参拝と修行2 「あの日、私は“自分じゃなくなった”」

記事
コラム
先日の続きです。

ある日、いつものように神社の掃除を終え、先生に会いに行った時のことです。
いつもならお客さんがたくさんいるのに、その日は誰もいませんでした。
「こんな日もあるんだな」と思いながら先生と話していると、
突然めまいがして、倒れそうになりました。
何か建物が斜めになっているような違和感。
慌てて椅子に座り、先生の顔を見た――その瞬間、
スッと体から何かが抜けたような感覚がありました。
気がつくと、天井付近の視点から下を見ているのです。
そこには、向かい合って座っている“私と先生”の姿がありました。
声も出せず、ただフワフワと浮いているような感覚。
とにかく怖い――それしか思い浮かびませんでした。
時間にして10秒ほどの感覚でしたが、スッと元に戻り、
すぐに先生に今の出来事を伝えました。
すると先生は、突然お腹を抱えて笑い出したのです。
「えっ?」と思った次の瞬間、今度は私も笑い始めていました。
いや、“自分が笑っている”というより、
“何かに笑わされている”ような感覚でした。
何がおかしいのか分からないまま、
二人で呼吸ができなくなるほど笑い続けました。
一度は落ち着くのですが、どちらかが少しでも笑うと、
また同じように笑いが込み上げてくるのです。
それが何度か、7〜8分ほど続いたあと、
今度は二人同時に、スッと何事もなかったかのように真顔に戻りました。
呼吸を整えながら、私は先生に尋ねました。
「今のは何だったんですか?」
すると先生はこう言いました。
「あなたと私についているもの同士が、やっと出会えたって喜んでいたのよ」
正直、よく分かりませんでしたが、その場では一旦納得し、帰ることにしました。
帰り際、先生は
「またおかしくなったら来ればいいよ」
と、どこか意味深な言葉でした。
今思えば完全にフラグが立っていました。

その時は、まさかこの後――
とんでもないことが起こるとは思いもしませんでした。

実はこの出来事で一度区切りにしようとも考えました。
これから先の話は、にわかには信じがたい内容になるからです。
少し笑える要素を入れ、端折ってますが実際はかなりやばかったです。
人によっては、胡散臭く感じたり、不快に思われるかもしれません。
その際は、そっと閉じていただければ幸いです。

思いきり笑った後だったこともあり、
不思議に思いながらも、どこかスッキリした気持ちで自宅に戻りました。
その日は妻が休みだったため、
「こんなことがあってさ」と話していたその時――
また、視点がズレるような感覚に襲われました。
「視点がズレる…おかしい…先生のところに行かなきゃ!」
そう言って、びっくりする妻を尻目に私は急いで家を飛び出していました。

先生の自宅の玄関の引き戸をガラガラと開けた瞬間、
目に飛び込んできたのは――
客間で、先生と旦那さんが
真っ白な大きなマスクをつけ、正座している姿でした。
先生は静かに言いました。
「ようこそお越しくださいました。こちらへどうぞ」
案内されて座った瞬間――また異変が起きました。
気がつくと、私は四つん這いになっていたのです。
先生が問いかけます。
「あなた様は、どなたですか?」
すると、四つん這いのままの私は――

「ワンワン!」
(え?先生どういう事ですか?)
(ん!?あれ??オレ何言ってるの??)

「ワンワン!」
(先生、言葉がおかしいです!)

頭では理解しているのに、口から出るのは「ワン」だけ。
完全に制御できなくなっていました。

その時、玄関の引き戸が再び開きました。ガラガラ。
「こんにちは!」
聞き覚えのある声――
そうです。妻でした。心配して追いかけてきたのです。

そして――
ここから、人生最大の修羅場が始まります。
次に続きます。

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