「ひとり反省会」をもう止めたい|自分責めの4つの型とぐるぐる思考の仕組み

「ひとり反省会」をもう止めたい|自分責めの4つの型とぐるぐる思考の仕組み

記事
コラム
職場で言われたひと言を、
帰宅後も何度も思い出していませんか。

「あの返事は冷たかった」
「私の言い方が悪かったのかな」
「嫌われたかもしれない」

考えれば考えるほど、不安が強くなる。
最後には「全部私が悪い」と決めてしまう。

そんな夜は、本当に苦しいですよね。

この記事では、自分責めに見られる4つの型と、
ぐるぐる思考が続く仕組みを解説します。

自分の思考が、どの段階で
「私が悪い」に変わるのか。

その流れが分かると、
考え続ける前に立ち止まりやすくなります。

前回の記事では、職場のひと言から始まる
「ひとり反省会」を整理する5つの方法を紹介しました。

▼前回記事

今回は、その一歩先です。

なぜ、答えが出ないのに考え続けるのか。
どうして、いつも同じ結論に戻るのか。

心の仕組みから、一つずつ見ていきましょう。

夜になると始まる「ひとり反省会」で、何を確かめようとしているのか


ひとり反省会が始まると、
同じ会話を何度も頭の中で再生します。

相手の表情を思い出す。
言葉の意味を考え直す。
別の言い方を探し続ける。

けれど、答えは出ません。

それなのに、なぜ考えることを
止められないのでしょうか。

心が確かめようとしているのは、
単に「自分が間違えたか」だけではありません。

「私は嫌われていないか」
「明日も安心して過ごせるか」
「この関係は壊れていないか」

本当に知りたいのは、
人との関係に安心できるかどうかです。

関係に不安を感じると、
心は答えが見つかるまで確認を続けます。

しかし、相手の本当の気持ちは、
一人で考えても分かりません。

終わるための答えがない。
だから、ひとり反省会も終わらないのです。

では、自分責めは、
どのような場面で始まりやすいのでしょうか。

「私が悪い」に向かう自分責めには4つの型がある


自分責めは、起こりやすい場面によって
大きく4つの型に分けられます。

一つだけとは限りません。
複数の型が重なる方もいます。

もちろん、私はすべてに当てはまっていました。


子どもに怒った自分を責める「子育て後悔型」

子どもに強い言葉を言ったあと、

「また怒ってしまった」
「私は母親失格かもしれない」

と、自分を責め続ける型です。

本来振り返るのは、
「言い方が強かった」という一つの行動。

ところが、母親としての自分すべてを
否定するところまで広がります。

行動への反省が、人格否定に変わる。
これが子育て後悔型の特徴です。


注意されると自信を失う「職場評価不安型」

仕事で修正や確認を求められたとき、

「仕事ができないと思われた」
「もう信用されていない」

と考える型です。

業務上の指摘と、
自分自身への評価を分けられません。

一度のミスから、

「私はこの仕事に向いていない」

と、自分全体の評価へ広がります。

この状態を何度も繰り返すことで、
結果的に退職につながることもあります。

でも、本当に、そこまで否定されたのでしょうか。

分かっているのは、
修正を求められたという事実だけです。


相手の不機嫌を背負う「相手機嫌責任型」

相手の返事が短い。
表情が暗い。ため息をついている。

その様子を見ただけで、

「私が何かしたのかな」
「怒らせてしまったかも」

と考える型です。

相手が忙しい可能性もあります。
体調が悪いのかもしれません。

それでも、最初に探すのは
自分の中にある原因です。

相手の機嫌まで自分の責任にする。
相手機嫌責任型に見られる反応です。


小さな失敗から自分を否定する「慢性的自己否定型」

予定どおりにできなかった。
忘れ物をした。家事が終わらなかった。

仕事では、メールの返信が遅れただけで、

「私は社会人としてダメ」
「何をしてもうまくできない」

と感じることもあります。

一つの失敗から、
自分全体を否定してしまう型です。

出来事ではなく、自分の価値を責める。
慢性的自己否定型の苦しさは、ここにあります。

繰り返すうちに、
心身の不調につながることもあります。



あなたは、どの型に近いでしょうか。

型を知る目的は、
自分に新しい名前をつけることではありません。

「私はどんな場面で自分を責めやすいのか」

その傾向を、客観的に知るためです。
自分の傾向を理解することが、繰り返しを止める第一歩にもなります。

今回はこの中でも、職場で起こりやすい
「職場評価不安型」と「相手機嫌責任型」を中心に、
ぐるぐる思考の仕組みを見ていきます。

では、場面が違っていても、
なぜ最後は「私が悪い」に戻るのでしょうか。

なぜ事実を確かめる前に「私が悪い」と決めてしまうのか


普段から自分を責めている人は、
相手の気持ちが分からないと、
心の中に小さな不安がともります。

たとえば、上司から、

「この数字、もう一度確認してください」

と言われたとします。

分かっている事実は、
数字の確認を求められたことだけです。

ところが、頭の中では、

「呆れられた」
「仕事ができないと思われた」
「もう信用されていない」

と、想像が増えていきます。

なぜ、自分に原因を求めるのでしょうか。

自分が悪いと考えれば、

「次から気をつけよう」
「もっと頑張れば防げる」

と思えるからです。

原因を自分の中に置けば、
次の出来事をコントロールできる気がします。

つまり、自分を責めることで、
これ以上傷つかないようにしているのです。

「これ以上、相手から責められたくない」という
防衛反応が出ている可能性もあります。

けれど、

「私が悪いと思ったこと」と、
「本当に私に責任があること」は別です。

頭に浮かんだ考えを、
すぐに事実と決める必要はありません。

ここからは、出来事が自分責めに変わるまでを
4つの段階に分けて見ていきます。

ぐるぐる思考は「出来事・想像・自分責め」の順で強くなる


ぐるぐる思考は、
突然始まるわけではありません。

多くの場合、
次の順番で強くなっていきます。

1.出来事が起きる

上司から確認を求められた。
同僚の返事が短かった。

ここまでは、実際に起きたことです。

ただの出来事。
まだ評価は含まれていません。

2.分からない部分を想像で埋める

「怒っているのかもしれない」
「迷惑だったのではないか」

相手の気持ちを想像します。

分からないままでは不安だから、
心が答えを作ろうとするのです。

3.想像を事実として受け取る

「怒っているかもしれない」が、

「怒っている」
「原因は私だ」

という結論に変わります。

想像と事実が、
頭の中で一つになっている状態です。

4.自分を責めながら再生を続ける

「違う言い方をすればよかった」
「もっと早く確認すればよかった」

会話を何度も再生し、
別の答えを探し続けます。

けれど、相手の本当の気持ちは
一人では確認できません。

同じ場所を何周しても、
新しい答えは出ない。

これが、ひとり反省会が
終わらなくなる仕組みです。

ただし、仕事で失敗したなら、
反省する必要はあるのではないか。

そう感じる方もいるでしょう。

大切なのは、反省と自分責めを
同じものにしないことです。

反省と自分責めは違う|次の行動が決まれば反省は終わる


反省と自分責めは、
似ているようで役割が違います。

反省では、
何が起きたのかを確認します。

次に、改善できる点を考える。

そして、

「明日は数字を確認して提出する」

と、次の行動が決まれば終了です。

一方、自分責めでは、

「私は仕事ができない」
「私は人を不快にさせる」

と、自分の性格や価値を攻撃します。

そこに具体的な改善策はありません。

いくら自分を責めても、
次の行動にはつながらないのです。

何をすればよいかが一つ決まった。
それなら、その日の反省は終わり。

それ以上考え続けることは、
反省ではなく自分への攻撃になっています。

では、なぜ自分を傷つけるほど、
反省を続けてしまうのでしょうか。

その奥には、過去に身につけた
自分を守る方法が隠れている場合があります。

自分責めの奥には「もう傷つきたくない」という心がある


子どもの頃から、
親の顔色を見て過ごしてきた方もいます。

親を不機嫌にせず、
家の空気を悪くしないように動く。

それが当時の自分を守る方法だった場合、
大人になってからも反応が残ることがあります。

相手の表情が曇ると、

「私が何とかしなければ」
「私が悪かったのかもしれない」

と考えてしまうのです。

ここでいうアダルトチルドレンは、
病気や診断名として使う言葉ではありません。

育った家庭で身につけた思考のクセや行動が、
大人になってからの生きづらさに
つながっている状態を表すための考え方です。

自分責めは、弱い性格ではありません。

もう怒られたくない。
嫌われたくない。
関係を壊したくない。

その思いから身につけた、
自分を守るための考え方でもあります。

だからこそ、

「考えないようにしよう」
「もっと前向きになろう」

と無理に抑えるだけでは、
苦しさが残ることがあります。

必要なのは、考えを消すことではありません。

どこまでが事実で、
どこからが自分の想像なのか。

切り分けることです。

ぐるぐる思考を止めるには、3つを切り分ける


ひとり反省会が始まったら、
無理に考えないようにする必要はありません。

気づいたら、
「今、自分を責めているな」と認めてあげましょう。

その後、紙やスマートフォンへ
次の3つを書いてみてください。

実際に起きた「事実」

相手が言った言葉や、
実際に起きた出来事だけを書きます。

「数字を確認してくださいと言われた」

これが事実です。

評価や想像は、まだ入れません。

頭に浮かんだ「想像」

「仕事ができないと思われた」
「呆れられた」

確認できていない考えは、
想像の欄へ分けます。

想像することが悪いわけではありません。

大切なのは、
事実と同じものとして扱わないことです。

本当は怖かったという「気持ち」

「嫌われたくない」
「見放されたくない」
「失敗した人だと思われたくない」

自分を責める言葉の奥にある、
本当の気持ちを確認します。

時には、
「相手から酷いことされた」
「こんなにも傷つけられた」
という怒りの感情が隠れていることも。

どんな気持ちも、
「そう感じているんだな」
と認めてあげると心は落ち着いていきます。

最後に、

「明日は数字を確認する」

と、行動を一つ決めましょう。

ここまでできたら、
今夜の反省会は終了です。

すべての答えを出す必要はありません。

明日できる行動が一つ決まれば、
今夜は休んでよいのです。

まとめ|「私が悪い」と決める前に、思考の流れを止める


自分責めには、

子育て後悔型
職場評価不安型
相手機嫌責任型
慢性的自己否定型

という4つの型があります。

場面は違っていても、
最後に「自分の価値」を責める点は共通しています。

ぐるぐる思考は、

出来事
想像
自分責め

という順番で強くなります。

大切なのは、
最初に浮かんだ考えを
すぐ事実と決めないことです。

反省は、次の行動が決まれば終わり。

今夜またひとり反省会が始まったら、
事実・想像・気持ちを分けてみてください。

自分の思考がどこで
「私が悪い」に変わったのか。

その場所が見つかると、
ぐるぐる思考から少し距離を取れます。

そして、何度も繰り返すうちに、
気づくはずです。

「いつも私が悪いわけではなかった」と。

上司の通知が怖いあなたの心を30分で整理します


上司から通知が届くだけで、

「また何か注意される」
「失敗が見つかったのかも」

と、怖くなっていませんか。

通知を開けない。
返信を何度も書き直す。
帰宅後も内容を思い出してしまう。

一人で考えるほど、
「やっぱり私が悪い」という結論へ
戻ってしまう夜もあります。

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30分の相談では、

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どの言葉に心が反応したのか。
本当は何が怖かったのか。
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