不器用に生きていたあの頃。
苦しかった日のほうが、
なんだか忘れられないものである。
人生のゴールデンタイム…
それは人それぞれ違うんだと思うのです。
誰かにとっては、
夢が叶った時かもしれないし、
誰かにとっては、
大切な人と過ごしていた時間かもしれない。
キラキラしていた時代を思い浮かべる人もいれば、
何かを必死に追いかけていた頃を思い出す人もいるでしょう。
正解なんてない。
最近、
少しだけ思うのです。
人生のゴールデンタイムって、
幸せだった時間じゃなくて、
苦しくても、
不器用でも、
ちゃんと生きていた時間のことも、
ありなんじゃないかなって。
あの頃の私は、
毎日悩んでいた。
周りと比べて落ち込んで、
誰かの何気ない言葉に傷ついて、
夜になるたび、
理由なく不安になって、
未来なんて、
全然キラキラして見えませんでした。
むしろ、
「早く今の自分を終わらせたい」って、
逃げ出すことばかり考えていた気がします。
なのに今、
ふと思い出すこともあり、
泣きたくなるけど、
それと同じ熱量で愛おしく感じる。
うまく笑えなかった日も、
報われなかった日も、
誰にも言えずにひとりで耐えていた日も、
全部、
ちゃんと人生だったんだなって思います。
きっと人は、
その瞬間には気づけない。
自分が大切な中にいることを。
必死に生きている最中…そんな余裕もないから。
「いつか幸せになれたら」って、
ずっと思ってました。
もっと満たされたら。
もっと愛されたら。
もっと自分を好きになれたら。
その時が、
人生のゴールデンタイムだと思ってました。
でも、
私にとって、
あとから胸に残ったのは、
コンビニ帰りの夜風とか、
眠れなくて見上げていた天井とか、
帰り道に急に泣きたくなった夕方とか、
そんな名前もつかない、
小さな瞬間たちでした。
だから今思うのです。
人生のゴールデンタイムって、
「あの頃に戻りたい」と思う時間じゃなくて、
苦しかったのに、
ちゃんと生きていて自分を、
あとから愛おしく思える時間のことかもしれないって。
あの頃に戻りたいわけじゃない。
ただ、
あんなふうに不器用に、
必死に毎日を生きていた自分を、
そっと抱きしめたくなる…
だとしたら、
今この瞬間もいつかの自分にとって、
大切なあの頃になっていくのかもしれませんね。
そう思うと、
うまくいかない今日でさえも、
少しだけ愛おしく思えたりします。
みなさんにも、
あとからそっと光り出すような時間がありますか?
今はまだ、
何も特別じゃない毎日でも、
いつか振り返った時、
泣きたくなるくらい、
愛おしい時間になっているかもしれません。