会社に行きたくない…|「もう無理」と思う理由と自分の価値を見失わない考え方

会社に行きたくない…|「もう無理」と思う理由と自分の価値を見失わない考え方

記事
コラム
仕事でミスをして、上司から注意された。

その場では謝ったけれど、
帰宅してからも言葉が頭から離れない。

「もう会社へ行きたくない」
「また失敗するかもしれない」
「仕事を辞めた方がいいのかな」

一つの失敗から、
過去の退職まで思い出し、

「また続かなかった」
「私は仕事ができない」
「こんな私には価値がない」

と、自分のすべてを否定してしまうこともあります。

仕事から離れたいほどつらいのに、
辞めたら辞めたで自分を責めてしまう。

どちらを選んでも苦しくなり、
動けなくなっている方もいるでしょう。

この記事では、次の3点をお伝えします。

* 「もう無理」と感じる理由
* 失敗と存在価値を分ける考え方
* 自分が納得できる行動を選ぶ方法

仕事を続けるように説得したり、
退職を勧めたりする記事ではありません。

周囲の評価だけで自分を判断せず、
自分が幸せになるための選択を
考えることが目的です。

会社に行きたくないと思うたび、退職まで考えてしまう


仕事でミスをした。
上司から厳しい言葉をかけられた。

同僚の返事が、
いつもより冷たく感じられた。

一つの出来事をきっかけに、

「ここにはいられない」
「明日も失敗するかもしれない」
「辞めれば、この苦しさから離れられる」

と考えることがあります。

このとき、頭の中では、
次のように思考が進んでいます。

* 仕事でミスをする
* 周囲から否定されたと感じる
* 私は仕事ができないと考える
* 会社へ行くのが怖くなる
* 退職すれば楽になれると思う

「会社に行きたくない」と感じるのは、
単なる甘えとは限りません。

今の苦しさから離れたいという、
心からの訴えである場合もあります。

ただし、不安が強いときには、
一つの失敗を自分全体の問題へ
広げやすくなります。

「今日、確認を忘れた」という事実が、
「私は何をしてもダメ」に変わる。

さらに、

「こんな私には価値がない」

という自己否定へ進んでしまうのです。

仕事を離れても、自分責めが終わらないことがある


仕事を辞めたり休んだりすると、
張りつめていた気持ちが緩むことがあります。

しかし、時間がたつにつれて、
別の苦しさが始まる場合もあるでしょう。

「また仕事が続かなかった」
「私には辛抱が足りない」
「どこへ行っても同じなのではないか」

退職という一つの選択を、
自分に価値がない証拠のように
受け止めてしまうのです。

すると、次の仕事に就いたあとも、
失敗することが怖くなります。

少し注意されただけで、
過去の経験まで思い出し、

「また同じことになる」
「やはり、私は仕事ができない」

と考えるようになります。

仕事を続けても、自分を責める。
辞めても、続かなかった自分を責める。

この循環から抜けるには、
続けるか辞めるかを決める前に、
自分の価値の捉え方を見直す必要があります。

なぜ仕事の失敗を「自分には価値がない」に広げてしまうのか


会社が評価しているのは、
基本的に仕事上の行動や成果です。

期限までに提出できたか。
必要な確認を行ったか。
求められた役割を果たせたか。

しかし、他人の評価を重視してきた方は、
仕事への評価を、自分全体への評価として
受け止めることがあります。

上司から注意された言葉が、

「仕事のやり方を改善してほしい」

ではなく、

「あなたは必要ない」
「あなたには価値がない」

と聞こえてしまうのです。

「役に立てる私に価値がある」と思ってきた

幼い頃から親の機嫌をうかがい、
期待に応えようとしてきた方がいます。

失敗すると強く責められ、
できたときだけ認められた方も
いるかもしれません。

そのような経験を重ねると、
次のような考えを持ちやすくなります。

「失敗しない私には価値がある」
「役に立てる私は必要とされる」
「迷惑をかける私は愛されない」

このような思いは、
アダルトチルドレンの方に
見られることがあります。

アダルトチルドレンとは、
子どもの頃の家庭環境や親との関係が影響し、
大人になっても生きづらさを
抱えている方を指す言葉です。

ただし、子どもの頃の家庭環境だけが
影響するわけではありません。

学校で失敗を笑われた経験。
以前の職場で何度も否定された経験。

一度の間違いで、
大切な人との関係が崩れた経験。

頑張った過程を見てもらえず、
結果だけで判断された経験。

過去のさまざまな出来事から、
失敗への恐怖が強くなる場合があります。

その結果、大人になってからも、

「失敗したら見放される」
「できなければ大切にされない」

と感じやすくなるのです。

仕事で失敗しても、あなたの存在価値は変わらない


仕事で一つのミスをしたことと、
あなた自身の存在価値は同じではありません。

仕事上の評価は、
特定の役割や行動への評価です。

一方、人は仕事以外にも、
家族や友人、地域の人との関係を持っています。

一つの仕事で出された評価だけで、
その人の生き方や人とのつながりまで
評価することはできません。

行動だけを見るから、反省できる

例えば、提出した書類に
入力ミスがあったとします。

行動だけを見れば、

* 確認が不足していた
* 数字を読み間違えた
* 締め切りに追われて焦っていた

と、原因を具体的に振り返れます。

そのうえで、

* 次は提出前に数字を見直す
* 確認する項目を決めておく
* 間に合わないときは早めに伝える

と、次の行動を考えられるでしょう。

しかし、自分の存在まで否定すると、
「何を直すか」よりも、

「自分はダメだ」と
責めることへ意識が向いてしまいます。

自分を責めてしまう方は、
失敗すると自分の価値まで下がると
思っている場合があります。

そのため、反省しているつもりで、
自分を罰し続けてしまうのです。

反省とは、間違えた行動を振り返り、
次の行動へ生かすこと。

自分の存在を否定することではありません。

大切な人の価値を、失敗だけで決めますか

もし、大切な友人が仕事でミスをし、

「失敗した私には価値がない」

と話したら、
あなたはどう感じるでしょうか。

ミスをした行動については、
振り返る必要があるかもしれません。

けれど、その失敗だけを理由に、
友人そのものに価値がないとは
決めつけたりはしないでしょう。

大切な人であるほど、
失敗した行動と、その人自身を
分けて受け止めるのではないでしょうか。

それなら、自分に対しても、
同じ見方をしてよいのです。

経験で育つのは、存在価値ではない

子どもの頃、失敗した自分を
認めてもらえなかった方もいるでしょう。

その経験から、大人になっても
失敗した自分を受け入れられず、
強く否定してしまう場合もあるかと思います。

だからこそ、

「失敗を認めたら、自分は評価されない」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし、失敗を認めることと、
失敗から目を背けることは違います。

「私は失敗した」と認めるからこそ、
起きたことを具体的に振り返れます。

「失敗は成長の母」という言葉があります。

人は失敗を振り返り、
同じことを繰り返さない方法を考えます。

次はどうすればよいか。
何が苦手だったのか。
誰かに助けてもらう必要があるのか。
自分で改善できることはあるのか。

こうやって、失敗も学びとして積み重なり、
行動や考え方が変わっていきます。

経験によって育つのは、
知識や技術、自分への理解です。

存在価値そのものが、
上がったり下がったりするのではありません。

あなたの存在価値は、
もうすでに「ある」。

仕事ができた日も、できなかった日も。
褒められた日も、注意された日も。

仕事上の一つの評価によって、
あなたの存在価値まで
決まるわけではありません。

自分の価値を見失わないために行う4つの整理


自分の価値を認めるとは、
どんなネガティブな感情も否定せず
あることを許してあげることです。

失敗した自分や傷ついた自分も、
無視せずに寄り添ってあげる。

自分の感情や経験を否定し続けると、

「失敗した私の気持ちは、
大切に扱う価値がない」

と、自分自身に伝えることになります。

反対に、失敗した自分の感情や行動を
一つずつ認めることは、

「うまくできなかった私も、大切にしているよ」

と受け止めることにつながります。

自分の価値を新しく作るのではありません。

周囲の評価によって見失っていた自分の価値を、
自分側から認め直す、心の整理です。

1.「私は〇〇だから価値がない」の〇〇を書き出す

普段、自分の存在価値について
考える機会は少ないでしょう。

「自分の価値について」
聞かれても、すぐには答えにくいものです。

そこで、「価値がない」という言葉では
考えづらいときは、

「私は〇〇だから大切にしてもらえない」

と置き換えて、
〇〇に入る言葉を考えてみてください。

「私は昨日も怒られてたから価値がない」
「私は失敗したから大切にしてもらえない」

という風に、どんどん出してみましょう。

例えば、次のような条件です。

* 仕事を続けられない
* ミスが多い
* 上司から嫌われている
* 周囲に迷惑をかけている
* 家族の期待に応えていない

書きだした後、
その内容を眺めてみてください。

それが、あなたが持っている
無意識の思い込みです。

思い込みに気づくことが、
見直すための第一歩になります。

ですが、その思い込みは本当でしょうか。

仕事を長く続けることは、
一つの働き方への評価です。

ミスをしないことは、
仕事上の行動への評価でしょう。

どちらも、社会生活の中では
大切にされることがあります。

しかし、それだけで人のすべてを
評価することはできません。

仕事ができるかどうかでは測れない、
人との関わり方や、生きてきた過程もあります。

失敗した人は大切にされない。
仕事が続かない人は幸せになれない。

そのような決まりもありません。

まずは、自分が仕事の評価と
大切にされる条件、自分の価値を
結びつけていなかったか確認します。

2.他人の評価より先に、自分の感情を認める

自分の価値を自分で認めるには、
ネガティブな感情も
無視しないことが大切です。

「本当は悔しかった」
「認めてもらえず、悲しかった」
「失敗して、怖くなった」

このような感情を否定したままでは、
失敗した自分を拒むことになるからです。

まずは、起きた事実と感情を分けます。

1. 実際に何が起きたか
2. そのとき、どう感じたか
3. 何が一番つらかったか

例えば、次のように書きます。

上司から入力ミスを指摘された。
悔しくて、情けないと感じた。
努力まで否定されたように感じたことが、一番つらかった。

事実は、入力ミスを指摘されたこと。

「努力まで否定された」と感じた部分は、
自分の受け止め方です。

ここを分けることで、
自分の感情を否定せずに、
事実も落ち着いて見られます。

そのうえで、
そのままの感情を認めます。

つらかった。苦しかった。許せなかった。

「つらかったよね、あの時はしょうがなかったよね」
「うまくいかなかったけれど、自分だって悔しかったよね」
「怖かったよね、それでも頑張ったよね」

と寄り添い、自分が歩いてきた過程も認めます。

大切なのは、周囲が認めるかではなく、
自分が自分の経験をどう受け止めるかです。

感情を認めることは、

「傷ついた私の気持ちも大切だ」

と、自分を認めることにつながります。

3.過去の経験を、自分の視点で捉え直す

仕事で失敗した経験。
続けられなかった経験。

苦しい中でも続けた経験や、
思うように動けなかった経験。

それらを、

「私は何をしてもダメ」

という一言だけで
終わらせていないでしょうか。

つらい出来事を、無理に
「よい経験だった」と思う必要はありません。

モラハラやハラスメントを、
成長のために必要だったとも断定しません。

それでも、その経験をどう受け止めるかは、
自分で決められます。

誰かから、

「そんな経験には意味がない」
「何も得られなかったね」

と否定されても、
その人が決めることではありません。

経験の意味を決めるのは、
実際に経験してきた自分自身です。

だれかに責任を押しつけるのではありません。

すべてを自分のせいにせず、
すべてを相手のせいにもしない。

そのうえで、苦しかった記憶だけでなく、
そのとき自分にあったものも振り返ります。

* 自分なりに工夫したこと
* 諦めずに続けたこと
* 誰かに助けてもらったこと
* うれしかった時間
* その経験から知ったこと

例えば、困ったときに相談できず、
一人で抱えていた経験があったとします。

その事実を、

「相談できない自分はダメだった」

だけで終わらせるのではなく、
一人で解決しようと方法を考えた。
何度も調べながら仕事を進めた。

同僚が一部を手伝ってくれた。
休憩中、一緒にコーヒーを飲んだ。

苦しい時間の中にも、
自分が行ったことや、
誰かから受け取ったものがあります。

退職した経験がある場合も同じです。

辞めた事実だけを見れば、
「また続かなかった」
と感じるかもしれません。

しかし、その中で身につけた知識や、
誰かと働いた時間までなくなるわけではありません。

自分なりに取り組んだこと。
助けてもらったこと。

人の痛みを想像できるようになったこと。
誰かに優しくできるようになったこと。

経験から受け取ったものも、
今の自分の中に残っています。

同じような苦しみを抱える人と出会ったとき、
その経験があるからこそ、
簡単に励ましたり否定したりせず、
相手の気持ちに寄り添える。

つらい経験から育った
理解や優しさは、
今のあなたの中に積み重なっています。

あなたが経験した苦しみを、
無駄だったと決めつける必要はありません。

その経験をどう受け止め、
これから何に生かすのかは、
あなた自身が決められます。

悪かったものだけを見るのでも、
すべてを相手のせいにするのでもありません。

「あの経験の中で、私には何があっただろう」

と、自分の視点で捉え直します。

4.他人に認められる行動から、自分が納得できる行動へ移す

最後に、行動を選ぶ基準を変えます。

他人から褒められるため、評価されるためではなく、
自分がどうしたいかを基準にするのです。

行動する前に、
次のように考えてみてください。

* 私は本当はどうしたいのか
* 私が大切にしたいことは何か
* この選択に自分で納得できるか
* この行動をした自分を認められるか
* 他人に褒められなくても選びたいか

例えば、
「会社に行きたくない」と感じたときは、
何から離れたいのかをまず考えます。

仕事そのものが苦しいのか。
上司の反応が怖いのか。

人間関係に疲れているのか。
心身の負担が限界に近いのか。

その上で、
何から離れたいかによって、
自分のどうしたいか、は変わります。

もちろん、
自分で改善できることと、
職場環境の問題を分けることも必要です。

「焦らず一つ一つ仕事を片付ける」
は自分で改善できること。
「仕事が残っていて残業するしかない」
は職場環境の問題です。

自分から取り組めることを選びましょう。

一方で、ハラスメントや過度な労働、
相談を受けつけない職場環境まで、
本人の考え方の問題にはできません。

自分と環境の課題を分けることで、
必要以上に自分を責めず、
現実的な方法を考えられます。

家族のために働く場合も同じです。

「家族のために働いているのだから、
感謝されなければ意味がない」

という考えでは、家族の反応によって
自分の価値が揺れてしまいます。

一方で、

「私は家族の生活を支えたい」
「家族の笑顔を大切にしたい」
「そのために、今は働くと自分で決めた」

と考えれば、
自分が行動の主体になります。

感謝されなかったとしても、
自分が選んだ理由まで失われません。

仕事を続ける場合も、

「周囲から続かない人と思われたくない」

ではなく、

「私はこの仕事のここが好きだから、
もう少し知識と技術を身につけたい」

と、自分が続ける理由を見つけます。

仕事を辞める場合も、

「この会社が悪いから辞める」

だけで終わらせず、

「この仕事で学んだことを生かし、
さらに能力を伸ばせる仕事へ進みたい」
「頑張りすぎてしまったから、休みたい」

と、自分が退職を選ぶ理由を探します。

続けるか辞めるかだけで、
正解や不正解は決まりません。

今は結論を出さず、
考える時間を取る選択もあります。

大切なのは、誰かに認めてもらうためではなく、
自分が幸せになるために選べたかどうかです。

あなた自身が、あなたを幸せにする。

そのために一つずつ選択し、
自分が納得できる行動を取ることは
間違いではありません。

 眠れない、食べられない状態が続くときは判断を急がない


仕事について考える前に、
休息や支援を優先した方がよい場合もあります。

* 眠れない状態が続いている
* 食事がほとんど取れない
* 涙が止まらない
* 朝になると身体が動かない
* 仕事を考えると強い不調が出る

このような状態が続いているときは、
一人で結論を出そうとしないでください。

日常へ戻ることを急がず、
必要に応じて医療機関や
専門的な相談先を利用しましょう。

休むことや助けを求めることも、
自分が選べる大切な行動です。

まとめ|仕事の失敗で、あなたの価値は決まらない


仕事でミスをしたことは、
振り返る必要があるかもしれません。

しかし、その失敗だけで、
あなたの存在価値まで決まるわけではありません。

大切なのは、誰が悪いかだけで
経験を終わらせないことです。

実際に何が起きたのか。
自分はどう感じたのか。

その中で、自分は何を行い、
何を受け取ってきたのか。

そして、これから
何を大切にして生きたいのか。

経験の意味を決めるのは、
実際に経験してきた自分自身です。

周囲から認められる行動ではなく、
自分が納得できる行動を選ぶ。

あなた自身が、あなたを幸せにする。

今日、すべてを決めなくても構いません。

まずは、他人からどう思われるかではなく、
自分はどうしたら幸せかを考えてみてください。

一人で自分の価値を整理するのが苦しいときは


仕事の失敗と自分の価値が結びつくと、
一人では気持ちを分けられないことがあります。

今の状態に合わせて、
話しやすい相談方法を選んでください。

今すぐ、つらい気持ちを吐き出したい方へ

仕事の失敗や上司の言葉が頭から離れず、
自分を責め続けてしまう方へ。

1分から利用できる、
自分責め専門の電話相談です。

まとまっていなくても構いません。
今、頭の中にある言葉からお聴きします。

【1分から自分責め専門の電話相談を利用する】


気持ちと今後の行動を整理したい方へ

何が起きたのか。
本当は何を感じていたのか。

自分の気持ちと事実を分け、
これからの行動を整理したい方へ。

30分のビデオチャットでお話を伺い、
相談後に、あなただけの
「心の整理シート」をお送りします。

カメラはオフでも利用できます。

【30分のビデオチャットで気持ちと事実を整理する】


アダルトチルドレンの苦しさをすべて話したい方へ

親との関係や過去の経験。
人の顔色を見てしまう苦しさ。

「私には価値がない」という思いを、
一つの悩みだけでは説明できない方へ。

今は答えを出さず、
抱えてきた思いや生きづらさを
話したいときにご利用ください。

無理に前向きな答えを出さず、
あなたのペースでお話をお聴きします。

【1分から傾聴の電話相談で思いを話す】


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