先日、私が住んでいるメルボルンでF1が開催されました。実は、私の家から徒歩圏内で、スポーツカーの音がベッドにいても聞こえるほど近い場所です。私は乗り物が好きですが、観戦にはあまり興味がないため、行きませんでした。しかし、家の近くで、F1のアイテムを身につけたさまざまな国の人々を見かけました。おそらく、海外からわざわざ飛行機で来て、F1を観戦するために足を運んだのでしょう。
ここで「価値観」について考えさせられました。私はほとんど時間もお金もかけずにF1を見に行ける立場にありながら、行かなかった。けれども、海外の人々は仕事を休んで飛行機に乗り、ホテルを予約し、時間とお金をたっぷりかけてF1を見に来ている。その光景は、とても面白いです。価値観の違いによって、同じ物事が180度異なって見えるのです。
こうしたことは、大きなイベントだけでなく、日常生活にもよくあります。例えば、私はナスがあまり得意ではなく、お金をもらっても食べたくありません。しかし、逆に、お金を払ってでもナスを食べたいという人もいるわけです。物やイベントに対する「価値」は人それぞれ。だからこそ、無理に人に合わせたり、他人を羨んだりする必要は全くないのです。大切なのは、何が自分にとっての「価値」なのかを理解することです。
私にとって、鞄は物を入れるための道具でしかありません。そのため、高級ブランドの鞄もプラスチックのレジ袋も、物を入れるという目的さえ達成できれば、どちらも同じ価値を持っています。
SNSでは、高級レストランでの食事や高級車、旅行の写真が頻繁に投稿されています。それを見ると、羨ましく感じることもありますが、自分の中にしっかりとした軸を持つことが大切です。
「頻繁に旅行に行っているからお金持ちだろう」「高級車に乗っているからお金持ちだろう」「いつも外食しているからお金持ちだろう」と思いがちですが、それが必ずしも正しいわけではありません。実際には、高級な家に住んでいても外食を控えている人や、高級車に乗っているけれど安い賃貸に住んでいる人もいます。大切なのは、他人と自分を比較することではなく、自分にとって何が本当に価値があるのかを見極め、そこにお金を使うことです。
私は同年代の中では所得が多い方ですが、車や高級な家、外食にお金をほとんど使いません。私にとっては、それよりも体に良い食材やフィットネス、旅行にお金を使う方が価値を感じるからです。例えば、200万円の車を買う代わりに50万円の車を購入し、残りの150万円で見たことのない景色を見に行く方が、私にとっては遥かに満足度が高いのです。
お金の使い方は自由ですが、どうか自分の心が満たされるものに使ってください。何が自分にとって本当に価値があり、心が豊かになるのかを、少し立ち止まって考えてみてください。幸せや満足感は、他人から与えられるものではなく、自分自身で満たすものだと私は信じています。