元予備校職員が教える!後悔しない私立大併願校の選び方(前編)【国公立大志望者向け】

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こんにちは。元大手大学受験予備校職員の”たけいし”といいます!
私はこれまで大学受験予備校で多くの受験生、保護者と関わってきました。

こんな悩みはありませんか?

●国公立大学が第一志望。でも、私立大も受験したほうがいいのかな…?
●私立大を受けるにしても、国公立大対策の時間をなるべく減らしたくない…
●自分に合った入試方式ってどんなもの?
●子どもには国公立大に進学してほしい。でも「もしも」に備えて私立大も受けておきたい。受験校はどう選べばいいの?

こうした悩みを持つ受験生や保護者の方は少なくありません。

今の私立大学入試は方式が複雑で、大学ごとに呼び方もバラバラ。情報収集だけでも一苦労です。

そこでこの記事では、国公立大志望者が私立大を併願する際に知っておきたい基本ポイントを整理します。

●前編:私立大の入試方式を理解する(この記事)
●後編:自分に合った方式を選ぶ(別記事で解説予定)

私立大入試の全体像をつかもう

まず押さえておきたいのは、私立大の入試方式は大きく分けて次の2つ。

●一般選抜
●特別選抜(推薦・総合型など)

国公立大志望者が受験するのは、基本的に 一般選抜 です。
特別選抜は「専願制」が多いため、国公立大との併願には向いていません。

一般選抜はさらに次の3パターンに分かれます。
1)大学独自試験型
2)共通テスト利用型(単独)
3)共通テスト利用型(併用)
ざっくり私立大学入試方式種別.jpg

以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。

1. 大学独自試験型

●各大学が独自の日程・問題で実施
●過去問対策が必須
●大きく分けて「全学部統一」と「学部個別」がある

全学部統一方式
●ざっくり文系/理系に分かれ、同じ問題・同じ日程で複数学部を受験可能
●「学部に強いこだわりはない」「1回の試験で複数併願したい」人におすすめ

学部個別方式
●学部ごとに日程・問題が異なる
●受験機会は増えるが、日程調整や対策は大変

地方会場の活用
●大学によっては地方会場を設けている場合あり
●「交通費」「宿泊費」「移動時間」の負担を減らせるので要チェック

よくある疑問
Q.地方会場での受験は、本学会場よりも合格が難しいと聞きます。本学会場で受験した方が有利ですか?
→ 地方会場だからといって不利にされることはありません

この疑問の背景には「全学部統一方式」と「学部個別方式」の違いが関係しています。
ここで理解しておきたいのが 倍率 という考え方です。

倍率には大きく2種類あります。

1)志願倍率 … 募集定員に対する出願者数の割合
 (例)募集定員30名に対して出願者数が150名 → 志願倍率5倍(5人に1人が合格)
2)実質倍率 … 合格者数に対する受験者数の割合
 (例)受験者数150名に対して合格者数が50名 → 実質倍率3倍(3人に1人が合格)

多くの私立大では、募集定員より多めに合格者を出しています。
(募集定員ぴったりしか合格を出さないと、他大学に進学されて定員割れするリスクがあるためです)

「地方会場は不利」と言う人は、おそらく募集定員だけを見ているのだと思います。
確かに学部個別方式のほうが募集定員が多いことはありますが、実際に注目すべきは 実質倍率 です。
実質倍率を比較すると、むしろ 全学部統一方式のほうが低い=合格しやすい ケースも少なくありません。

結局のところ大切なのは、
「その方式の問題で自分が合格最低点を超えられるかどうか」 です。
これは大学が公表している過去の入試結果(合格最低点・平均点など)を必ず確認しましょう。

👉 各大学の公式サイトで【○○大学 過去の入試結果】と検索すると簡単に見つかります。


Q.学内併願(同じ大学で複数の入試方式に出願すること)をすると、合格率が高くなるって本当ですか?
→ その可能性はあります。

大学によっては、学内併願の合格率を公表しているところもあります。(例:立命館大学)

なぜ合格率が高くなるのか?
理由はシンプルで、対策時間が長くなるからです。

2月1日:第1回めの試験を受験
  → その反省をもとに復習・対策
2月5日:第2回めの試験を受験

このように受験を重ねることで、同じ大学の出題傾向に慣れ、合格の可能性は高まります。

ただし、ここで注意が必要です。
この記事を読んでいる皆さんは 国公立大志望者
私立大への過剰な併願は、スケジュールや勉強時間の負担が増えてしまいます。

👉 「無理のない範囲で」学内併願を検討するのが大切です。

2. 共通テスト利用型(単独)

●共通テストの結果のみで合否判定
●「大学独自試験なし」で出願できるので手間が少ない
●受験料が割安な場合も多く、家計にやさしい

ただし注意点もあります。

●お手軽で誰でも出願しやすいため、難関大志望の上位層が「滑り止め」として出願しやすい
●募集定員が少なく、倍率は高めになりやすい

よくある疑問
Q. 3教科型や8科目型などいろんなパターンがあるみたいですが、どれを選ぶべき?
→ 科目数が少ない型は「得意科目勝負」で合格最低点が高い傾向。
→ 科目数が多い型は「バランス勝負」で合格最低点は低め

(参考)立命館大学・法学部 2025年度入試結果より
・7科目型の合格最低点(得点率)…689/900(76.6%)
・5教科型の合格最低点(得点率)…549/700(78.4%)
・3教科型の合格最低点(得点率)…512/600(85.3%)

Q. 出願締切は共通テスト「前」と「後」どちらもある大学がありますが、どっちで出願すべき?
→ 「自己採点後に出願できる方式」は安心感がある分、高得点層が集中しやすく、合格最低点が高くなりやすい傾向。




ただし、どちらもあくまで「傾向」です。
ご自身で大学のHPなどで情報をチェックしましょう。

3. 共通テスト利用型(併用)

●共通テストと大学独自試験の総合結果で合否判定
●「得意科目を活かせる」方式を選ぶのがポイント( 例:関西学院大学 経済学部「数学重視型」など )

そのほかの方式

●英語外部試験利用型(英検などを活用)
 → 出願資格や加点に関わるが、全員に当てはまるわけではないのでここでは割愛

受験スケジュールの基本

●私立大の入試は 1月末〜2月中旬が中心
●国公立大の後(2月末や3月)にも実施している大学はあるが、いわば「敗者復活戦」。これをあてにするのは危険
「私立大は国公立大の前に合格をとっておく」 という意識を持とう

前編のまとめ

●私立大の一般選抜は 3パターン(独自・共通単独・共通併用)に整理できる
●国公立大志望者は、私立大対策の負担を減らす工夫が大切( 地方会場受験、共通テスト利用型の活用など )
●「特徴」と「チェックすべき情報」を押さえれば、不安はぐっと減る


今回の前編では、私立大入試の基本的な方式を整理しました。
ですが、実際に受験校を決める際には、次のような疑問や不安も出てくるはずです。

●無理のない受験スケジュールはどう立てればいい?
●受験料や入学金の費用はどのくらいかかる?
●「滑り止め」とはいえ、本当に安全校かどうか、どう選べばいいの?
●私立大対策に時間を割きすぎて国公立大の勉強が疎かにならない?

これらはまさに、受験生・保護者が直面するリアルな悩みです。

👉次回の【後編】では、こうした不安を解消しつつ、「自分に合った併願校の選び方」 を具体的にお伝えします。

ぜひ後編も読んで、後悔のない受験計画を立ててください。

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これからも受験生と保護者の役に立つ情報をお届けしていきます。

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