「マンションを購入したいけれど、初期費用がどれくらい必要なのか分からず不安……」
「準備段階でどのくらいの金額を用意すればいいの?」
こうした悩みを抱えている方は少なくありません。マンションを購入する際には、物件価格に加えて、頭金、仲介手数料、住宅ローン関連費用などの初期費用やそれに関連する費用が発生します。
初期費用を事前に把握することで、具体的で無理のない資金計画を立てやすくなります。この記事では、初期費用の具体的な金額、支払いのタイミング、さらに負担を軽減する方法を解説しています。
マンション購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
マンション購入時には、物件価格以外にもさまざまな費用がかかります。主な費用には以下のようなものがあります。
・頭金
・手付金
・仲介手数料
・印紙税
・登記に関する費用
・不動産取得税
・固定資産税
・保険料
・管理費・修繕積立金(前払い分)
・引っ越し費用
それぞれの概要を説明します。
●頭金
マンション購入にかかる費用に対して、自己資金で支払うお金のことです。
頭金を多めに用意することで、住宅ローンの借入額が減少し、月々の返済額を抑えることが可能です。また、一部の金融機関やローンの種類によっては、頭金を多く準備することで金利が低くなる場合もあります。
●手付金
手付金は、マンション購入の際に支払う契約金の一部で、一般的には物件価格の5~10%程度が相場です。契約後に買主が契約を解除したい場合は、手付金を放棄することで解約できます。一方、売主が契約を解除する場合は、手付金の倍額を返還することが必要です。
支払った手付金は最終的な決済の際にマンション購入代金に充当されます。
●仲介手数料
仲介手数料は、仲介を依頼した不動産会社に支払う報酬です。
●印紙税
印紙税は不動産売買契約書や住宅ローン契約書に貼付する形で納税するもので、契約金額によって税額が異なります。例えば、1,000万円超〜5,000万円以下で2万円です。
ただし、平成26年4月1日から令和9年3月31日までの間で、土地・建物のの売買契約書は印紙税の軽減措置の対象となります。1,000万円超〜5,000万円以下では1万円です。
●登記に関する費用
不動産登記は不動産の権利関係を公に証明するために必要です。不動産登記を行う際は、登録免許税のほか、司法書士への報酬が別途発生します。
●不動産取得税
不動産取得税は、土地や家屋を購入、建築、贈与などで取得した際に課税される税金です。有償・無償や登記の有無に関わらず課税されますが、相続による取得など特定の条件下では非課税となります。
また、不動産取得税は新築や中古住宅の条件に応じて控除や減額が適用されます。控除額は、特例適用住宅で最大1,200万円(長期優良住宅の場合は1,300万円)、対象には床面積や耐震基準などの要件があります。
また、耐震基準に適合しない中古住宅でも、取得後6カ月以内に耐震改修を行うと不動産取得税の減額が受けられます。
●固定資産税・都市計画税
固定資産税は、土地や建物などの固定資産に課される税金です。一方、都市計画税は、都市のインフラ整備(道路、公園、下水道など)や都市計画事業の費用を賄う目的で、市街化区域内にある土地や建物に課されます。
マンションの場合、専有部分の建物と敷地の持分割合に応じて課税されます。
税額は、固定資産評価額に税率(固定資産税は標準税率:1.4%、都市計画税は制限税率:0.3%)を掛けて計算され、評価額は市場価格ではなく自治体が算定する価格が基準です。
中古マンションの購入初年度は引き渡し日以降の期間分を負担するため、売主と日割り計算で調整する「固定資産税精算金」が初期費用に含まれます。
1月1日時点の所有者が納税義務者となり、翌年4~6月頃に自治体から納付書が送られてきます。そのため1月2日以降に完成した新築マンションの初年度には固定資産税はかかりません。
なお、年内に完成したものの、翌年1月1日時点に登記がされていない新築物件において、固定資産税の課税対象となった判例もあります。
●住宅ローン関連費用
住宅ローン関連として、以下のような費用があります。
・ローン手数料
・ローン保証料
・印紙税(ローン契約)
・団体信用生命保険料
これらは、契約時にまとまった資金が必要になる重要な初期費用です。借入金額の5%前後とも言われますが、手数料や保証料、保険料など、費用の種類や金額は金融機関や借入条件、新築か中古かによって大きく異なります。
●保険料
火災保険料と地震保険料も、マンション購入時の費用として見込む必要があります。
住宅ローンを組む際は、火災保険への加入は必須で、地震保険への加入は任意です。保険対象や補償内容などを検討して加入する保険を選択する必要があります。
保険料は、マンションの構造(鉄筋コンクリート造かどうか)、専有面積、所在地(地震リスクの高低)や選択する保険プラン(補償内容や保険期間)によって大きく異なります。
長期契約を選ぶことで割引を受けられる場合もあるため、事前に複数の保険会社で見積もりを比較するとよいでしょう。
●管理費・修繕積立金
マンションの所有者は、管理費と修繕積立金を支払う必要があります。管理費は共用部分の維持や清掃、設備の運営に充てられ、修繕積立金は将来的な大規模修繕に備えて積み立てられる費用です。
新築マンションの場合、引き渡し時に修繕積立基金としてまとまった金額を一括で支払うケースが多く、中古マンションでは売主との間で日割りで精算を行います。
※マンション購入の初期費用を払えない場合について
●諸費用の一部を住宅ローンに組み込む
まず、一部の諸費用を住宅ローンに組み込むことで現金負担を軽減する方法があります。ただし、借入額が増えることで総返済額や月々の返済負担が大きくなる点に注意が必要です。
また、オーバーローンとなるため売却時に住宅ローン残債を売却価格が上回り、住宅ローンの一括返済が困難となる可能性があります。
●親族から援助してもらう
次に、親族からの支援を受ける方法です。贈与を受ける場合は、直系尊属からの住宅取得資金の贈与に対する非課税特例を活用することで、一定額まで贈与税が免除されます。省エネ等住宅の場合は1,000万円、それ以外の住宅の場合は500万円まで非課税となるため、活用を検討しましょう。
その他、購入時期を延期して貯蓄を増やす、予算に合った安価な物件に変更するなど、購入計画を見直すことも現実的な手段です。さらに、自治体が提供する住宅支援制度や補助金を利用すれば、初期費用の一部を補うことができる場合があります。
~まとめ~
マンション購入は大きな決断ですが、初期費用に関する不安を感じても解決策はたくさんあります。
マンション購入の初期費用に関する不安を解消し、快適な新生活をスタートさせましょう。