先日の続きです。
ある日、いつものように神社の掃除を終え、先生に会いに行った時のことです。
いつもならお客さんがたくさんいるのに、その日は誰もいませんでした。
「こんな日もあるんだな」と思いながら先生と話していると、
突然めまいがして、倒れそうになりました。
何か建物が斜めになっているような違和感。
慌てて椅子に座り、先生の顔を見た――その瞬間、
スッと体から何かが抜けたような感覚がありました。
気がつくと、天井付近の視点から下を見ているのです。
そこには、向かい合って座っている“私と先生”の姿がありました。
声も出せず、ただフワフワと浮いているような感覚。
とにかく怖い――それしか思い浮かびませんでした。
時間にして10秒ほどの感覚でしたが、スッと元に戻り、
すぐに先生に今の出来事を伝えました。
すると先生は、突然お腹を抱えて笑い出したのです。
「えっ?」と思った次の瞬間、今度は私も笑い始めていました。
いや、“自分が笑っている”というより、
“何かに笑わされている”ような感覚でした。
何がおかしいのか分からないまま、
二人で呼吸ができなくなるほど笑い続けました。
一度は落ち着くのですが、どちらかが少しでも笑うと、
また同じように笑いが込み上げてくるのです。
それが何度か、7〜8分ほど続いたあと、
今度は二人同時に、スッと何事もなかったかのように真顔に戻りました。
呼吸を整えながら、私は先生に尋ねました。
「今のは何だったんですか?」
すると先生はこう言いました。
「あなたと私についているもの同士が、やっと出会えたって喜んでいたのよ」
正直、よく分かりませんでしたが、その場では一旦納得し、帰ることにしました。
帰り際、先生は
「またおかしくなったら来ればいいよ」
と、どこか意味深な言葉でした。
今思えば完全にフラグが立っていました。
その時は、まさかこの後――
とんでもないことが起こるとは思いもしませんでした。
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実はこの出来事で一度区切りにしようとも考えました。
これから先の話は、にわかには信じがたい内容になるからです。
少し笑える要素を入れ、端折ってますが実際はかなりやばかったです。
人によっては、胡散臭く感じたり、不快に思われるかもしれません。
その際は、そっと閉じていただければ幸いです。
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思いきり笑った後だったこともあり、
不思議に思いながらも、どこかスッキリした気持ちで自宅に戻りました。
その日は妻が休みだったため、
「こんなことがあってさ」と話していたその時――
また、視点がズレるような感覚に襲われました。
「視点がズレる…おかしい…先生のところに行かなきゃ!」
そう言って、びっくりする妻を尻目に私は急いで家を飛び出していました。
先生の自宅の玄関の引き戸をガラガラと開けた瞬間、
目に飛び込んできたのは――
客間で、先生と旦那さんが
真っ白な大きなマスクをつけ、正座している姿でした。
先生は静かに言いました。
「ようこそお越しくださいました。こちらへどうぞ」
案内されて座った瞬間――また異変が起きました。
気がつくと、私は四つん這いになっていたのです。
先生が問いかけます。
「あなた様は、どなたですか?」
すると、四つん這いのままの私は――
「ワンワン!」
(え?先生どういう事ですか?)
(ん!?あれ??オレ何言ってるの??)
「ワンワン!」
(先生、言葉がおかしいです!)
頭では理解しているのに、口から出るのは「ワン」だけ。
完全に制御できなくなっていました。
その時、玄関の引き戸が再び開きました。ガラガラ。
「こんにちは!」
聞き覚えのある声――
そうです。妻でした。心配して追いかけてきたのです。
そして――
ここから、人生最大の修羅場が始まります。
次に続きます。