【季節の空間づくり02】桃の節句に花を飾る

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3月3日、桃の節句。
今宵は、満月でもあります。

10年ほど前の春。
旧暦に合わせた上巳の節句で、茶会をひらいたことがあります。

縁側にやわらかな光が差し込み、
部屋の空気が、ふっとほどけていく。

そのとき、
「ああ、行事って、季節の中で行うとこんなにも馴染むのだ」と、
はっとしました。

旧暦にあわせた桃の節句茶会


旧暦で桃の節句を迎えると、新暦の3月3日より遅い時期になります。

その年は4月初旬でした。
新暦の3月3日はまだ肌寒く、桃をはじめとする花々も蕾がかたい時期です。
(今年はずいぶんとあたたかく、桜ですら今にも咲きそうな陽気ですが……)

けれど旧暦で行った上巳の節句日は、色とりどりの花が咲く頃──春の訪れを肌で感じられる季節でした。

縁側に春の光がやさしく差し込み、穏やかな空気が満ちる部屋で、少し背伸びをした女の子たちが大人にまじって「おすまし顔」で茶会を楽しんでいた光景。

今でもよく覚えています。

花を飾るということ

その日の茶会で私は、桜と菜の花を飾りました。

明るく鮮やかなそれらを見れば、春が満ちていることが感じられます。
花を飾るという行為は、季節と対話することなのかもしれません。

旧暦だから気づけたこと

旧暦で開催したその日。

色鮮やかな花々があふれ、子どもたちの成長を祝うにふさわしい晴れやかな一日でした。

縁側の光や花の気配が近くに感じられ、行事が季節の中にすっと収まっていく。

特別なお祝いごとの日であるはずなのに、暮らしの延長にあるような。
その感覚が、今でも残っています。

10年経った今


あれから、およそ10年が経ちました。
今は旧暦で節句を開催することはしていませんが、季節の移ろいを肌で感じる暮らしを大切にしたい思いは深まるばかりです。

今年、新暦での桃の節句は満月と重なりました。
旧暦では、睦月(1月)の折り返し。

新月から始まり、満月で一区切りがつくこのタイミングに、花を飾りながら半月を静かに振りかえりたいと思います。

季節をどう感じるか


新暦で祝うか、旧暦で祝うか。
その選択は、人それぞれでよいのかもしれません。

大切なのは、季節をどう感じるか。
暦に従うのではなく、自分の感覚で季節を捉えること。
大切にしていきたい感覚の一つです。

※公開が遅れたため、季節にずれが生じておりますことご了承ください。

utakata design 松田 ともみ
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