なぜ現代人は、こんなにも「今ここ」にいられないのか。

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こんにちは、泉恵舟です。
「肚が整うと、人生が整う」
そう信じて、古心術をお伝えしています。
今日は、少し現代人の日常を、正直に見つめてみたいと思います。

あなたは今日、何回スマホを見ましたか。
起き抜けにニュースを確認した。
食事をしながらSNSをスクロールした。
誰かと話しながら、頭の中で別のことを考えていた。
寝る前に、今日できなかったことを振り返った。
これは、特別なことではありません。現代を生きるほとんどの人が、同じようにしています。
でも少し立ち止まって考えてみると、私たちはほとんどの時間、「今ここ」にいないことに氣づきます。

意識はいつも、どこかへ飛んでいます。
過去の後悔へ。未来の不安へ。他の誰かの生活へ。まだ叶っていない願いへ。
今この瞬間ではなく、今ここではない場所に、常に意識があります。
なぜこうなるのでしょうか。

原因のひとつは、情報の量が多すぎることです。
スマホが普及する前、人間が一日に受け取る情報量は、今の何十分の一かでした。情報が少なければ、意識は自然と今ここに留まります。
でも今は違います。一日中、外側からの情報が流れ込んできます。意識は絶えず引っ張られ、今ここから浮き続けます。

もうひとつの原因は、「〜のため」という目的意識が強すぎることです。
食事は健康のため。運動はダイエットのため。会話は人間関係のため。休息は明日の仕事のため。
すべての行為に目的がついています。今この瞬間を味わうためではなく、何か別の目的のための手段として、行為があります。
今ここで食べることより、食べることで得られる結果が大事になります。今ここで誰かと話すことより、その会話で何を得るかが大事になります。
そうして、今ここが、どんどん薄くなっていきます。

禅の道元は、こう言いました。
「而今(じこん、または、にこん)」
今この瞬間、という意味です。
過去は、すでにありません。未来は、まだありません。在るのは、而今、今この瞬間だけです。
これは、過去や未来を無視しろということではありません。今この瞬間に、完全に在ることができる人間だけが、過去から学び、未来を見通すことができるということです。
今ここにいない人間に、今ここで何かを受け取ることはできません。

引き寄せの法則が疲れを生むのも、同じ理由です。
常に「まだ叶っていない未来」を見ているから、今ここが「まだ足りない場所」になります。今ここが足りない場所である限り、どれだけ願っても、満たされた感覚は生まれません。

では、「今ここ」に戻るには、どうすればいいのでしょうか。
古心術の答えは、シンプルです。
肚に意識を戻す。
頭は、過去と未来の間を絶えず行き来します。でも肚は、常に今ここにあります。おへその少し下、臍下丹田は、過去にも未来にも移動しません。
だから、肚に意識を戻すたびに、今ここに戻ってこられます。
その練習が、密息の3分間です。
吐くとき、吐くことだけを感じます。吸うとき、吸うことだけを感じます。肚の張り出しを、ただ感じ続けます。
それだけで、浮いていた意識が、今ここに戻ってきます。

「今ここ」にいることは、才能ではありません。
練習できます。
今日から、スマホを見る前に、一度だけ息を吐いてみてください。
ただそれだけのことが、今ここへの入口になります。

古心術の実践をもっと深く知りたいと感じた方には、PDF本『引き寄せより、肚寄せ。古心術』にまとめています。氣が向いたときに、手に取ってみてください。
泉恵舟@人生の調律師
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