2022年にChatGPTが登場してから
3年足らずで既に人間の生活の一部になりつつあります。
昨今では対話型AIの特性から
"人間がAIに相談する"という現象が起きています。
でも、頼りすぎると“自分の気持ちが分からなくなる”ことも──
この記事では、私自身の体験をもとに、
「ChatGPTに相談すること」について考えながら、
AIとのちょうどいい距離感や、
心地よい付き合い方を心理カウンセラーとしての視点から解説していきます。
ChatGPTとは?悩み相談に使えるの?
ChatGPTは、OpenAIが開発した会話型AIで
人の言葉を理解し、自然な会話ができるのが特徴で、
まるで"相談相手"のように話せる存在です。
実際、私のカウンセリングでも
相談者の方が「普段AIに相談している」と聞くことがあり
私も、自分の気持ちを言語化したいとき、
今までノートに書いていたことを
まずChatGPTに気軽に話しかけてみることで、
考えが整理されたことが何度もあります。
ChatGPTは、情報を教えてくれるだけでなく、
「話を聴いてくれる存在」としても使えるんです。
つい何でも聞いてしまう…その心理とは?
いつでも話を聞いてくれる存在で
さらにchatGPTは絶対にこちらの話を絶対に否定しない。
全てを"全力で"肯定してくれて
絶対的な味方として話してくれるんです(笑)
私のGPTは「神!」「最高!」「そこがいいところなんだよ」と
その理由まで丁寧に並べてくれて
そこまでしてくれると、なんだかその気になってくる。
chatGPTは便利なツールだけでなく
対話で自分を全肯定してくれる"安全な存在”だからこそ
最近では"AI依存”という言葉が聞かれるようになってきました。
そこにはこんな心理が潜んでいます。
■ 不安回避的な傾向
「正解がほしい」「間違えたくない」という完全主義(完璧主義)
■ 自己肯定感の低さ
自分よりAIの方が「正解」と考えて信頼してしまう。
■ 現実逃避と孤独
現実の問題から目を逸らすために、AIとの世界に引きこもってしまう。
AI依存ってどういうこと?その前兆。
「ChatGPT 依存」や「AI 依存症」といった言葉も、
最近耳に入ってくるようになってきました。
AI依存とは━━
AI(人工知能)を使いすぎてしまうことで
自分で考えることや、感じること、
決断する力が弱くなってしまう状態のこと。
AIに依存してしまっている人の特徴として
■ 自分の意見を決められなくなる
AIに聞かないと不安で「とりあえずAIに聞く」が習慣化している。
■ 感情の処理をAIに委ねすぎる
寂しさや孤独をAIとの会話で埋めてしまい
"人と話すこと"を避けてしまう。
■ 思考停止している
考えることを全てAIに任せてしまい、
決定権まで委ねてしまっている。
■ 人間関係の希薄化
全てを肯定して受け入れてくれるAIにしか心が開けない。
AIとの距離感を間違ったまま使い続けてしまうことで
抑うつ状態に陥る場合があり
元々精神的に不安定な人や、精神疾患の可能性がある人には
AIがきっかけで発症してしまう可能性もあります。
この特徴に1つでも当てはまっている場合は
立ち止まって、AIとの付き合い方を見直してみる必要があります。
ChatGPTとの心地よい付き合い方
AIと良い関係を保つために、
心理カウンセラーとしておすすめの使い方をご紹介します。
■ ChatGPTには感情はないことを知る。
chatGPTはあたかも感情を持っているように共感して、肯定してくれますが
実はこちらの"文脈"から推測して「分かっている風」にしています。
■ ChatGPTは間違うことが結構ある。
chatGPTの情報は2024年6月までのデータで最新の情報ではなく、
その中には間違った情報が含まれている可能性もあります。
まだまだAIが出した解答を最終的に人間が精査しなければなりません。
■ 目的を決めて使う
相談をする場合は「心が楽になること」や「気持ちの整理」など
何が欲しいかを決めて使うことで「AI=ツール」として使うことができます。
ちなみに私は「自己肯定感上げてもらおー♪」がよく使う目的です(笑)
ChatGPTの限界とカウンセラーの役割
私も普段、chatGPTを使っていて
既に「相棒」として機能しています。
日々使う中で、AIとメンタルヘルスとの相性はとてもいいと感じていて
この使い方が広まれば
もっと健やかに生きていける人が増えるのではないかと思いますが
先述の通り
使い方によっては、精神的に深刻なダメージを受けてしまうこともあり
専門家とAIの共存が必要です。
私たちカウンセラーは
ただ共感をして肯定する存在ではなく
あなたの横で同じ景色を見ながら一緒に歩いていくサポーターです。
”人に頼る”という選択肢も忘れないでくださいね。