こんにちは。
自己紹介として、私が動物の行動学を勉強するようになったきっかけのお話をさせて頂きたいと思います。
幼少期(小学校1年生くらい?)に、初めて子犬を迎え入れました。
私も両親も犬が大好きで、心のどこかでこんなに動物が大好きであればきっとわんちゃんとも幸せな生活を送れるだろうと信じて疑いませんでした。
しかし、実際飼い始めると吠え癖、噛み癖、破棄行為、分離不安、などあらゆる問題行動を起こすようになり、その解決策も分からないまま飼育ノイローゼのようになっていました。
今思い返してみれば、犬の飼育に対する知識が圧倒的に不足していたと断言することができます。最終的にトレーナーさんに相談する頃には問題行動はエスカレートするようになり、飼い主の手を貫通させるくらいの力で本気噛みするようになりました。
当時(もう二十年以上前の話になりますが)、犬のしつけの基本は犬より優位になること、といった優位性理論が一般的であり、
私たちもどうにか状況を改善させなければいけないと必死だったので、噛みつく犬をひっくり返して押さえつけたり、マズルをおさえたりどうにか人間が強く見えるようにと取り組んでいました。
結果は最悪で、攻撃行動は増すばかり。
恐怖心から攻撃をするのに、さらに恐怖を与えては逆効果ですよね。
今ならそれが間違いだと分かります。
でも、当時はそうした間違ったトレーニングを必死に行っていました。
最終的に手に負えなくなり、他の犬の飼育に慣れた飼い主様に引き取ってもらうことになりました。
安楽死の可能性もあった中、たまたま良い方との出会いがあり、その後の犬生はとても幸せだったと聞いております。
かなり重度の攻撃行動はあったものの、
私にとっては落ち込んでいる時に寄り添ってくれる友人でもあり家族でもあったので、やはり幼いながらにかなりショッキングな出来事として私の中に残り続けました。
犬の正しい行動学を学びたい、保健所の動物を減らしたい、と
本気で考えるようになったのはこのころからです。
当時からその気持ちはずっと変わりません。
今なら、どうしてその問題行動が起きたのか全て説明できます。
だからこそ、当時それを自分の犬にしてあげられなかったことが悔しくて悲しくてたまりません。
動物の問題行動は精神疾患も絡む複雑なものもありますが、
その多くは環境改善や飼い主様の対応を変えることで良い方向に向かいます。
飼い主様が困っている時、動物も同じく困っているはずです。
犬猫のしつけのことで悩まれている飼い主様が、
もっと気軽に相談できるようにと、日々の診察では必ず病気だけでなくしつけで困っていることは無いかと尋ねるようにしています。
その小さな積み重ねが、幸せな動物たちを増やすことに少しでもつながってくれればいいなと思うばかりです。
こちらのブログでも少しずつ私の知っている動物の知識を共有させていただきます。ぜひ動物をこれから飼われる方、今すでに悩んでいる方のヒントになれば嬉しいなと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。