夫婦ゲンカの原因で、意外と多いのが「お金の使い方」です。
・なんでそんな物を買うの?
・なんでそんなに我慢するの?
・将来のこと考えてる?
・今を楽しめない人生って何?
同じ家計なのに、見ている世界が違うんですよね。
でも話し合うほど噛み合わないし、イライラして
「この人とは根本的に合わないのでは」と思ってしまうのです。
でも実はこれ、相性の問題というより「安心の作り方の違い」なんです。
「お金」というと、すぐに目に付くのは使い方の部分ですが
お金を使うには目的があります。
意味がないと思っているものには、誰もお金を出さないものです。
そんな中、自分がどのように暮らしていくのかという考えが根本にあって
それに基づいてお金を使っているのです。
つまりお金は「性格」ではなく「安心の記憶」なんです。
人はそれぞれ
・ 貯金があると落ち着く人
・ 体験に使うと満たされる人
・ 家族に使うと安心する人
・ 使わないと不安になる人
・ 周りに物があると安心する人
といった違いがあります。
これは浪費家とか倹約家とかの話ではなく、育ってきた環境の記憶です。
たとえば、子どもの頃にお金の不安が強かった人は
「貯める=安全」と考えるかもしれないし
逆に、ずっと我慢してきた人は
「使う=自由」と考えることもあります。
つまり、お金の使い方はその人の人生の防衛反応という事にもつながります。
理屈だけでは変えられない理由がここにあります。
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夫婦ゲンカは意見の相違に加えて感情が入り
どうしても激しくなりやすいですが
その根っこの理由は「どちらが正しいか」の戦いになるからです。
・常識はどっちか
・将来困るのはどっちか
・家族思いなのはどっちか
こういうケンカ、した事ありませんか?
このスタンスで話し合いが始まると、勝ち負けの世界になってしまいます。
相手が何を話しても全て自分への「人格否定」に聞こえてしまいます。
でも実際は、正しい・間違いではなく
お互いの安心の作り方が違うだけなんです。
ここを見落とすと、感情のぶつかり合いになってしまい
夫婦関係そのものを悪化させてしまいます。
夫婦関係において、解決の第一歩は「説得」ではなく「理解」です。
お互い育った環境も性格も違いますから
価値観を1つに揃えようとすると失敗します。
必要なのはお互いを理解しようとする心であり
双方がそれぞれ相手のお金の使い方に対して
・なぜその使い方が怖いのか
・何が不安なのか
・どんな過去があるのか
を知ることです。
たとえば
「将来が怖いから貯めたい」
「今を楽しめないのが怖いから使いたい」
といった理由があるとします。どちらも真剣な理由ですよね。
お互いの理解が始まると、譲り合いの交渉ができますが
理解がないままだと、結局実りのない夫婦ゲンカで終わります。
価値観は無理に揃えなくていいのです。
夫婦で必要なのは一致ではなく
・それぞれ自由に使えるお金
・共通で守る貯蓄ライン
・お互いの安心を壊さないルール
を見つける事です。
これは冷たい計算ではなく、関係を長持ちさせる知恵です。
お互いが譲り合う気持ちを共有できれば一番いいのですが
それが難しいのであれば
あなただけでも
自分の安心を壊さない、自分なりのルールを見つける事です。
感情だけでお金の問題を考えるとと疲れます。
でも、心を整理してある程度のルールを決めると楽になります。
最後に。
お金の問題で苦しいとき、本当は
・安心したい
・認められたい
・支配されたくない
・尊重されたい
という気持ちがぶつかっています。
だからこそ、きちんとお互いが向き合う事ができれば
金銭感覚の違いはお互いの人生を知る入り口です。
もしお互いが向き合う事ができなくても
パートナーへの理解につながる事ができます。
お金の価値観のすり合わせは大変ですが
無理なく自分なりに「理解」をキーワードに考えると
気持ちが少し楽になりますよ。