表情

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表情

今回の内容は表情について書いていきます。

あなたもきっと周りの人の表情を見るだけで相手が喜んでいるのか怒っているのかぐらいの判断ができるはずです。
最初は生まれた時から、親や兄弟の顔を見ることから始まり、成長するに従ってたくさんの種類の顔を見てきたはずです。
それらの経験から相手の感情を読み取る能力を自然に身に付けてきたのではないでしょうか。

例えば小さい子どもに直接声を出し叱らなくても、眉間にシワを寄せるだけでもその子どもは自分が悪いことをしていると自覚ができるのです。
そこには、普段の生活で両親の怒った顔や喜んだ顔、笑った顔など様々な表情を何度も見続けているから判断できるのです。

感情と表情に関する研究を行った、アメリカの心理学者ポール・エクマン氏によれば、次の6つの感情が全人類に普遍的であり、生物学的基盤を持つと結論しました。
その基本的な6つの感情というのは、怒り・嫌悪・恐れ・幸福感・悲しみ・驚きだそうです。
その後には他の感情の表情も追加したのですが、その基本的な6つの感情だけでも察知できれば、コミュニケーションの取り方は変わるのではないかと思います。
興味がある方はポール・エクマン氏の著作本を読んで頂ければと思います。
またアメリカのドラマ「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」の主人公ライトマン博士のモデルにもなっているのでそのドラマを見るのもいいかもしれません。

話は元に戻しますが、その表情というのは非言語コミュニケーションの一部なのです。
表情というのは自律的に働き、訓練をしないと意識的にコントロールするのは難しいのです。
またその表情は0.5秒から3秒ほどの間隔で常に変化し続けており、1つの表情はすぐに消えてしまうのです。
誰もが本音と建前を持っており、本音を何でも表現したり、また言葉に出来る人はそういないと思います。
それだけにその一瞬の表情を見抜くことが簡単にはできないのです。

しかしそういった表情こそが、感情を明確に表現したシグナルになっていることは間違いないのです。
その表情を出す側としては、表情が読まれることに本音を見抜かれてしまうという恐怖心が出てきそうだが、コミュニケーションで考えると本音で付き合えるような仲になるほどコミュニケーションは深まるのではないでしょうか。

もちろん相手を思いやる建前もあるでしょうが、本音と建前のギャップが少なくなるような自分に成長していくということを考えてみてはいかがでしょうか。
また表情を読む側としては、相手の嘘を暴くのに使用するのではなく、その微表情のシグナルを正確に捉えることにより相手の心情を察知し、より良いコミュニケーションにつなげてもらえればと思います。


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