極的に取り組みましょう
心臓の音(喉キック)
こちらは主に声帯事態の筋力を養うトレーニングになります。声帯を厚く当てて声帯下に空気を溜め込みます。それを一気に開放する形で音を鳴らすってイメージです。声帯下に空気圧ができるためそのまま発声に繋ぐことで地声の強化を図ります。声帯が委縮気味の方には効果絶大な練習です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。実際に自分がどの症状に当てはまっているかわからないという方もいらしゃるかと思いますが、極度な症状ですと友人や同僚の方に聞いてみるのもいいかもしれません。特に鼻声は素人耳でも簡単に判別がつく場合が多いので積極的に周りの人に自分の声の感想を聞くようにしてみましょう。
紹介させていただいたエクササイズの中でもリップロールは比較的難易度は高いものの万能なエクササイズですので是非習得してみてください!