アウトプットができる授業を。

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学び
講師という仕事をしていて幸運だと思うことの一つは、生徒さんとその教材に取り上げられているトピックや物語について話しができることだ。授業は聞いているだけではあまり印象に残らないと思うので、わたしはなるべく生徒さんにいろいろな質問をして、「自分はどうか」「自分ならどうするか」「この行動についてどう思うか」など話をしてもらうようにしている。そしてまた、私自身の考えもお話しする。そうすると、「あ、なるほど。そうかもしれない。」など、生徒さんの気付きを感じられたりすることもあり、とても楽しい。

例えば「環境問題」の文章。「ゴミの分別、あなたの住んでいる地域ではどんなふう?」「エコバッグを持ち歩く?」「フードロスを減らすにはどうしたらいいかなあ?」など、そのテキストに書かれていることからいろいろな質問をしてみる。もちろん、ほんの短い時間の会話だが、受け身で「問いに答える」だけでなく、「自分で考えて人に伝える」というちょっとした頭の切り替えになっているように感じる。

また、光村図書の中学1年生の教科書に出てくる、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」。少年の日の「僕」と、隣に住む「非の打ちどころがないという悪徳」をもったエーミールとの「蝶集め」にまつわる物語。大人の私には「僕」の複雑な感情、困惑、絶望が痛いほど伝わってくるが、果たして今時の中学1年生にはどのようにこの物語が映るのだろうか。この物語を一緒に読み進め、ところどころで「ここはどういう意味かな?」「この行動はどういう気持ちからだと思う?」「もしあなただったらどう感じる?」など質問をしながら進める。すんなり理解できない箇所もあるだろう。それをただ説明するのではなく、考えてもらい私の考えも聞いてもらう。生徒さんの反応は物語の性質上、すらすら答えてくれるというより、「うーん・・・・」というようなものが多いが、それでもそんなふうにして、学校で読んだときよりも少し登場人物の気持ちを身近に感じる機会になればいいなと思う。…それにしても最後まで苦しい物語だが、私はここでの「お母さん」の態度に毎回深く感心して救われる。 皆さんはいかがですか。

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