FXで勝つためには、トレンドを把握することが重要です。トレンドが転換するタイミングを正しく予測できれば、大きな利益を得ることができます。
そこで役立つのが、包み足・はらみ足というローソク足のパターンです。包み足・はらみ足は、トレンド転換の予兆としてよく用いられます。
この記事では、包み足・はらみ足の基礎から、トレンド転換の信頼度、活用方法、注意点まで、詳しく解説します。
包み足・はらみ足とは?
FXのチャート分析において、包み足・はらみ足は重要な指標の一つです。包み足・はらみ足は、トレンド転換の予兆を示すサインとして利用できます。
■包み足とは
包み足とは、2本のローソク足が以下の条件を満たしたチャートパターンです。
・1本目のローソク足の陰線または陽線の始値を、2本目のローソク足の終値が超えていること
・1本目のローソク足の高値と安値を、2本目のローソク足が完全に包み込んでいること
包み足は、トレンド転換の強力なシグナルとして知られています。特に、トレンドの進行方向と逆方向の包み足が発生した場合は、トレンドの転換がより確実であるといわれています。
■はらみ足とは
はらみ足とは、2本のローソク足が以下の条件を満たしたチャートパターンです。
・1本目のローソク足の高値と安値に、2本目のローソク足の高値と安値が完全に収まっていること
・または、1本目のローソク足の実体に、2本目のローソク足の実体が完全に収まっていること
はらみ足は、包み足ほど明確なトレンド転換のシグナルとはなりませんが、トレンドの弱まりや転換を示すサインとして利用できます。
包み足・はらみ足は、トレンド転換の予兆を示す重要な指標です。ただし、必ずしもトレンドが転換するとは限らないため、他のテクニカル指標と組み合わせて利用し、慎重に判断するようにしましょう。
■包み足・はらみ足の種類
FXのチャート分析において、包み足やはらみ足は重要なテクニカル指標の一つです。包み足とは、1本目のローソク足の値幅を2本目のローソク足が完全に包み込む形状のローソク足の組み合わせです。はらみ足とは、1本目のローソク足の高値と安値が、2本目のローソク足の高値と安値に完全に収まっている形状のローソク足の組み合わせです。
包み足・はらみ足には、4つの種類があります。
・陽の包み足
1本目が陽線、2本目が陰線の組み合わせです。高値圏で出現した場合、上昇トレンドの転換が示唆されます。
・陰の包み足
1本目が陰線、2本目が陽線の組み合わせです。安値圏で出現した場合、下降トレンドの転換が示唆されます。
・陽のはらみ足
1本目が陽線、2本目も陽線の組み合わせです。高値圏で出現した場合、上昇トレンドの継続が示唆されます。
・陰のはらみ足
1本目が陰線、2本目も陰線の組み合わせです。安値圏で出現した場合、下降トレンドの継続が示唆されます。
包み足・はらみ足は、トレンドの転換を示す重要なシグナルとして活用できます。ただし、単独でトレンドの転換を確定させるものではありません。他のテクニカル指標との組み合わせや、相場の値動きの状況を総合的に判断して取引に活用することが大切です。
包み足・はらみ足のトレンド転換の信頼度
■1. 包み足の信頼度
包み足は、前のローソク足の陰線または陽線を完全に包み込む形のローソク足です。包み足は、トレンドの転換を示すサインとしてよく用いられます。
包み足の信頼度は、相場の状況やローソク足の形状などによって異なります。一般的には、以下の条件を満たす包み足は、トレンドの転換を示す信頼度が高いとされています。
相場のトレンドが明確である
包み足の期間が長い
包み足のボリュームが大きい
具体的には、以下のようになります。
相場のトレンドが明確である
相場のトレンドが明確でない場合、包み足がトレンドの転換を示すサインとして有効に働きにくいためです。
包み足の期間が長い
包み足の期間が長いほど、トレンドの転換を示す信頼度が高くなります。
包み足のボリュームが大きい
包み足のボリュームが大きいほど、トレンドの転換を示す信頼度が高くなります。
上記の条件を満たす包み足が出現した場合、トレンドの転換を予想してエントリーするトレーダーが増えるため、トレンドの転換が起こりやすくなります。
■2. はらみ足の信頼度
はらみ足は、前のローソク足の陽線または陰線を完全に包み込まない形のローソク足です。はらみ足も、トレンドの転換を示すサインとしてよく用いられます。
はらみ足の信頼度は、包み足と比べると低いとされています。その理由は、はらみ足はトレンドの転換を示すサインとしてではなく、トレンドの弱まりを示すサインとして解釈されることが多いためです。
はらみ足の信頼度を高めるためには、以下の条件を満たすことが重要です。
相場のトレンドが明確である
はらみ足の期間が長い
はらみ足のボリュームが大きい
具体的には、以下のようになります。
相場のトレンドが明確である
相場のトレンドが明確でない場合、はらみ足がトレンドの転換を示すサインとして有効に働きにくいためです。
はらみ足の期間が長い
はらみ足の期間が長いほど、トレンドの転換を示す信頼度が高くなります。
はらみ足のボリュームが大きい
はらみ足のボリュームが大きいほど、トレンドの転換を示す信頼度が高くなります。
上記の条件を満たすはらみ足が出現した場合、トレンドの転換を予想してエントリーするトレーダーが増えるため、トレンドの転換が起こりやすくなります。
包み足・はらみ足の活用方法
FXの包み足・はらみ足は、トレンドの転換やトレンド終了の予測を示すサインとして利用できる指標です。
■1.トレンド転換の予兆として
包み足・はらみ足は、相場の方向性が大きく変化する際に出現しやすい傾向があります。そのため、高値圏で包み足・はらみ足が出たら売りエントリー、安値圏で包み足・はらみ足が出たら買いエントリーすることで、トレンド転換のタイミングを捉えることができます。
ただし、包み足・はらみ足はあくまでもサインであり、必ずトレンド転換が起こるとは限りません。そのため、他のテクニカル指標や、相場の状況を総合的に判断した上でエントリーすることが重要です。
■2.トレンド継続の判断材料として
包み足・はらみ足は、トレンドの継続を判断する材料としても利用できます。トレンドが継続している状態で包み足・はらみ足が出ると、トレンドの勢いがさらに強まる可能性があります。
例えば、上昇トレンドが続いている状態で、高値圏で包み足が出ると、さらに上昇する可能性が高くなります。このような場合、買いエントリーを検討すると良いでしょう。
このように、包み足・はらみ足はトレンド転換やトレンド継続の予兆として活用できる指標です。ただし、あくまでもサインであるため、他のテクニカル指標や相場の状況を総合的に判断した上でエントリーすることが重要です。
包み足・はらみ足の注意点
■1.ダマシの可能性
包み足・はらみ足は、トレンド転換の強力なシグナルとして知られていますが、ダマシの可能性も十分にあります。
ダマシとは、トレンド転換を示すサインが出たものの、実際にはトレンドが転換せずに元のトレンドに戻ってしまうことを指します。
包み足・はらみ足でダマシに遭わないためには、以下の点に注意しましょう。
レンジ相場ではエントリーしない
レンジ相場とは、上下に一定の値幅で推移している相場です。レンジ相場では、包み足・はらみ足が出やすいものの、ダマシの可能性も高くなります。
長期足で出現した時にエントリーする
短期足では、ダマシが発生しやすいため、長期足で包み足・はらみ足が出た時にエントリーするようにしましょう。
他のテクニカル指標でも同じ方向にシグナルが出現しているか確認する
包み足・はらみ足以外にも、トレンド転換を示すテクニカル指標はいくつかあります。これらの指標でも同じ方向にシグナルが出現していれば、ダマシの可能性は低くなります。
■2.他のテクニカル指標と組み合わせる
包み足・はらみ足は、他のテクニカル指標と組み合わせることで、より信頼性の高いシグナルとなります。
例えば、以下のテクニカル指標と組み合わせるとよいでしょう。
移動平均線
RSI(Relative Strength Index)
MACD(Moving Average Convergence Divergence)
これらのテクニカル指標は、相場のトレンドや勢いを判断するのに役立ちます。
包み足・はらみ足とこれらのテクニカル指標を組み合わせることで、トレンド転換のタイミングをより正確に判断することができるでしょう。
包み足・はらみ足は、トレンド転換の予兆として有効な指標です。しかし、ダマシを避けるためにも、他のテクニカル指標と組み合わせて使うことをおすすめします。
また、包み足・はらみ足は、トレンド転換のタイミングを判断する補助的な指標として使うのが効果的です。トレンド転換を決定づけるためには、他の指標の確認も忘れずに行いましょう。
今回の記事を参考に、包み足・はらみ足をマスターして、FXで勝率をアップさせましょう。