リフレーミング

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リフレーミング

今回の内容はリフレーミングについて書いていきます。

リフレーミングとは心理学用語で、ある出来事に対して、違う枠組みや意味を与える ことによって、その出来事の見方を変えることのことです。
同じ出来事を体験したとしても人により、その出来事と似た体験をする度にその出来事が蘇り、恐怖を感じてしまうという人もいれば、あっけらかんと「そんなことあったかな?」と忘れてしまっている人もいます。
そこにはその人の性格やこれまで経験などが影響し、自分の枠組みを作っているのです。

枠組みを変えるということでよく例に出すのがあがり症です。
セミナーなど多くの人の前で話す機会があるときはよくこんな質問をします。
「この中であがり症の人は手を挙げてください。」
というと過半数以上の人が手を挙げてくれます。続けて
「その中であがり症について悩んでいる人は手を挙げてください。」
というと手を挙げている人はかなり減ります。

つまりほとんどの人は「あがり症ではあるが悩んではいない」ということになるのです。
あがり症で悩んでいる人の多くは「うまく人前で話をすることで良い評価を得たい」という気持ちが強いのです。
そこで「他人から見られる自分」に意識を向けている枠組みを少し変えてもらいます。
「人前で話をする目的は格好良く話すことですか?目的は他にありませんか?」
と考えてもらうのです。
勘の良い人はわかったかもしれません。

目的は他にあるのです。

「話をする目的はあなたが自分の考え方や価値観、そしてあなたしか感じることができない感情を伝えることではないでしょうか?」
というだけで枠組みを変えることができる人もいます。

他にもリフレームのやり方として、人前であがるのであれば、これまでの経験からうまくいった時のことを思い出します。
(必ず一度や二度は誰にでもあるはずです。)
その時の出来事をしっかりとリアルに思い出してください。時間・空間・周囲の人・温度・周りの音・あなたの落ち着いた感覚などなど・・・。
しっかりと思い出し、一歩下がります。
一歩下がった状態の時他のことを思い出してください。
(昨日見たテレビでも食べたご飯でも何でも構いません。)
そして一歩前にあった場所に自分だけが入れるくらいの円を想像で作ります。
もう一度一歩前にある円(想像の)の中に入り、うまくいった時のことを思い出します。
これを円から出たり、入ったりをその後四・五回は繰り返します。
ここでその円の中に入れば、うまくいった時の自分を思い出すことを定着させます。
その後その円を今度はいつでも取り出せるようにポケットにしまうのも良いですし、手首に巻くのも良いのでしまいましょう。
(これも想像で)
今度はあがることがある直前にその円を広げ、その円の中に入り、落ち着きや自信を感じます。

想像ではありますが、効果がありますので一度試してみてくださいね。


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