暗示を解く

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暗示を解く

今回の内容は暗示を解くことについて書いていきます。

前回暗示について説明をさせていただきましたが、催眠心理療法では具体的にどんなことをするのか今回はもう少し具体例を出し説明を行っていきます。

前回悩みを持った人は既に暗示が入っているという状態であることを書きました。
例えば、高所恐怖症の人はどういった人かと言えば、高い所に行くと、下に落ちてしまうのではないかと極端に不安になり、めまいがしたり、足がすくんでしまったり、体が硬直し動けなくなったりしてしまうことで思い悩んでしまうことです。
同じ高所恐怖症の人でも悩んでいる人と悩んでいない人がいます。
悩んでいない人はそんな症状があっても一時のことだし、わざわざその出来事に関していつまでも考え続けることはしていません。

その逆に悩んでいる人は、悩み過ぎている人であれば、寝ても覚めてもずっとその出来事ばかり考え続けているのです。
悩み過ぎている人に当所が行うことはまず暗示が入っていることを説明します。
どんな暗示が入っているかと言えば、「高い所が極端に怖い=異常」だということです。
そこで悩んでいる人と悩んでいない人の違いがでてきます。
自分が異常だと思えば思うほど、悪いことばかりを想像し、恐怖心や不安感を更に自分の中で増大してしまうのです。

ここでもう一度高所恐怖症のことを思い出してください。
あなたは高い所から落ちても怪我をしなかったり、いざとなれば空を飛べたりなんてことはありませんよね?
高い所は危険だとあなたの本能がシグナルを送ってくれるのです。
そのお陰であなたは出来る限り危険を回避し安全に生きていくことができるのです。
つまり高所恐怖症といわれる人は高い所を出来る限り避けることで安全を確保しているのです。
本能が正しく反応しているわけですから本当は悩む必要はないと言うことです。

最近話題になるのは、高所平気症と症状です。
高所平気症とは、高いところを高いとも思わない感覚です。
「高い所が平気ならいいんじゃない?」と考えがちですが、実は非常に怖いことなのです。
たまに子どもがベンランダから誤って転落したニュースがあります。
この高所平気症が深く関係しているのではないでしょうか。というのも高層マンションで育った子どもは日ごろから高い景色に慣れ、高い所が危ないという認識が薄くなるのです。
子どもは危ないこととは思わず、ベランダによじ登ったりして遊んでいると誤って落ちてしまうことに繋がるのです。

いかがですか?
高所恐怖症の人はそんな危険なことを出来る限り避けることができるので、危ないことが減ります。
そう考えると「自分の症状は悪いことではない。」気付けば、これから先悩む必要はないと考えることができますよね。

これが自分の暗示を解くということです。これまでの思考が少しでも変われば楽になりますよね。

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